小説
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唇
口の外側の肉縁、すなわち上唇と下唇を指す一般的な身体語。
éso þurán káil némei
読み:エーソ スラーン カイル ネーメイ
| és-o | þurán | káil | ném-ei |
| いる-<(重いものが)> | 唇<主格> | 乾いた | <私>-<与格> |
「私には唇が乾いている。」
日常的な身体の状態を言う文。þurán は上唇・下唇を含む口まわりの肉縁をひと続きの部位として指すため、ここでの単数は唇全体を指す。重性名詞で、存在文の持ち主は与格 ném-ei に置く。述語の káil は主語に一致して重性単数の形をとる。
na víro þurán lúdro
読み:ナ ヴィーロ スラーン ルードロ
| na | vír-o | þurán | lúdro |
| <〜ない> | 言う-<(重いものが)> | 唇<主格> | 嘘<対格> |
「唇は嘘を言わない。」
法や書物の文章に立てそうな、倫理的な格言。na による直説法の否定。þurán も lúdro も重性で、名詞の単数では主格と対格が同形なため、VSO語順が主語と目的語を分ける。
唇の一般的な基本語。上唇と下唇、その合わせ目を含む口の外側の肉縁を、ひと続きの部位として指す。高原語では肉体の部分を重性として扱うため、この語も重性名詞として振る舞う。上唇と下唇をひと組として数える場合は双数、人の唇を複数数える場合は複数を使う。乾風期の乾燥で口が裂ける状態を話すときの、いちばん無難な語。
重性子音語幹。旧主格 *-a を失う型の語幹語尾 -n をもつ。
古高原語 *þuranu-「肉のふち」から。
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