fláinim

品詞
定型句(感謝)
意味
助かる
発音
[ˈflainim]
読み
フライニン
分野
会話の定型・挨拶・応答

意味

  1. 助かる・ありがとう

    くだけた感謝の言葉。

    fláinim. nílim ílmo.

    読み:フライニン。ニーリン イルモ。

    fláinim.níl-imílmo.
    助かる飲む-<私が>水<対格>

    「助かる。水を飲むよ。」

    崖道で、仲間から水を差し出されたときの返事。fláinim は「私は軽い」というのがもとの意味で、くだけた礼の言葉として使う。同じ段の者どうしや、目下の者に対して使い、目上の人には使わない。

    fláinim. faronéres fáron némes du orén.

    読み:フライニン。ファロネーレス ファーロン ネーメス ドゥ オレーン。

    fláinim.faron-ér-esfáronném-esduorén.
    助かる荷-<〜でする>-<あなたが>荷<対格><私>-<属格>下手縁<対格>

    「助かったよ。俺の荷を縁まで担いでくれて。」

    運び人どうしの礼。faronér- は名詞 fáron「荷」に -ér- をつけて作った動詞。持ち主は、名詞の後ろに属格 némes を置いて言う。時制がないので、faronéres は「担いだ」とも「担いでくれる」とも訳せる。

    fláinim! nagróm.

    読み:フライニン!ナグローン。

    fláinim!nagróm.
    助かるどういたしまして

    「「助かるよ!」「どういたしまして。」」

    二人の発話。くだけた礼 fláinim「(私は)軽い」に、nagróm「重くない」と返す決まったやりとり。nagróm は形容詞 gróm に否定の na- がついた形で、もとは「重荷ではない」という意味。

  2. (肩が)軽くなった

    荷を下ろしたときの、文字どおりの言い方。

    léimim fáron séndoi. fláinim.

    読み:レーミン ファーロン センドイ。フライニン。

    léim-imfáronsénd-oi.fláinim.
    置く-<私が>荷<対格>ここ-<与格>軽くなった

    「「ここに荷を置くぞ。ああ、軽くなった。」」

    背負った荷を下ろしたときの、文字どおりの言い方。感謝の fláinim は、この「肩が軽くなった」という言い方から広がったとされる。重い荷を下ろすことは、信仰の上でも「軽くなる」ことと結びついている。

    lúin dulíþim fáron, fláinim.

    読み:ルーイン ドゥリーシン ファーロン、フライニン。

    lúindul-íþ-imfáron,fláinim.
    とき下る-<〜させる>-<私が>荷<対格>軽くなった

    「荷を下ろしたら、肩が軽くなった。」

    「〜とき」の節は lúin で始め、主節の前に置く。dulíþ- は dúl-「下る」に使役の -íþ- をつけた「下ろす」で、後ろに強勢をもつ接辞がないので、-íþ- が強勢をとる。

解説

運び人や森の民が使う、くだけた感謝の言葉。文字どおりには「私は軽くなった」で、荷を代わりに担いでもらったり、手を貸してもらったりしたときの実感から出た言い方。崖道から市へ広まり、ちょっとした礼にも使われる。改まった場では auríþen を使う。

文法

形容詞 fláin「軽い」に、直接人称語尾 -im をつけた古い言い方が固まったもの。くだけた話し方の形容詞述語の名残で、ほかの人称では使わない。

語源

fláin「軽い」+-im(1人称単数)。

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