frún-

品詞
動詞
意味
繕う
発音
[ˈfrun]
読み
フルン
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 綱・縄・紐を繕う

    摩耗やほつれで弱くなった綱・縄・紐を、再び荷を支えられるよう直す。

    frunéndes filó só.

    読み:フルネンデス フィロー ソー。

    frun-énd-esfilósó
    繕う-<〜しますように>-<あなたが>縫い目<対格>この<重性>

    「この縫い目を繕ってくれ。」

    日常会話の依頼。frún の2人称願望法。重性o語幹 filó の単数対格は主格と同形で、指示詞 só は性のみ変わる。

    frún fúnel só!

    読み:フルーン フーネル ソー!

    frúnfúnelsó
    繕う<命令法><あなたが>綱<対格>この<重性>

    「この綱を繕え!」

    荷を支える綱の修理を命じる、くだけた実務語。命令法は語幹むき出しで、指示詞 só が名詞句を閉じる。

    frúnim rúm

    読み:フルーニン ルーン

    frún-imrúm
    繕う-<私が>袖口<対格>

    「袖口を繕う。」

    繕い物の場面。袖末端の開いた部分を指す意味として使う。動詞frún-は衣の補修に広く使えるが、ここでは袖口が目的語になる。

    frúnim snóimo ráses.

    読み:フルーニン スノイモ ラーセス。

    frún-imsnóimorás-es
    繕う-<私が>肩ぐち<対格>衣-<属格>

    「私は衣の肩ぐちを繕う。」

    一人称主語は動詞語尾で示され、代名詞は省く。他動詞《繕う》の目的語として《肩ぐち》が来る。重性単数の対格は主格と同形。

  2. 芯の筋を直す

    特に、綱や紐の芯になる部分を開いて補い、張りを整える作業を指す。

    frunéndes búl fúnelos, ende.

    読み:フルネンデス ブール フーネロス、エンデ。

    frun-énd-esbúlfúnel-os,ende.
    芯直す-<〜しますように>-<あなたが>芯<対格>綱-<属格>どうぞ

    「綱の芯を直してくれませんか、頼む。」

    同じ段の相手に頼む願望法。búl は「根」の語で、ここでは綱の芯・筋を指す用法。fúnelos は綱の属格。

解説

傷んだ綱・縄・紐を、荷や人を支えられる状態に戻す作業を指す語。ほつれた糸を縫い合わせたり、新しい結び目を結んだりすることとは目的が違い、減耗した筋や芯を取り替えて、張りと支える力を取り戻すことに焦点がある。縁の降ろし場や崖道で、荷を下ろす綱や縄の実務語として使う。布の繕い、網を編むこと、ただ紐を結ぶことには使わない。

文法

動詞(他動詞)。語根末 n に母音語尾がつく。完了語根は母音交替 u → ou による。

語源

古高原語 *frun- から。もとは綱・縄の芯となる筋を直す動作を指した動詞語根。

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