小説
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矢
弓から射る、先を付けた飛び道具。矢そのものを指す。
na éso þrón némei
読み:ナ エーソ スローン ネーメイ
| na | és-o | þrón | ném-ei |
| <〜ない> | いる-<(重いものが)> | 矢<主格> | 私-<与格> |
「私には矢がない。」
日常会話。存在・所有は「存在動詞+主語+持ち主の与格」の形で言う。持たれている þrón が重性なので、存在動詞は3人称単数・重性の éso をとる。否定は直説法なので na を使う。
snáma dórin þrón
読み:スナーマ ドーリン スローン
| snám-a | dórin | þrón |
| 射る-<(軽いものが)> | 男<主格> | 矢<対格> |
「男が矢を射る。」
日常の狩猟・道具の話題。VSO語順で動詞が文頭に来る。主語 dórin は人を指す語なので軽性扱いとなり、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。目的語 þrón は重性名詞で、重性単数は主格・対格が同じ形になるが、句の中で目的語の役割をもつため逐語訳では矢.ACCとする。
弓矢一式
弓と、それに添える矢をひとつの装備として数える意味。帳簿や納めの場面で使える。
rímbim dáu þrónou
読み:リンビン ダウ スローノウ
| rímb-im | dáu | þrón-ou |
| 数える-<私が> | 二 | 弓矢一式-<双数・対格> |
「弓矢一式を二つ、数える。」
帳簿・納め・持ち物の勘定の場面。þrón は弓と矢をひとまとまりの装備として数える意味にもなる。dáu「二」に合わせて名詞は双数 þrónou。 þrón-ou は þrón と -ou の二形態素であり、-ou は重性双数の主格・対格語尾である。ここでは目的語の数えられるものとして役割を反映し、逐語訳では弓矢一式-DU.ACCとする。動詞 rímbim は主語「私」に一致し、数量は数詞と名詞の双数で表す。
弓から射る青銅器の狩猟具としての矢の総称。直木や葦の軸に金属の先を付けた実物を指す語として、狩猟・納め・道具の話題で使える。弓矢一式を数える場面にも用いられ、その場合は弓と矢をひとつの装備として勘定する。
重性子音語幹。主対同形。複数主対 þrónul。
古高原語 *þróna から。
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