brím

品詞
名詞
意味
口数
辞書形
brím
発音
[ˈbrim]
読み
ブリーム
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 口数(評される発言量)

    人が口にした言葉の量。数量そのものより、その多寡が作法上どうだったかを評す意味で使う。

    sórel, kréla brím éles.

    読み:ソーレル、クレーラ ブリーン エーレス。

    sórelkrél-abrímél-es
    今日足りる-<(軽いものが)>口数<主格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「今日は彼の口数がほどよい。」

    帳簿の数量ではなく、礼法上の適量を評す定型。brím élesは「彼の口数」を表す名詞句で、動詞krél-は主語のbrímに一致して軽形を取る。brímは軽性の名詞として扱う。

  2. 寡黙/慎ましい口数

    brím が低く抑えられた状態。必要以上に言葉を外へ出さず、息を内に保つ作法として評価される。

    ésa brím endríñei.

    読み:エーサ ブリーン エンドリーニェイ。

    és-abrímendríñ-ei
    いる-<(軽いものが)>寡黙<主格>子-<与格>

    「その子は寡黙だ。」

    brímを本義の「口数」から、礼法上の評価として「寡黙」を指す名詞に使う用法。存在文+与格で、その人にその性質があることを表す。brímは軽性の名詞として扱う。

  3. 多弁/軽口

    brím が過分な状態。息を散らし、礼法を乱す者として減点される。

    ésa brím torárei.

    読み:エーサ ブリーン トラーレイ。

    és-abrímtorár-ei
    いる-<(軽いものが)>多弁<主格>客-<与格>

    「客は多弁だ。」

    brímを礼法上の評価として「多弁」を指す名詞に使う用法。toráreiは人の属性を表す与格で、存在文と組んで「客に多弁がある」ことを示す。brímは軽性の名詞として扱う。

解説

高原本語では、口を開いて言葉を数えることよりも、息を言葉としてどれほど外へ昇らせたかを作法の尺度とする。brím は、その発言量の多寡を人柄・教養・礼法から評す語である。brím が控えめな者は息を内に保ち、ことばを清く昇らせる者として好まれ、brím が過分な者は息を散らし、言葉を重く沈ませる者として咎められる。帳簿の数字ではなく、作法の評価で使う。

文法

軽性子音語幹。礼法・人柄評では単数形で使う。brím の低さを「寡黙」、高さを「多弁」と評す。語末の -ím は語根の一部であり、抽象名詞語尾 -ím とは無関係。

語源

古高原語 *bríma「口元・開いた口」から、宮廷の作法語として brím- の名詞語根を再形成した語。

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