小説
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灯の数え
星読みだけが使う、星を数えるための古い数詞の系列。
lúin rímba ilanár, ésa ilanrimbá lóimen.
読み:ルーイン リンバ イラナール、エーサ イランリンバー ロイメン。
| lúin | rímb-a | ilanár, | és-a | ilanrimbá | lóim-en. |
| とき | 数える-<(軽いものが)> | 星読み<主格> | いる-<(軽いものが)> | 灯の数え<主格> | 唱える-<〜した・〜された> |
「星読みが数えるときには、灯の数えが唱えられる。」
星の司の観測の作法を説明した文。星を数えることが許されるのは星読みだけで、そのときもふつうの数詞は使わず、灯の数えという古い数え方で唱える。後ろの節は「és-+主語+分詞」の形で、受け身にあたる。
na ésa ilanrimbá ráinen éndrar, ráinan ilanárai.
読み:ナ エーサ イランリンバー ライネン エンドラル、ライナン イラナーライ。
| na | és-a | ilanrimbá | ráin-en | éndr-ar, | ráin-an | ilanár-ai. |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 灯の数え<主格> | 知る-<〜した・〜された> | 人-<〜らの> | 知る-<彼らが> | 星読み-<〜たちが> |
「灯の数えは世の人に知られていない。知っているのは星読みたちだ。」
灯の数えが秘儀であることを言う、一般向けの説明の文。分詞の後ろの属格 éndrar は「人々によって」の意味になる。接続詞を使わずに主節を二つ並べるので、あいだに区切りの印(読点)を打つ。ilanrimbá は ilána(灯)と rimbá(数)を合わせた複合語で、軽性である。
星を数えるためだけに使う、古高原語から伝わる特別な数詞の系列。ふだんの数詞で星を数えることは禁忌なので、星の司の星読みは、数えの詞を唱えたあとにかぎってこの数え方を使う。星の書の外では読み上げず、星読み以外の者が口にすることはない。
軽性・a語幹(①型)。ふつう単数で使う。
ilána「灯(星)」+ rimbá「数」の複合語。
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