glén-

品詞
動詞(他動詞)
意味
答える
発音
[ˈglen]
読み
グレン
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 答える

    問いや呼びかけに答える。

    lúin na glénim, dúlo nóumo némes.

    読み:ルーイン ナ グレーニン、ドゥーロ ノーモ ネーメス。

    lúinnaglén-im,dúl-onóumoném-es.
    とき<〜ない>答える-<私が>下る-<(重いものが)>体面<主格><私>-<属格>

    「答えられなければ、私の面目が潰れる。」

    nóumo dúlo「顔が下りる」は面目を失うという慣用句。敬意や名誉を高さで表す考え方から来ている。詩合わせや問答で返しができないときなどに使う。

    lúin gléna ólmar ombríl sáun, sáilimor.

    読み:ルーイン グレーナ オルマル オンブリール サウン、サイリモル。

    lúinglén-aólmarombrílsáun,sáil-imor.
    とき答える-<(軽いものが)>年長者<主格>句<対格>吉い<重性><対格>喜ぶ-<我々が>

    「「年長の方が吉い句を返すと、我々は喜ぶ。」」

    詩の挨拶で、目下の者が先に詠み、目上の者がうまく句を返したときのことを言う文。返しの句がうまく続くと、その出会いは吉とされる。sáun は軽性・対格の ombrílan に一致して sáunan になる。

    povérim tásei, glén!

    読み:ポヴェーリン ターセイ、グレーン!

    povér-imtás-ei,glén!
    問う-<私が><あなた>-<与格>答える<命令法><あなたが>

    「お前に聞いているんだ、答えろ!」

    下向きの、苛立ちのこもった言い方。命令法2単は語幹 glén のままで言う。目上の人に対しては決して使わない。

    éso nébro. lúin hála páin þelán táses, mé glén!

    読み:エーソ ネーブロ。ルーイン ハーラ パイン セラーン ターセス、メー グレーン!

    és-onébro.lúinhál-apáinþel-ántás-es,méglén!
    いる-<(重いものが)>霧<主格>とき呼ぶ-<(軽いものが)>誰か<主格>名前-<対格><あなた>-<属格><禁止・願いの打ち消し>答える<命令法><あなたが>

    「霧が出ている。誰かがお前の名を呼んでも、答えてはいけない。」

    霧の禁忌について、親が子に言い聞かせる言葉。「霧がある」は繋辞 és- で言い、霧 nébro が重性なので語尾は -o。禁止は「mé+命令法」。

  2. 句を返す

    詩の挨拶で、相手の句に返しの句を詠む。

    lúin lóima endríña virán, glenésa ólmar.

    読み:ルーイン ロイマ エンドリーニャ ヴィラーン、グレネーサ オルマル。

    lúinlóim-aendríñavir-án,glen-és-aólmar.
    とき詠む-<(軽いものが)>子ども<主格>言葉-<対格>句を返す-<〜すべし>-<(軽いものが)>年長者<主格>

    「子どもが句を詠んだら、年長者が句を返すべし。」

    詩の挨拶の作法を述べる文。目下の者が先に詠み、目上の者が返す。「句を返す」の意味では、目的語を言わずに使うことが多い。virá「言葉」は、詠む動詞の目的語になると「句」の意味になる。

    auglenénde aulisár virán.

    読み:アウグレネンデ アウリサール ヴィラーン。

    au-glen-énd-eau-lis-árvir-án.
    <お〜になる・御〜>-句を返す-<〜しますように>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>言葉-<対格>

    「書記の方に、返しの句をお詠みいただきたく存じます。」

    自分が先に句を詠んだあと、目上の人に返しを願う言い方。尊敬の au- は子音 g の前ではそのままの形でつく。願望法の3単・軽性は -e で終わる。返しの句そのものを、対格の目的語にとっている。

  3. 返礼する

    贈り物やもてなしにお返しをする。

    lúin méira séulin tambór némei, glénim élei méldo.

    読み:ルーイン メーラ セウリン タンボール ネーメイ、グレーニン エーレイ メルド。

    lúinméir-aséulintambórném-ei,glén-imél-eiméldo.
    とき与える-<(軽いものが)>友<主格>雑穀<対格><私>-<与格>返礼する-<私が><3人称単数・軽性>-<与格>蜜<対格>

    「友が私に雑穀をくれると、私はその人に蜜でお返しをする。」

    「返礼する」の意味では、お返しの品を対格に、相手を与格にとる。村の暮らしでよく聞く、くだけた言い方。

    duglénim ausenárei tambór só.

    読み:ドゥグレーニン アウセナーレイ タンボール ソー。

    du-glén-imau-sen-ár-eitambórsó.
    <〜させていただく>-返礼する-<私が><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>-<与格>雑穀<対格>この<重性>

    「目付殿に、お返しとしてこの雑穀を差し上げます。」

    もてなしを受けたあとの改まった返礼の言葉。謙譲の du- で自分の行いを低め、相手には au- のついた与格を使って、上下の関係を文法に表している。tambór は重性なので、対格も主格と同じ形で、指示詞も重性の só になる。

解説

答える、返すことを表す。もとは「言葉や物を返す」という意味で、詩の挨拶で目上の者が返しの句を詠むこともこの語で言う。問いに答えることのほか、贈り物に礼を返すことにも使う。返しの句がうまく続くことを glén- の完了形で「よく返された」と言い、吉兆とする。

文法

完了語根 gléen-。答える相手は与格、答えの内容は対格か ré の節。尊敬 auglén-、謙譲 duglén-。

語源

古高原語 *glén- から

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