gír-

品詞
動詞
意味
刺す
発音
[ˈgir]
読み
ギール
分野
身体

意味

  1. 刺す

    冷気・痛み・細い先などが、体や皮膚を急に鋭く突く、この語の基本の意味。

    gíro sáko frumó.

    読み:ギーロ サーコ フルモー。

    gír-osákofrumó
    刺す-<(重いものが)>塩<主格>傷<対格>

    「塩が傷を刺す。」

    塩を傷口に当てたときのような、突然の鋭い痛みを表す日常的な用例。 sáko と frumó は重性で、動詞は3人称単数・重性の -o を受ける。重性名詞では対格語尾が見えず、語順 VSO で目的語が示される。

  2. (冷気・痛みが)ずきりと刺す

    凍えた風、湿った寒さ、痛みなど、体の中から急に走る鋭い感覚を指す。

    glünlúin, gíro duléumo klér már.

    読み:グリュンルーイン、ギーロ ドゥレウモ クレール マール。

    glünlúin,gír-oduléumoklérmár
    凍りの頃刺す-<(重いものが)>下風<主格>冷たい手<対格>

    「凍りの頃、冷たい下風が手を刺す。」

    凍りの頃の冷気による刺すような感覚。凍りの頃を場面の枠として文頭に置く。 klér が主語 duléumo を修飾する。冷気が主語の言い方は、改まった場でも自然。

  3. 突き刺す

    針・棘・氷の先など、物理的な先端が皮膚や隙間に点として入る。

    gíro glünó brés.

    読み:ギーロ グリュノー ブレース。

    gír-oglünóbrés
    刺す-<(重いものが)>氷<主格>胸<対格>

    「氷が胸を刺す。」

    氷そのものが胸を刺す物理的な感じ、あるいは冷たい氷によるずきりと刺す感覚。身体部位 brés は重性で、目的語も形を変えない。

解説

冷気・痛み・細い先などが、体や皮膚を急に鋭く突く動作を表す基動詞。凍りの頃の冷気、霧の湿り、喉や目に入る細い殻、痛みの走る感覚などに使う。矢や光を放つ動作ではなく、痛みの結果状態そのものでもない。改まった場では、人が主語より、冷気や痛みが主語になる言い方が自然とされる。

文法

動詞(他動詞)。主語は冷気・痛み・尖ったもの。刺される体や部位は対格。体験者は与格で受けることがある。完了相の語幹は gírs-。

語源

古高原語 *gīr- から。単音節の基動詞として、細い先端が体に入る感覚を表す古い語根。

語幹の異形

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