dómim

品詞
定型句(応答)
意味
はっ(承りました)
発音
[ˈdomim]
読み
ドミン
分野
会話の定型・挨拶・応答

意味

  1. 承りました

    目上の人の言いつけを受けたときの返事。

    lís sáindaran sé! dómim.

    読み:リース サインダラン セー!ドーミン。

    líssáindar-ansé!dómim.
    書く<命令法><あなたが>証文-<対格>この<軽性>承りました

    「「この証文を書け。」「承りました。」」

    二人の発話。目上の者が下向きの命令法で言いつけ、目下の者が dómim で受ける。dómim はもとは「控える」の謙譲の補充形 dóm- の1人称単数で、「(お言いつけのもとに)控えております」という意味が固まった定型の返事。役所や大家で、命令を受けた者がまず口にする。

    dómim. dulísim sáindaran aulisárei.

    読み:ドーミン。ドゥリーシン サインダラン アウリサーレイ。

    dómim.du-lís-imsáindar-anau-lis-ár-ei.
    承りました<〜させていただく>-書く-<私が>証文-<対格><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>-<与格>

    「承りました。書記の方に証文を書いて差し上げます。」

    言いつけを受けたあと、するべきことを謙譲の形で言い直して請け合う、改まった返事。謙譲の動詞と高めた与格を並べて、自分と相手の上下を表している。dómim のあとは、謙譲の接頭辞 du- を使った動詞で続けるのがふつう。

  2. はい、ここに

    目上の人に呼ばれたとき、そばに控えていることを示す返事。

    ké ésa lisár? dómim.

    読み:ケー エーサ リサール?ドーミン。

    kéés-alis-ár?dómim.
    <〜か>いる-<(軽いものが)>書く-<〜する人>はい、ここに

    「「書記はいるか?」「はい、ここに。」」

    二人の発話。目上の者が人を探して呼んだとき、呼ばれた本人がそばに控えていることを示す返事。「はい」にあたる語がない高原語で、呼びかけへの返事として固まった形。目上の者が書記を3人称で尋ねても、本人は1人称の dómim で答える。

    kloimár! dómim. sén sáindaran sé.

    読み:クロイマール!ドーミン。セーン サインダラン セー。

    kloim-ár!dómim.sénsáindar-ansé.
    学ぶ-<〜する人>はい、ここに見る<命令法><あなたが>証文-<対格>この<軽性>

    「「弟子よ!」「はい、ここに。」「この証文を見よ。」」

    学び舎や工房で、師が弟子を役割の名で呼び、弟子が dómim で応じ、師が用件を命令法で続ける流れ。日常では呼格を使わないので、呼びかけは主格の形の役割名だけで言う。dómim は呼ばれたらすぐ口にする返事で、続く言いつけを受ける構えも示す。

解説

目上の人に用を言いつけられたときや、話しかけられたときの、へりくだった応答。高原語には「はい」にあたる語がなく、ふつうは問いの動詞を繰り返して答える。そのため、目上の人への承知の返事としては、この「控えております」という言い方が決まり文句になった。役所、宮廷、大商家の手代などが日常的に使う。

そのほかの用例

hóu, faronár! dómim, drénim selúin.

読み:ホー、ファロナール!ドーミン、ドレーニン セルーイン。

hóu,faronár!dómim,drén-imselúin.
おーい運び人はっ参る-<私が>今

「「おい、運び人!」「はっ、ただいま参ります。」」

二人の発話。呼ばれた目下の者が、目上の人のところへ行くことをへりくだって言う。drén- は gél-「行く」の謙譲の補充形で、規則どおりに du- をつけた形はない。呼びかけは呼格を使わず、職名をそのまま言う。

文法

dóm-「控える」(「いる」の謙譲の補充形)の直説法・1人称単数。複数の者が答えるときは dómimor と言う。

語源

dóm-「控える」+-im(1人称単数)。

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