ólmar

品詞
名詞
意味
年長者
発音
[ˈolmar]
読み
オルマル
分野
人・親族

意味

  1. 年長者

    年をとった人。

    wéinsa ólmar ilánan.

    読み:ウェーンサ オルマル イラーナン。

    wéins-aólmarilán-an.
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格>灯-<対格>

    「年長の方は星になった。」

    「〜になる」wéin- は、なったものを対格で言う(行き着く先の対格)。死後一年が過ぎて昇名が定まった死者について言う。

    wéira ólmar senár.

    読み:ウェーラ オルマル セナール。

    wéir-aólmarsen-ár.
    いる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格>見る-<〜する人>

    「年長の方は目付になった(今は目付である)。」

    és- の完了 wéir- は「〜であるようになった」。なった結果の今の状態に重きがある。

    áursa ólmar némes sórel.

    読み:アウルサ オルマル ネーメス ソーレル。

    áurs-aólmarném-essórel.
    お昇りになる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格><私>-<属格>今日

    「私どもの年長者が、今日お昇りになりました。」

    人の死を、魂が上へ昇ることとして高めて言う婉曲表現。二重母音の語根 áur- は、-s- を足した áurs- で完了相を作る。死者の名は一年のあいだ口にしないので、名前ではなく親族の呼び方や立場で指す。

    dróuma ólmar ré éso nébro bróus sórel.

    読み:ドローマ オルマル レー エーソ ネーブロ ブロース ソーレル。

    dróum-aólmarréés-onébrobróussórel.
    嘆く-<(軽いものが)>年長者<主格><〜と(節)>いる-<(重いものが)>霧<主格>多い今日

    「今日は霧が多い、と年長者は嘆く。」

    ré で始まる「〜と」の節を、主節の後ろに置いた文。霧 nébro は重性なので、繋辞は -o をとる。形容詞 bróus は重性・単数・主格なので、語尾がつかない。ここでは量が多いことを表す。

    auríþan ólmarai kréinul an þráin.

    読み:アウリーサン オルマライ クレーヌル アン スライン。

    aur-íþ-anólmar-aikréin-ulanþráin.
    昇る-<〜させる>-<彼らが>年長者-<〜たちが>遺骨-<〜たちを>上手峰<対格>

    「年長者たちが遺骨を上手の峰へ運び上げる。」

    葬送の描写。火葬のあとの骨は、北の高みや丘の上の納骨所に収める。使役の auríþ-「上げる」と an+対格「上手へ」を組み合わせて、骨を高い所へ送る動きを言う。

    sneimésa endríña ólmarei.

    読み:スネイメーサ エンドリーニャ オルマレイ。

    sneim-és-aendríñaólmar-ei.
    礼をする-<〜すべし>-<(軽いものが)>子ども<主格>年長者-<与格>

    「子は年長者に礼をすべし。」

    当為法は法典や教えの書の文体。強勢が -és- に移るので、語根の ´ が消えて sneimésa になる。礼を受ける相手は与格で表す。

    ké vríners ólmarais?

    読み:ケー ヴリーネルス オルマライス?

    kévrín-ersólmar-ais?
    <〜か>ないがしろにする-<あなたがたが>年長者-<〜たちを>

    「お前たちは年長者をないがしろにするのか。」

    転じて、目上の人や順序を飛び越えて軽んじる意味。ké は文のいちばん前に置く。年長の者が若い者を叱るときの言い方。

    rainíþa ólmar loimán dulóurei téir lóurul.

    読み:ライニーサ オルマル ロイマーン ドゥローレイ テール ロールル。

    rain-íþ-aólmarloim-ándulóur-eitéirlóur-ul.
    知る-<〜させる>-<(軽いものが)>年長者<主格>詞-<対格>下の世代の血族-<与格>三瀬-<〜たちを>

    「年長者が曾孫に詞を教える。」

    森の村などで、古い詞を年長者から三世代下へ受け継ぐ場面。語順は動詞–主語–目的語–与格。dulóur は与格 dulóurei になるが、後ろの téir lóurul は道のりの対格のまま変わらない。

    dróuma ólmar es ráunos dúlenos.

    読み:ドローマ オルマル エス ラウノス ドゥーレノス。

    dróum-aólmaresráun-osdúl-en-os.
    嘆く-<(軽いものが)>年長者<主格>から水の落ちた流れ-<属格>下る-<〜した・〜された>-<重性・属格>

    「「年長者は、水の落ちた流れのことを嘆く。」」

    村や家の会話での言い方。崖を下りた人々を正面から「下りた者たち」とは言わず、この婉曲表現を目的語にしている。重性の名詞と分詞は、対格でも語尾がつかない。

    mé mán an ólmarei!

    読み:メー マーン アン オルマレイ!

    mémánanólmar-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>食べる<命令法><あなたが>上手年長者-<与格>

    「年長者より先に食べるな。」

    食事のとき、親が子どもをたしなめる言い方。年長の者、段の高い者が先に箸をつけるのが作法である。禁止は mé+命令法。an+与格は、時の上では「〜の前に」の意味になる。

    lúin ráumimor an dún, ráuma ólmar an némorei.

    読み:ルーイン ラウミモル アン ドゥーン、ラウマ オルマル アン ネーモレイ。

    lúinráum-imorandún,ráum-aólmarannémor-ei.
    とき歩く-<我々が>上手丘<対格>歩く-<(軽いものが)>年長者<主格>上手<我々>-<与格>

    「丘を上るときは、年長者が我々の上手を歩く。」

    坂道の作法を説明する文。坂を上るときは目上の者が先(上の位置)を歩き、下るときは目下の者が先を歩く。lúin の節は主節の前に置く。an+対格の an dún は「丘の上手へ」、an+与格の an némorei は「我々の上手の側で」。

    méiran ólmarai kailó kelárail.

    読み:メーラン オルマライ カイロー ケラーライル。

    méir-anólmar-aikailókel-ár-ail.
    与える-<彼らが>年長者-<〜たちが>乾酪<対格>伐る-<〜する人>-<〜らに>

    「年長者たちが樵たちに乾酪を与える。」

    主語が複数なので、動詞は3人称複数の -an をとる。語順は動詞–主語–目的語–与格(受け手)。受け手の kelár「樵」は軽性の子音語幹で、複数与格は -ail。kailó「乾酪」は重性o語幹の名詞で、対格も主格と同じ形。

    mé hél an ólmarei!

    読み:メー ヘール アン オルマレイ!

    méhélanólmar-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>座る<命令法><あなたが>上手年長者-<与格>

    「年長者より上手に座るな。」

    子どもや目下の者をたしなめるときの禁止の言い方で、mé+命令法の形。an+与格は「〜の上手で」を表す。目上の人より高いところ、北側の座に座るのは無礼とされる。

    rainíþa ólmar sóumbo kelárail.

    読み:ライニーサ オルマル ソーンボ ケラーライル。

    rain-íþ-aólmarsóumbokel-ár-ail.
    知る-<〜させる>-<(軽いものが)>年長者<主格>きのこ<対格>伐る-<〜する人>-<〜らに>

    「年長者が樵たちに、食べられるきのこを教える。」

    きのこの見分け方は村の年長者が受け継ぐ知識で、この文はそれを伝える場面を表す。語順は動詞–主語–目的語–与格(受け手)。rainíþ-「教える」は ráin-「知る」に使役の -íþ- がついた語で、強勢は -íþ- に移る。

    na fíndan kelárai viráis ólmarar.

    読み:ナ フィンダン ケラーライ ヴィライス オルマラル。

    nafínd-ankel-ár-aivir-áisólmar-ar.
    <〜ない>聞き入れる-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>言葉-<〜たちを>年長者-<〜らの>

    「「樵たちは年長者の言うことを聞かない。」」

    年長者がこぼすときによく使う言い方。直説法なので、否定は na を動詞の直前に置く。この意味の fínd- は、言葉を耳で聞くことではなく、言われたとおりにすることを表す。

    hálim ólmaran, na tóra.

    読み:ハーリン オルマラン、ナ トーラ。

    hál-imólmar-an,natór-a.
    呼ぶ-<私が>年長者-<対格><〜ない>来る-<(軽いものが)>

    「年長者を呼んだのに、来ない。」

    日常の言い方。時制がないので、hálim は「呼ぶ」とも「呼んだ」とも訳せる。後半では主語を言っていないが、動詞の軽性の語尾から、呼ばれた年長者が主語だとわかる。名前で呼ぶのではなく、ólmar「年長者」のような呼び名を使うのが礼にかなっている。

    ráina ólmar loimán gandéros.

    読み:ライナ オルマル ロイマーン ガンデーロス。

    ráin-aólmarloim-ángandér-os.
    心得ている-<(軽いものが)>年長者<主格>詞-<対格>硬木-<属格>

    「年長者は硬木の詞を心得ている。」

    硬木を伐るときに唱える詞のような、身につけた知識について言う。属格 gandéros は名詞の後ろに置く。

    lúin nóiran kelárai, nóura ólmar.

    読み:ルーイン ノイラン ケラーライ、ノーラ オルマル。

    lúinnóir-ankel-ár-ai,nóur-aólmar.
    とき眠る-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>思案する-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「樵たちが眠ると、年長者は思いにふける。」

    「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。nóur- はここでは、ひとりで静かに考えこむことを表す。

    lúin gléna ólmar ombríl sáun, sáilimor.

    読み:ルーイン グレーナ オルマル オンブリール サウン、サイリモル。

    lúinglén-aólmarombrílsáun,sáil-imor.
    とき答える-<(軽いものが)>年長者<主格>句<対格>吉い<重性><対格>喜ぶ-<我々が>

    「「年長の方が吉い句を返すと、我々は喜ぶ。」」

    詩の挨拶で、目下の者が先に詠み、目上の者がうまく句を返したときのことを言う文。返しの句がうまく続くと、その出会いは吉とされる。sáun は軽性・対格の ombrílan に一致して sáunan になる。

    povéra endríña ólmarei ré es pós tóro nébro.

    読み:ポヴェーラ エンドリーニャ オルマレイ レー エス ポース トーロ ネーブロ。

    povér-aendríñaólmar-eiréespóstór-onébro.
    問う-<(軽いものが)>子ども<主格>年長者-<与格><〜と(節)>から何<属格>来る-<(重いものが)>霧<主格>

    「子どもは年長者に、霧はなぜ来るのかと尋ねる。」

    尋ねる相手は与格で示し、尋ねる内容は ré の節で言う。es pós は「どこから」と「なぜ」の両方の意味になる。ré の節の中でも、疑問詞は動詞の前に出る。

    lúin lóima endríña virán, glenésa ólmar.

    読み:ルーイン ロイマ エンドリーニャ ヴィラーン、グレネーサ オルマル。

    lúinlóim-aendríñavir-án,glen-és-aólmar.
    とき詠む-<(軽いものが)>子ども<主格>言葉-<対格>句を返す-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「子どもが句を詠んだら、年長者が句を返すべし。」

    詩の挨拶の作法を述べる文。目下の者が先に詠み、目上の者が返す。「句を返す」の意味では、目的語を言わずに使うことが多い。virá「言葉」は、詠む動詞の目的語になると「句」の意味になる。

    mé vír virán rúgalan ólmarei!

    読み:メー ヴィール ヴィラーン ルーガラン オルマレイ!

    mévírvir-ánrúgal-anólmar-ei!
    <禁止・願いの打ち消し>言う<命令法><あなたが>言葉-<対格>粗野な-<軽性・対格>年長者-<与格>

    「年長者に粗野な言葉を口にするな。」

    家の戒め。禁止は「mé+命令法」で言う。rúgal を言葉に使うと、品のない、粗野な言い方を指す。炉の前で下品な言葉を言ってはならない、という禁忌とも結びついた言い方。

    dróuma ólmar ré víran faronárai viráis rúgalais.

    読み:ドローマ オルマル レー ヴィーラン ファロナーライ ヴィライス ルーガライス。

    dróum-aólmarrévír-anfaron-ár-aivir-áisrúgal-ais.
    嘆く-<(軽いものが)>年長者<主格><〜と(節)>言う-<彼らが>荷-<〜する人>-<〜たちが>言葉-<〜たちを>粗野な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「年長者は、運び人たちが粗野な言葉を使うと嘆く。」

    都でよく聞く嘆き。ré の後ろの節も、主節と同じく動詞で始まる。形容詞は軽性・複数・対格の rúgalais の形で viráis に一致している。

    lúin tóro nébro, kúulan ólmarai.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、クーラン オルマライ。

    lúintór-onébro,kúul-anólmar-ai.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>煮出す-<彼らが>年長者-<〜たちが>

    「霧が来るころになると、年長者たちは(影の木の葉を)煮出す。」

    霧の季節に葉を煮出して茶にする習わしを述べた文。煮出す物は文脈でわかるので、言っていない。lúin の節は主節の前に置く。霧 nébro は重性なので、節の動詞は -o をとる。

    lúin táula ólmar rínelul, mánimor.

    読み:ルーイン タウラ オルマル リーネルル、マーニモル。

    lúintául-aólmarrínel-ul,mán-imor
    とき取る-<(軽いものが)>年長者<主格>箸-<〜たちを>食べる-<我々が>

    「年長の者が箸を取ってから、私たちは食べる。」

    年長の者が先に箸をつけるという、食事の作法を述べた文。箸は伐った木などで作った道具なので重性で、複数対格は -ul になる。ひと組の箸は双数でも言えるが、ここでは複数で言っている。

    kloimésa endríña tróvalan es ólmares.

    読み:クロイメーサ エンドリーニャ トローヴァラン エス オルマレス。

    kloim-és-aendríñatróval-anesólmar-es.
    学ぶ-<〜すべし>-<(軽いものが)>子ども<主格>作法-<対格>から年長者-<属格>

    「子どもは年長者から作法を学ぶべし。」

    教訓の書や家訓の書き方。当為法 -és- は強勢をもつので、語根 klóim- の強勢は消える。es+属格は、方向を問わない「〜から」で、教えの出どころを表す。

    tóran ólmarai an aurándo, émbelan aursárais.

    読み:トーラン オルマライ アン アウランド、エンベラン アウルサーライス。

    tór-anólmar-aianaurándo,émbel-anaursár-ais.
    来る-<彼らが>年長者-<〜たちが>上手社<対格>祀る-<彼らが>祖先-<〜たちを>

    「年長者たちは上手の社へやって来て、祖先を祀る。」

    儀礼について述べる文。白月の満月の夜の祖先祀りなどで使う言い方。aurándo は áur-「昇る」+-ándo「〜する所」から来た語で、「昇る所」を表す。重性o語幹なので、対格は主格と同じ形になる。an+対格で「上手へ」を表す。後半の節は主語を言わず、動詞の語尾から前半と同じ年長者たちが主語だとわかる。

    lúin áura álmar or dún, émbelan ólmarai aursárais.

    読み:ルーイン アウラ アルマル オル ドゥーン、エンベラン オルマライ アウルサーライス。

    lúináur-aálmarordún,émbel-anólmar-aiaursár-ais.
    とき昇る-<(軽いものが)>白月<主格>日の出側丘<対格>祀る-<彼らが>年長者-<〜たちが>祖先-<〜たちを>

    「白月が丘の日の出側に昇ると、年長者たちは祖先を祀る。」

    天体の位置を言う決まった言い方。星や月は指さしてはいけないので、よく知られた目印と方向の前置詞で位置を示す。or+対格で「〜の日の出側へ」を表す。lúin で始まる時の節は主節の前に置く。

    tóran ólmarai vel kórvo.

    読み:トーラン オルマライ ヴェル コルヴォ。

    tór-anólmar-aivelkórvo.
    来る-<彼らが>年長者-<〜たちが>日の入り側倉<対格>

    「年長者たちは日の入り側の倉へやって来る。」

    行き先を方角で言う文。vel+対格で、日の入り側(西側)へ向かうことを表す。vel は vélun「日の入り」から来た語で、強勢がない。kórvo は重性なので、対格は主格と同じ形になる。日本語話者は v をバ行に聞くので、vel を「ベル」と聞き取ることが多い。

    émbelan ólmarai aursárais órunei.

    読み:エンベラン オルマライ アウルサーライス オールネイ。

    émbel-anólmar-aiaursár-aisórun-ei.
    祀る-<彼らが>年長者-<〜たちが>祖先-<〜たちを>日の出-<与格>

    「年長者たちは日の出の時刻に祖先を祀る。」

    時刻を言う文。前置詞のない与格 órunei で、「日の出の時刻に」「明け方に」を表す。年代記で、出来事が明け方に起きたことを書くときにも、この与格を使う。

    mé duliþésa ólmaran du dúror.

    読み:メー ドゥリセーサ オルマラン ドゥ ドゥーロル。

    médul-iþ-és-aólmar-andudúror.
    <禁止・願いの打ち消し>下る-<〜させる>-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者-<対格>下手下座<対格>

    「年長者を下座へ下げてはならない。」

    作法の書に見られる当為法の文。当為法は mé で否定する。主語を言わないので一般の人が主語になり、軽性の -a をとる。強勢は -és- に移る。

    méira ólmar houmíño endríñei.

    読み:メーラ オルマル ホウミーニョ エンドリーニェイ。

    méir-aólmarhoumíñoendríñ-ei.
    与える-<(軽いものが)>年長者<主格>椀<対格>子ども-<与格>

    「年長の方は、子どもに椀を与える。」

    炉ばたでの配膳の場面。ふつうの椀 manó に代わる、年長者が用いる婉曲語 houmíño。動詞は主語の年長者(人・軽性)に一致。与格 endríñei が受け手(子ども)を示す。

    émbela ólmar houmíño aursárail.

    読み:エンベラ オルマル ホウミーニョ アウルサーライル。

    émbel-aólmarhoumíñoaursár-ail.
    祀る-<(軽いものが)>年長者<主格>椀<対格>祖先-<〜らに>

    「年長の方は、(恵みの)椀を祖先に供する。」

    祖先祀りの場面。houmíño は供えられる食物そのものを指す詩的用法。aursár(「昇った者=祖先」)は複合名詞として1語の語根で、複数与格語尾 -ail が付く。動詞は主語の年長者(人・軽性)に一致。炉の北側の座から火のうえへ置く行為の婉曲な言い方。

    súla ólmar muró.

    読み:スーラ オルマル ムロー。

    súl-aólmarmuró.
    すする-<(軽いものが)>年長者<主格>濁り酒<対格>

    「年長の方が濁り酒をすすっている。」

    炉ばたで濁り酒をすする場面。muró は重性o語幹なので主格と対格が同じ形になる。主語 ólmar が軽性(人)なので動詞は -a をとる。対格の印が主語にも目的語にも見えない重性名詞どうしの文では、動詞直後の名詞が主語、その次が目的語という語順が意味を決める。

    raunérim ólmaran.

    読み:ラウネーリン オルマラン。

    raunér-imólmar-an.
    追う-<私が>年長者-<対格>

    「私は年長者についていく。」

    意味1の日常会話。人を追う・ついていく用法。他動詞の目的語は対格で、ólmár は軽性人名詞なので単数対格に -an が付く。

    salésa ólmar eelþó aurándoi.

    読み:サレーサ オルマル エールソー アウランドイ。

    sal-és-aólmareelþóauránd-oi.
    ならす-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者<主格>灰<対格>社-<与格>

    「「社では年長者が灰を平らにすべきである。」」

    作法や碑文向けの当為法。語根 sál- に -és- -a が付き、語根の強勢が接尾辞へ移って salésa となる。主語 ólmar は人を指す軽性。場所 aurándoi は前置詞を伴わない裸与格。

    duméirim kórviño ólmarei.

    読み:ドゥメーリン コルヴィニョ オルマレイ。

    du-méir-imkórviñoólmar-ei.
    <〜させていただく>-与える-<私が>箱(小倉)<対格>年長者-<与格>

    「年長者に箱を差し上げる。」

    改まった・丁重な場。du-で自分を低め、受け手を与格で表す。

    þráka ólmar.

    読み:スラーカ オルマル。

    þrak-aólmar.
    舌打ちする-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「年長者が舌打ちをした。」

    日常の平叙。炉ばたや帳場など、改まりの薄い場で、無言のまま短く苛立ちや急かしを示す行為を述べる。主語は人のため、動詞は3人称単数軽性で一致する。

    auþovonóran ólmarai.

    読み:アウソヴォノーラン オルマライ。

    au-þovonór-anólmar-ai
    <お〜になる・御〜>-顔を影へ向ける-<彼らが>年長者-<〜たちが>

    「年長者たちは、顔を影へ向けられた。」

    礼法書や詩で、年長者複数名の失望を示す叙述。主語は人なので軽性複数-ai、動詞は3複-an。au- は年長者複数全体への敬意を示す。日常では用いられず、礼法上の不信心・道徳的拒絶を記すときに近い。

    anórel, sensála ólmar endríñais

    読み:アノーレル、センサーラ オルマル エンドリーニャイス

    anórel,sensál-aólmarendríñ-ais
    昨日見回す-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<〜たちを>

    「昨日、年長者が子どもたちを順に見回した。」

    書物・記録風。時表現 anórel を動詞の前に置いている。主語 ólmar は人を指す軽性なので、動詞は軽性3人称単数の -a。高原語に時制標識はないが、anórel が過去を指定する。

    trolhéla ólmar endríñei.

    読み:トロルヘーラ オルマル エンドリーニェイ。

    trolhél-aólmarendríñ-ei.
    しゃがむ-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<与格>

    「年長者が、子どものために座の高さを下げる。」

    婉曲用法。年長者が子どもと同じ高さになる動作を、敬意を込めて述べる。与格 endríñei は「〜のために・〜に対して」の利益・関係先を示す。

    lúin áuran ombára ilánai, seláura ólmar.

    読み:ルーイン アウラン オンバーラ イラーナイ、セラウラ オルマル。

    lúináur-anombárailán-ai,seláur-aólmar
    とき昇る-<彼らが>十灯-<〜たちが>目覚める-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「十の灯が昇ると、年長者は目を覚ます。」

    書物・年代記向けの描写。lúin による時節節が主節の前に置かれる。áuran ombára ilánai は「十の灯が昇る」という星座名に基づく定型表現。主節の seláura は主語 ólmar に一致して軽性 3 人称単数。

    tréla unlóur ólmar eelþó.

    読み:トレーラ ウンロール オルマル エールソー。

    trél-aunlóurólmareelþó.
    混ぜる-<(軽いものが)>まだ年長者<主格>灰<対格>

    「年長者はまだ灰をかき立てている。」

    炉ばたの儀礼でも行われる動作。unlóur「まだ」は動詞の直後、主語の前に置く。灰 eelþó は重性o語幹で、単数の対格が主格と同形である。

    kekéla ólmar eelþó klér.

    読み:ケケーラ オルマル エールソー クレール。

    kekél-aólmareelþóklér.
    こねる-<(軽いものが)>年長者<主格>灰<対格>冷たい

    「年長者が冷えた灰をかき回す。」

    炉場の日常。主語 ólmar は軽性単数なので動詞は kekéla。灰 eelþó は重性o語幹の単数で、対格は主格と同形。形容詞 klér は重性単数では無標で、名詞の後ろに置かれる。

    lína ólmar márou.

    読み:リーナ オルマル マーロウ。

    lín-aólmarmár-ou.
    伸ばす-<(軽いものが)>年長者<主格>手-<双数・対格>

    「年長者は両手を伸ばす。」

    両手という一対の肢体。目的語に双数形 márou を取る。主語の身体部位を指す場合、所有の属格を添えない形も自然。

    houmníla ólmar dreló só.

    読み:ホウンニーラ オルマル ドレロー ソー。

    houmníl-aólmardrelósó.
    炉に与える-<(軽いものが)>年長者<主格>火棒<対格>この<重性>

    「年長者がこの火棒を炉にくべる。」

    炉に棒類をくべる古い火棒用法。主語は人なので軽性一致、目的語は重性o語幹の単数対格。

    þrenéra endríña ólmarei

    読み:スレネーラ エンドリーニャ オルマレイ

    þren-ér-aendríñaólmar-ei
    段-<〜でする>-<(軽いものが)>子供<主格>年長者-<与格>

    「子どもが年長者の前で跪く。」

    日常の礼法の場面。与格が跪きの対象・位置を示す。主語 endríña は主格なので語全体を一つの形態素として書き、子供.NOM と示す。動詞は3人称単数軽性語尾 -a で一致する。

    selvatáula ólmar þelán sé.

    読み:セルヴァタウラ オルマル セラーン セー。

    selvatául-aólmarþel-ánsé
    聞き取る-<(軽いものが)>年長者<主格>名前-<対格>この<軽性>

    「年長者がこの名を聞き取る。」

    改まった名乗り・系譜の場面。名 þelá の対格 þelán に指示詞 sé を添える。主語 ólmar は人を指す軽性。

    senáura ólmar aldáran áurenan.

    読み:セナウラ オルマル アルダーラン アウレナン。

    senáur-aólmaraldár-anáur-en-an.
    見上げる-<(軽いものが)>年長者<主格>座-<対格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>

    「年長者は高き座を見上げる。」

    敬意を伴う仰ぎ。高き座(aldár áuren)を見上げる作法。対象の名詞と分詞が軽性単数対格に一致する。-an を LT.ACC として独立の形態素で示す。

    duhélim ólmarei.

    読み:ドゥヘーリン オルマレイ。

    duhél-imólmar-ei.
    謝る-<私が>年長者-<与格・単数>

    「私は年長者に詫びます。」

    目上の年長者に、態度や身分を一段低くして詫びる改まった場面。詫びの対象は与格で取る。ólmar の単数与格は ólmar に -ei が付いた ólmarei。

    lúin tóra loimá, þalfínda ólmar loimán.

    読み:ルーイン トーラ ロイマー、サルフィンダ オルマル ロイマーン。

    lúintór-aloim-á,þalfínd-aólmarloim-án
    とき来る-<(軽いものが)>詞-<主格>耳を澄ます-<(軽いものが)>年長者<主格>詞-<対格>

    「詞が来るとき、年長者は詞に耳を澄ます。」

    祀りの詞の場面。時節はlúinで導き、主節に先立つ。主節動詞は年長者に一致して軽性3単。語り詞の継ぎ目で、次の音を受けるために静止して聞く意。

    tóra ólmar es amfóndaros

    読み:トーラ オルマル エス アンフォンダロス

    tór-aólmaresamfóndar-os
    来る-<(軽いものが)>年長者<主格>から上手の源-<属格>

    「年長者がアンフォンダルから来た。」

    国名が属格 amfóndaros をとる例。es+属格で「〜から」を示し、国を出自・源として述べる。年長者をさす ólmar は軽性の人名詞なので、動詞は軽性一致 tóra を受ける。系譜や由緒を述べる改まった場向き。

    vúla ólmar nourán endríñei.

    読み:ヴーラ オルマル ノウラーン エンドリーニェイ。

    vúl-aólmarnour-ánendríñ-ei.
    注ぐ-<(軽いものが)>年長者<主格>心-<対格>子-<与格>

    「年長者は子どもへ心を注ぐ。」

    液体を器へ注ぐ動作を転じて、注意や関心を相手へ向ける意。抽象名詞 nourá を直接目的語に取る。

    múndula ólmar ílmo gléin.

    読み:ムンドゥラ オルマル イルモ グレーン。

    múndul-aólmarílmogléin.
    注ぐ-<(軽いものが)>年長者<主格>水<対格>清い

    「年長者が清い水を注ぐ。」

    祭祀や書物の文脈で使える言い方。名詞 ílmo は重性で、後置の形容詞 gléin は重性単数の無標語尾。器の口を下げて上から来る水を扱う動作として自然な文。

    wéinsa ólmar þrén ául

    読み:ウェーンサ オルマル スレーン アウル

    wéins-aólmarþrénául
    なる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格>段<対格>高い

    「年長者は高い段になった。」

    昇進を表す文。wéin-「なる」の完了形で、行き着く先を対格に置く。þrén は重性の単数対格で主格と同形になり、形容詞 ául も重性対格無標として一致する。

    bíla ólmar dáunaun.

    読み:ビーラ オルマル ダウナウン。

    bíl-aólmardáun-aun.
    仲立ちする-<(軽いものが)>年長者<主格>二人-<双数の〜の・〜に>

    「年長者は二人の間で仲立ちをする。」

    直説法の書き言葉。見出し語 bíl- をそのまま用い、完了の母音交替は加えない。

    lóima ólmar þelán ráimaros, duói lóima ólmar þelán gléinaros.

    読み:ロイマ オルマル セラーン ライマロス、ドゥオイ ロイマ オルマル セラーン グレーナロス。

    lóim-aólmarþel-ánráimar-os,duóilóim-aólmarþel-ángléinar-os.
    唱える-<(軽いものが)>年長者<主格>名前-<対格>ライマル-<属格>その次に唱える-<(軽いものが)>年長者<主格>名前-<対格>グレイナル-<属格>

    「年長者がライマルの名を唱え、その次に、グレイナルの名を唱える。」

    系譜の名を一瀬ずつ唱える儀礼の場面。duóiは名と名を結び、前の名を上手、次の名を下手に置く。名は属格で「〜の名」とする。主語は年長者。

    þuláura naþelár ólmarei

    読み:スラウラ ナセラール オルマレイ

    þuláur-anaþelárólmar-ei
    得意がる-<(軽いものが)>若者<主格>年長者-<与格>

    「若者は年長者に対して偉そうにする。」

    年長者の向こう側への態度を示す与格。若者の得意がりを年長者に向かう態度として書き表す平叙。この与格の構文は、年長者や客を向かえると角が立つとされる。

    láma ólmar klóno némes.

    読み:ラーマ オルマル クローノ ネーメス。

    lám-aólmarklónoném-es.
    掌でさする-<(軽いものが)>年長者<主格>膝<対格><私>-<属格>

    「年長者が私の膝を掌でさする。」

    世話・手当ての場面として自然な言い方。目的語は膝。膝は重性o語幹で、目的語も主格と同形。所有は名詞に後置した代名詞の属格で示す。

    láma ólmar endríñan.

    読み:ラーマ オルマル エンドリーニャン。

    lám-aólmarendríñ-an.
    慰める-<(軽いものが)>年長者<主格>子ども-<対格>

    「年長者が子どもを慰める。」

    目的語に人を取ると、冷えや不安を和らげる手当てとしての「慰める」意になる。子どもは軽性a語幹で、対格は -an をとる。

    léima ólmar ín slóvo.

    読み:レーマ オルマル イーン スローヴォ。

    léim-aólmarínslóvo
    置く-<(軽いものが)>年長者<主格>一人分<対格>

    「年長者が人分を一つ置いておく。」

    配給・食事などの一人分を指す日常的な用例。主語 ólmar は人として軽性なので動詞は軽性単数。slóvo は重性o語幹の単数対格形。

    kréva ólmar slóvo torárei.

    読み:クレーヴァ オルマル スローヴォ トラーレイ。

    krév-aólmarslóvotorár-ei
    預かる-<(軽いものが)>年長者<主格>取り置き分<対格>客-<与格>

    「年長者が客の取り置き分を預かっておく。」

    まだ来ていない者や予定者のために、先に一人分を確保しておく意味。動詞 krév- は「預かる・責任を持つ」。与格 torárei は受益者を示し、slóvo は重性単数の対格形。

    vérin, vréna ólmar pír-in.

    読み:ヴェーリン、ヴレーナ オルマル ピーリン。

    vérin,vrén-aólmarpír-in.
    そのとおり,うなずく-<(軽いものが)>年長者<主格>小さい-<〜して・〜く>

    「「そのとおり」と年長者は小さくうなずく。」

    改まった集まりで了解を示す動作を記述する文。主語の人名詞は軽性なので、動詞は3人称単数・軽性の-aを取る。程度は後続の副詞pír-inが表す。

    séima dóulin ólmar un nórloi.

    読み:セーマ ドーリン オルマル ウン ノルロイ。

    séim-adóulinólmarunnórl-oi.
    身を横たえる-<(軽いものが)>もう年長者<主格>中に寝床-<与格>

    「年長者はもう寝床についている。」

    炉ばたの語りが済んだ後の家庭の描写。人語の主語に合わせて動詞は軽性三人称単数の語尾 -a をとる。相の副詞 dóulin は動詞の直後に置く。un+与格は、寝床という落ち着く場所を示す。

    na þúla ólmar, kréula.

    読み:ナ スーラ オルマル、クレウラ。

    naþúl-aólmar,kréul-a.
    <〜ない>従う-<(軽いものが)>年長者<主格>拒む-<(軽いものが)>

    「年長者は従わず、首を振って拒んだ。」

    比喩的な「拒む」。þúl-「従う」を否定して合意の流れに従わないことを示し、kréul-で拒否を表す。主語は前の節にのみ現れ、後節は動詞の一致だけ。

    víra ólmar ré þrunésa dulsóilan.

    読み:ヴィーラ オルマル レー スルネーサ ドゥルソイラン。

    vír-aólmarréþrun-és-adulsóil-an.
    言う-<(軽いものが)>年長者<主格><〜と(節)>削る-<〜すべし>-<(軽いものが)>下髪-<対格>

    「年長者は「顎毛は剃るべきだ」と言う。」

    作法・戒めを述べる文。当為法 þrunésa は主語を明示しないとき、一般の人を主語として軽性の形をとる。

    lúin víra ólmar élan, núnim

    読み:ルーイン ヴィーラ オルマル エーラン、ヌーニン

    lúinvír-aólmarél-an,nún-im
    とき言う-<(軽いものが)>年長者<主格><3人称単数・軽性>-<対格>目を伏せる-<私が>

    「年長者がそれを仰るとき、私は目を伏せる。」

    日常の敬意の場面。目上者の前で静かにまぶたを下ろす作法。núnim 自体は謙譲の接頭辞を持たないが、動作が敬意を表す。vír- は他動詞なので、目的語の代名詞 él に対格語尾 -an を付けた él-an を補う。

    kréima ólmar loimán torárei.

    読み:クレーマ オルマル ロイマーン トラーレイ。

    kréim-aólmarloim-ántorár-ei.
    説明する-<(軽いものが)>年長者<主格>詞-<対格>客-<与格>

    「年長者は客に詞について説明する。」

    儀礼・法廷での用い方。唱えることそのものではなく、詞の内容や作法を言葉で説明する意味になる。受け手は与格。

    ké houmsíla ólmar endríñan hóumoi

    読み:ケー ホウンシーラ オルマル エンドリーニャン ホーモイ

    kéhoumsíl-aólmarendríñ-anhóum-oi
    <〜か>炉ばたで諫める-<(軽いものが)>年長者<主格>子-<対格>炉-<与格>

    「年長者が炉ばたで子どもを諫めているのか。」

    改まった場面での問い。疑問小辞 ké が文頭に立つ。houmár の場合と違い、ólmar を主語にして、炉の場を hóumoi の裸与格で補っている。儀礼的な所作を含む戒めとして使える。

  2. 長老

    村や家で知識と経験を受け継ぎ、敬われる年長者。

    selvána aurólmar ré torélo nébro.

    読み:セルヴァーナ アウロルマル レー トレーロ ネーブロ。

    selván-aaur-ólmarrétor-él-onébro.
    おっしゃる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-長老<〜と(節)>来る-<〜だろう>-<(重いものが)>霧<主格>

    「長老の方は、霧が来るだろうとおっしゃる。」

    敬われる長老の言葉を人に伝える言い方。尊敬の接頭辞 au- は母音の前で aur- になる(au-+ólmar → aurólmar)。selván- は「言う」の尊敬の補充形。ré の後ろの節は元の法を保ち、ここでは推量法。霧 nébro は重性なので、動詞は -o をとる。

    rainíþa ólmar þeláis gandéros kelárail.

    読み:ライニーサ オルマル セライス ガンデーロス ケラーライル。

    rain-íþ-aólmarþel-áisgandér-oskel-ár-ail.
    知る-<〜させる>-<(軽いものが)>長老<主格>名前-<〜たちを>硬木-<属格>伐る-<〜する人>-<〜らに>

    「長老は樵たちに硬木の呼び名を教える。」

    村の暮らしを述べる文。硬木は、心材の色、沈み方、樹齢、伐ったあとの状態で何通りにも呼び分けられ、その呼び名は村の長老が受け継いで伝える。rainíþ-「教える」は ráin-「知る」に使役の -íþ- がついた形で、教わる人を与格、教える内容を対格でとる。

解説

年をとった者、とくに村や家の長老。きのこの見分け方、雨読み、昔語りなどの知識を受け継ぎ、伝える者として敬われる。礼儀として、年下の者は ólmar の名前を口にせず、この語か住む場所で言い表す。

文法

名詞(軽性・子音語幹)。対 ólmaran、複 ólmarai。尊敬形 aurólmar

語源

古高原語 *ólmara から。語源の詳細は不明。

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