méldo

品詞
名詞
意味
蜜
発音
[ˈmeldo]
読み
メルド
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 蜜

    蜂の巣からとる蜜。

    mána gúrnal méldo.

    読み:マーナ グルナル メルド。

    mán-agúrnalméldo.
    食べる-<(軽いものが)>熊<主格>蜜<対格>

    「熊は蜜を食べる。」

    森の生き物について述べる、一般的な事実の文。時制がないので、習慣も直説法で言う。gúrnal は軽性の子音語幹なので、動詞は -a をとる。

    méira zímbra méldo némorei.

    読み:メーラ ジンブラ メルド ネーモレイ。

    méir-azímbraméldonémor-ei
    与える-<(軽いものが)>蜜蜂<主格>蜜<対格><我々>-<与格>

    「蜜蜂は我々に蜜をくれる。」

    VSO の語順で、受け手を与格で示す基本の文。単数の zímbra は、ここでは蜜蜂という生き物全体を指している。蜂は軽性なので、動詞は -a をとる。受け手は人称代名詞の与格 némorei で表す。森の蜂の巣から蜜と蝋をとる暮らしを言った文。

    mé tául méldo, gruunéla zímbra.

    読み:メー タウル メルド、グルーネーラ ジンブラ。

    métáulméldo,gruun-él-azímbra
    <禁止・願いの打ち消し>取る<命令法><あなたが>蜜<対格>怒る-<〜だろう>-<(軽いものが)>蜜蜂<主格>

    「蜜を取るな、蜂が怒るぞ。」

    子どもや仲間に向けたくだけた禁止。禁止は「mé+命令法」で言う。後半は推量法で「〜だろう」を表す。推量法の -él- に強勢が移るので、語根の長母音 uu の ´ は消える。

    lúin méira séulin tambór némei, glénim élei méldo.

    読み:ルーイン メーラ セウリン タンボール ネーメイ、グレーニン エーレイ メルド。

    lúinméir-aséulintambórném-ei,glén-imél-eiméldo.
    とき与える-<(軽いものが)>友<主格>雑穀<対格><私>-<与格>返礼する-<私が><3人称単数・軽性>-<与格>蜜<対格>

    「友が私に雑穀をくれると、私はその人に蜜でお返しをする。」

    「返礼する」の意味では、お返しの品を対格に、相手を与格にとる。村の暮らしでよく聞く、くだけた言い方。

    vándim méldo, ende.

    読み:ヴァンディン メルド、エンデ。

    vánd-imméldo,ende.
    量る-<私が>蜜<対格>どうぞ

    「蜜を量りますよ、どうぞ。」

    縁の市でのやりとり。ende は願望法の語尾が固まってできた小辞で、市では「どうぞ・頼む」の軽い意味で添える。蜜は下ろし荷の一つ。

    táulan kelárai méldo.

    読み:タウラン ケラーライ メルド。

    tául-ankel-ár-aiméldo.
    取る-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>蜜<対格>

    「樵たちは蜜をとる。」

    森の暮らしを述べる文。méldo は重性o語幹で、対格は主格と同じ形。森の民は蜂の巣から蜜と蝋の両方をとる。

    ésau kéira si méldo némei.

    読み:エーサウ ケーラ シ メルド ネーメイ。

    és-aukéirasiméldoném-ei.
    いる-<双数>蜜蝋<主格>と蜜<主格><私>-<与格>

    「私には蜜蝋と蜜がある。」

    商人が手元の品を言う所有の文。所有は「持つ」という動詞を使わず、「ある+持ち主の与格」で言う。単数のもの二つを si で並べたので、動詞は双数 ésau になる。蜜蝋と蜜は、下ろし荷として並んで扱われることが多い。

    méira houmár méldo ámbel torárei.

    読み:メーラ ホウマール メルド アンベル トラーレイ。

    méir-ahoum-árméldoámbeltor-ár-ei.
    与える-<(軽いものが)>炉-<〜する人>蜜<対格>黄色い来る-<〜する人>-<与格>

    「家の主が客に黄色い蜜を出す。」

    語順は動詞–主語–目的語–与格。蜜 méldo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になり、形容詞にも語尾がつかない。もてなしの場面の文。

    éso méldo slém.

    読み:エーソ メルド スレーン。

    és-oméldoslém.
    <である>-<(重いものが)>蜜<主格>甘ったるい

    「蜜は甘ったるい。」

    書物・品評のような記述文。場所を示さない存在文ではなく、主語 méldo に述語形容詞 slém が対応する。重性名詞なので éso。slém は主格単数無標。

解説

森の蜜蜂(zímbra)の巣からとる蜜。甘味の主な源で、交易品にもなる。とろりと垂れ下がるものとして重性に属する。

文法

重性・o語幹。属 méldos、与 méldoi。

語源

古高原語 *méldo- から。基本の名詞で、派生・複合の構造は確認できない。

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