hóu

品詞
間投詞
意味
おーい
発音
[ˈhou]
読み
ホウ
分野
会話の定型・挨拶・応答

意味

  1. おーい

    離れた所にいる人への呼びかけ。

    hóu, faronár! dómim, drénim selúin.

    読み:ホー、ファロナール!ドーミン、ドレーニン セルーイン。

    hóu,faronár!dómim,drén-imselúin.
    おーい運び人はっ参る-<私が>今

    「「おい、運び人!」「はっ、ただいま参ります。」」

    二人の発話。呼ばれた目下の者が、目上の人のところへ行くことをへりくだって言う。drén- は gél-「行く」の謙譲の補充形で、規則どおりに du- をつけた形はない。呼びかけは呼格を使わず、職名をそのまま言う。

    hóu, senár! tórau dáu faronárau.

    読み:ホー、セナール!トーラウ ダウ ファロナーラウ。

    hóu,senár!tór-audáufaronár-au.
    おーい番人来る-<双数>二運び人-<双数>

    「おーい、番人!運び人が二人来るぞ。」

    崖道の口でのくだけた呼びかけ。呼格は使わず、名詞をそのまま呼びかけに使う。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、動詞も双数で受ける。双数の動詞は人称と性を区別しない。

    hóu! séir, faronár.

    読み:ホー!セール、ファロナール。

    hóu!séir,faron-ár.
    おーい待つ<命令法><あなたが>荷-<〜する人>

    「おーい!待て、運び人。」

    崖道や市で、離れた所にいる運び人を呼び止める言い方。hóu は文頭で独立して叫ぶ。呼びかけの相手は呼格を使わず、役職や職の名を文末に読点で区切って添える。下向きの話し方なので命令法のむき出しの語幹 séir を使う。

    hóu! ké dúles du orén?

    読み:ホー!ケー ドゥーレス ドゥ オレーン?

    hóu!kédúl-esduorén?
    おーい<〜か>下る-<あなたが>下手縁<対格>

    「おーい!縁へ下りるのか?」

    谷の向こうや坂の下にいる相手に、大声で行き先を確かめる言い方。はい・いいえの問いは文のいちばん前に ké を置くが、間投詞 hóu はさらにその前に、独立した叫びとして置く。目上の人には使わない、くだけた呼びかけ。

  2. (霧の中の)おい

    霧の中で、名前を呼ぶかわりに相手の注意を引く声。

    hóu! ké éses? na sénim tásan.

    読み:ホー!ケー エーセス?ナ セーニン ターサン。

    hóu!kéés-es?nasén-imtás-an.
    おい<〜か>いる-<あなたが><〜ない>見る-<私が><あなた>-<対格>

    「おい!いるのか?お前が見えない。」

    霧期に、名前を呼ぶかわりに hóu で相手の注意を引く言い方。霧の中で名前を呼ぶと名前の主が下の国に引かれるとされるので、名前のかわりにこの声を使う。はい・いいえの問いは文のいちばん前の ké で作る。

    hóu! mé hál þelán némes!

    読み:ホー!メー ハール セラーン ネーメス!

    hóu!méhálþel-ánném-es!
    おい<禁止・願いの打ち消し>呼ぶ<命令法><あなたが>名前-<対格><私>-<属格>

    「おい!俺の名を呼ぶな!」

    霧の中で自分の名を呼ばれたときに、たしなめる言い方。禁止は「mé+命令法」。þelá は語尾に強勢のある軽性a語幹なので、対格は þelán になる。霧の中では hóu や té「そこの方」で呼びかけるのが決まりなので、hóu がそのまま禁忌を守った呼びかけになっている。

    hóu, mé þréun.

    読み:ホー、メー スレウン。

    hóu,méþréun
    おい<禁止・願いの打ち消し>よろける<命令法><あなたが>

    「おい、よろけるな。」

    くだけた警告。禁止は mé+命令法で、命令法の2単は語幹のみ。不随意の動作を禁じる物言いなので、目上や改まった場では避けられる。

解説

遠くの人に呼びかける声。峡谷の向こう岸や崖道の上下にいる人、霧の中の人を呼ぶときに使う。霧の中で名前を大声で呼ぶのは禁忌なので、霧期にはこの語と té「そこの方」が名前のかわりになる。目上の人に向けて使うのは無作法とされる。日本語話者には「ホー」と聞こえやすい。

そのほかの用例

hóu! þréela faronár.

読み:ホー!スレーラ ファロナール。

hóu!þréel-afaronár
おい!振り返る<〜し終えた>-<(軽いものが)>運び人<主格>

「おい!運び人が振り向いた。」

呼びかけに気づいて体を回す場面。完了相は語根 þrel- の e を ee に変えた þréel-。主語 faronár は人なので軽性、動詞は3人称単数・軽性 -a を受ける。gloss では呼びかけ hóu! を独立語として区切った。

文法

活用しない。語末を長く引いて言うことが多い。

語源

古高原語 *hóu から

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