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足の趾
足先に並ぶ趾を総称する語。五本をひとまとまりとして言うほか、靴先の痛みや滑り、雪や泥に濡れた趾先について個別に言うのにも使う。
un pǘlmoi glünvráno drólmo
読み:ウン ピュルモイ グリュンヴラーノ ドロルモ
| un | pǘlm-oi | glünvrán-o | drólmo |
| 内に | 草鞋-<与格> | かじかむ-<(重いものが)> | 趾<主格> |
「草鞋の中では趾先がかじかむ。」
日常会話向けの文。草鞋の中で趾先が冷えて感覚がなくなることを言う。drólmo は重性名詞で、五本の趾をひとまとまりとして扱う場合は主格単数とする。動詞 glünvrán- は重性単数の主語を受けて -o。un + 与格 pǘlmoi で「草鞋の中で」。
un tráumoi slúnan drólmul
読み:ウン トラウモイ スルーナン ドロルムル
| un | tráum-oi | slún-an | drólm-ul |
| 内に | 渡り氷-<与格> | 滑る-<彼らが> | 趾-<〜たちが> |
「渡り氷の上では趾先が滑る。」
凍りの頃の道や渡り氷についての注意文。tráumo は渡り氷。drólmul は趾を個別または複数として数えた重性名詞の複数主格で、動詞 slún- は複数主語を受けて 3PL の -an をとる。un + 与格で「渡り氷の中で/渡り氷の上で」。
足先の趾を指す古い固有語。手の指とは別の語で、靴や草鞋の中で冷える趾先、かじかみ、凍った道を歩くときの趾の効きなど、足の趾を明確に言わねばならない場面で使う。趾を足先の「小さな下り枝」とみなす古い身体感覚を反映する語で、身体語として重性に属す。
重性o語幹。主格・対格はdrólmo、斜格語幹はdrólm-。趾の数を数えるときは通常の重性名詞として扱う。
古高原語 *drólma- から。趾を表す古い身体語で、既存語からの明確な派生は語源不明。
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