dáun

品詞
代名詞
意味
二人
発音
[ˈdaun]
読み
ダウン
分野
代名詞・指示詞・疑問詞

意味

  1. 二人

    話し手・聞き手・第三者を問わず、二人ひと組の人を指す。

    gélau némor dáun du orén.

    読み:ゲーラウ ネーモル ダウン ドゥ オレーン。

    gél-aunémordáunduorén.
    行く-<双数><我々>二人下手縁<対格>

    「我ら二人は縁へ行く。」

    双数の動詞は人称を区別しないので、主語の dáun は省けない。人称を言うときは複数の代名詞を前に添える(némor dáun「我ら二人」)。

    ké gélau társ dáun du orén? gélau.

    読み:ケー ゲーラウ タルス ダウン ドゥ オレーン?ゲーラウ。

    kégél-autársdáunduorén?gél-au.
    <〜か>行く-<双数><あなたがた>二人下手縁<対格>行く-<双数>

    「「お前たち二人は縁へ行くのか」「行く」」

    答えの形では、問いに出た語(ここでは主語の társ dáun と行き先)を省ける。双数の動詞は人称で形が変わらないので、答えも gélau のまま。

    ké tórau dáun es orénos?

    読み:ケー トーラウ ダウン エス オレーノス?

    kétór-audáunesorén-os?
    <〜か>来る-<双数>二人から縁-<属格>

    「お前たち二人は、縁から来たのか。」

    双数の動詞 tórau は人称を区別しないので、dáun を添えて「二人が」をはっきりさせている。dáun も人称を区別しないので、「われら二人」「お前たち二人」「あの二人」のどれにあたるかは場面で決まる。ké を使った問いなので、目下か同じ段の相手に向けた言い方になる。

    lóiman lourvirárai lóurul dáunaun.

    読み:ロイマン ロウルヴィラーライ ロールル ダウナウン。

    lóim-anlourvirár-ailóur-uldáun-aun.
    唱える-<彼らが>系譜読み-<〜たちが>瀬-<〜たちを>二人-<双数の〜の・〜に>

    「系譜読みたちが、二人の瀬を唱え交わす。」

    婚姻の取り決めで、両家の系譜読みが、結ばれる二人の系譜を源から一瀬ずつ読み交わす儀礼を述べた文。dáun の属格は、双数の語尾 -aun を重ねて dáunaun になる。属格は名詞 lóurul の後ろに置く。

    dúlau dáun an ín fóndaros.

    読み:ドゥーラウ ダウン アン イーン フォンダロス。

    dúl-audáunanínfóndar-os.
    下る-<双数>二人上手同じ源-<属格>

    「二人は同じ源から流れ下っている(同じ流れの者だ)。」

    系譜読みが婚姻や相続の場で使う言い方。ín は「一つの」から転じて「同じ」の意味になる。an+属格で「上手から」。主語が双数の代名詞 dáun なので、動詞も双数になる。

    vírau dáun ín virán.

    読み:ヴィーラウ ダウン イーン ヴィラーン。

    vír-audáunínvir-án.
    言う-<双数>二人同じ言葉-<対格>

    「二人は同じことを言っている。」

    日常の言い方で、二人の言い分が一致していることを表す。ここでの ín virán は「一つの言葉」ではなく「同じ言葉」の意味。双数の動詞は人称も性も区別しない。

    sórel, kramboráumau némor dáun drúnoroi.

    読み:ソーレル、クランボラウマウ ネーモル ダウン ドルーノロイ。

    sórel,kramboráum-aunémordáundrúnor-oi
    今日,走る-<双数><我々>二人崖道-<与格>

    「今日は、我ら二人は崖道を崖山羊のように駆け抜ける。」

    縁の人々の日常会話。双数の動詞は人称を区別しないので、主語の dáun を省けない。人称を明示するため némor を添えている。場面の枠としての時間表現は文頭に読点つきで置く。

    salmúnau dáun es kórvos.

    読み:サルムーナウ ダウン エス コルヴォス。

    salmún-audáuneskórv-os.
    出る-<双数>二人<主格>から倉-<属格>

    「二人は倉から出ていく。」

    社会・記録向けの文。双数の主語を表す dáun は省かず、双数の動詞語尾 -au をとる。es+属格で、内側の場所から離れる出発点を示す。倉のような囲われた場から外へ移る動きを表し、意味2の用法に合う。

    hélau dáun kráumoi só

    読み:ヘーラウ ダウン クラウモイ ソー

    hél-audáunkráum-oisó
    座る-<双数>二人<主格>露岩-<与格>この<重性>

    「二人はこの岩棚に休む。」

    移動中の短い休憩を表す日常文。双数の主語 dáun は省略できない。自然の棚として与格 kráumoi を裸で受ける。人工の棚板には kráum を使わない。

    lúin áurau sílarau, gélau némor dáun du krambóra.

    読み:ルーイン アウラウ シーララウ、ゲーラウ ネーモル ダウン ドゥ クランボーラ。

    lúináur-ausílar-au,gél-aunémordáundukrambóra.
    とき昇る-<双数>月-<双数>行く-<双数><我々>二人下手クランボーラ<対格>

    「二つの月が昇ると、我ら二人はクランボーラへ下っていく。」

    道筋や季節を記す書物的な文。lúin 節は読点で主節と区切る。双数の動詞 áurau・gélau は人称を表さないが、主節の némor が加わって話し手を含む二人であることがわかる。du + 対格で下手・南方向への動きを示す。krambóra は固有名詞として、対格でも語尾が立たない。

    biléndes dáunaun.

    読み:ビレンデス ダウナウン。

    bil-énd-esdáun-aun.
    仲立ちする-<〜しますように>-<あなたが>二人-<双数の〜の・〜に>

    「二人の仲立ちを頼む。」

    願望法二人称。並びの身分への依頼で、命令よりも控えめな「〜してくれぬか」の響き。

    bíla ólmar dáunaun.

    読み:ビーラ オルマル ダウナウン。

    bíl-aólmardáun-aun.
    仲立ちする-<(軽いものが)>年長者<主格>二人-<双数の〜の・〜に>

    「年長者は二人の間で仲立ちをする。」

    直説法の書き言葉。見出し語 bíl- をそのまま用い、完了の母音交替は加えない。

    kúndau társ dáun élan sérin.

    読み:クンダウ タルス ダウン エーラン セーリン。

    kúnd-autársdáunél-ansérin.
    する-<双数><あなたがた>二人<3人称単数・軽性>-<対格>このように

    「あなたたち二人はそれをこのようにします。」

    双数の主語 társ dáun は省かない。代名詞 élan は él-an に分節した。

    noumovírau némor dáun

    読み:ノウモヴィーラウ ネーモル ダウン

    noumo-vír-aunémordáun
    顔-言う-<双数><我々>二人<主格>

    「我ら二人は顔で通じ合う。」

    夫婦、きょうだい、旧知など、身内の二人が声に出さず意を合わせる場面。主語は双数短语 némor dáun「我ら二人」。双数動詞 -au は人称を表さないため、双数主語は省略しない。

  2. ふたつ(ひと組)

    二本の綱、二つの月など、そろいの二つのものを受ける。

    áurau dáu sílarau, sénim dáun.

    読み:アウラウ ダウ シーララウ、セーニン ダウン。

    áur-audáusílar-au,sén-imdáun.
    昇る-<双数>二月-<双数>見る-<私が>ふたつ

    「二つの月が昇る。私にはふたつとも見える。」

    dáun は人だけでなく、そろいの二つのものも受ける。ここでは前の節の「二つの月」を受けて、目的語になっている。dáun は主格と対格が同じ形。月は星ではないので、数詞をつけても双数で受けてもかまわない。星をこの形で受けるのは禁忌にあたる。

    lísan lisárai dáu sáindarau, dulíþan dáun du orén.

    読み:リーサン リサーライ ダウ サインダラウ、ドゥリーサン ダウン ドゥ オレーン。

    lís-anlis-ár-aidáusáindar-au,dul-íþ-andáunduorén.
    書く-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>二証文-<双数>下る-<〜させる>-<彼らが>ふたつ下手縁<対格>

    「書記たちは証文を二通書き、そのふたつを縁へ下ろす。」

    後半の dáun は、前半の双数 sáindarau を受けている。dáun には性の区別がないので、軽性のものでも重性のものでも同じ形で受ける。後半では主語を省いているが、動詞の語尾から、前半と同じ書記たちが主語だとわかる。

解説

人称を区別しない双数の人称代名詞。「われら二人」「お前たち二人」「あの二人」のどれにもなる。夫婦、組になって働く運び人、ひと組の綱など、二つでそろったものを指すのに好まれる。目上の人を二人まとめて指すことはできない(高め名詞は数えないため)。崖道の言葉では衰え、複数の代名詞で代用される。

そのほかの用例

anórel, senosálau társ dáun.

読み:アノーレル、セノサーラウ タルス ダウン。

anórel,senosál-autársdáun.
昨日目合わせ-<双数><あなたがた><双数>

「昨日、あなたたち二人は目を合わせた。」

意味1。双数の主語は dáun を省略できない。人称は dáun の前に társ を添えて示す。時制はないが、anórel により過去として読む。

文法

主・対 dáun、属・与 dáunaun。人称・性の区別なし。受ける動詞は双数 -au。

語源

数詞 dáu「二」の属格・与格 *dáu-aun が縮んで dáun となり、それが主格・対格として使われるようになった。そのため属格・与格は双数語尾 -aun を重ねて dáunaun と言う。

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する