gán-

品詞
動詞
意味
贈る
発音
[ˈgan]
読み
ガン
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 贈る

    義務や取引ではなく、相手のためを思って品を渡す。

    gánim tambór endríñei.

    読み:ガーニン タンボール エンドリーニェイ。

    gán-imtambórendríñ-ei.
    贈る-<私が>雑穀<対格>子-<与格>

    「私は子どもに雑穀を贈る。」

    日常の会話向けの文。売買・税・単なる物の受け渡しではなく、家庭での好意や思いやりから品を渡す言い方。渡す品は対格、受け手は与格に取る。

  2. 人情として渡す

    縁・親族・客などへの礼や思いやりとして、品をやり取りする。

    gánimor tambór torárei.

    読み:ガーニモル タンボール トラーレイ。

    gán-imortambórtorár-ei.
    贈る-<我々が>雑穀<対格>客-<与格>

    「我らは客に雑穀を贈る。」

    客をもてなす場面での人情としての贈与を表す文。1人称複数で、家や炉ぐるみでの行為を示す。市での取引や値の約束ではなく、好意として渡すことを含みを持つ。

    lúin gloiréla torár, gánimor sáko torárei.

    読み:ルーイン グロイレーラ トラール、ガーニモル サーコ トラーレイ。

    lúingloir-él-atorár,gán-imorsákotorár-ei.
    ときお越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)>客<主格>贈る-<我々が>塩<対格>客-<与格>

    「客がおいでになると、我らは客に塩を贈る。」

    作法や習わしを記すような文。時節の出来事を表す文では、lúin の後ろに動詞を続ける。客の来訪を glóir- で言い、主節では人情として塩を渡す。取引語ではなく、客への礼としての贈与を示す。

解説

売買・税・単なる授与ではなく、人情・礼・好意として、衣服・寝具・塩・食料など暮らしに役立つ物を渡すこと。交易語や「秤に問え」のような市での約束語とは区別される。受け手は与格、渡す物は対格に取る。改まった場では、目上の者にじかに贈る動作を言い切らず、推量や願いの形で言う。名詞派生に ganó「贈り物」、ganár「贈り主」。

文法

動詞。他動詞として使う。主語は動詞の語尾で示し、渡す物は対格、受け手は与格。完了語根 gáin-。派生名詞 ganó は重性o語幹、ganár は軽性子音語幹。

語源

古高原語 *gāna-「手から手へやる」からの語根。

語幹の異形

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