小説
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柔らかい
手ざわりや削り心地が柔らかいこと。
éso kailó ível náum.
読み:エーソ カイロー イーヴェル ナウン。
| és-o | kailó | ível | náum. |
| いる-<(重いものが)> | 乾酪<主格> | 新しい | 柔らかい |
「できたての乾酪は柔らかい。」
食べ物の手ざわりを言う日常の文。kailó「乾酪」は重性なので、修飾語の ível も述語の náum も重性・主格の形(語尾なし)になる。名詞句は「名詞–形容詞」の順で、述語はその後ろに来る。
tílim lisáis flaindélei náumei.
読み:ティーリン リサイス フラインデーレイ ナウメイ。
| tíl-im | lis-áis | flaindél-ei | náum-ei. |
| 彫る-<私が> | 字-<〜たちを> | 版の木-<与格> | 柔らかい-<軽性・与格> |
「柔らかな版の木に字を彫る。」
彫り師の仕事を言う文。版の木は伐って寝かせたあとも軽性のままなので、形容詞は軽性の与格 -ei で一致する。伐った脂の木なら重性の -oi で一致するので、その違いが比べどころになる。
éso nórlo só náum.
読み:エーソ ノルロ ソー ナウン。
| és-o | nórlo | só | náum. |
| いる-<(重いものが)> | 寝床<主格> | この<重性> | 柔らかい |
「この寝床は柔らかい。」
日常の判断文。主語の nórlo が重性なので、存在・繋辞 éso は -o。述語形容詞 náum は主語に一致し、重性・単数・主格では語尾がない。指示詞 só は名詞句を閉じる。
máina méula kailíñais náumais.
読み:マイナ メウラ カイリーニャイス ナウマイス。
| máin-a | méula | kailíñ-ais | náum-ais. |
| 食べる<〜し終えた>-<(軽いものが)> | 毛山羊<主格> | 藁-<〜たちを> | 柔らかい-<〜たちを> |
「毛山羊が柔らかい藁を食べた。」
家畜に揉んだ藁を与える場面。「干藁」の意味。máina は mán-「食べる」の完了相。対象が複数のため kailíñ-ais と náum-ais となり、形容詞は軽性複数対格に一致する。
穏やかな
声・言葉・性格がやわらかく穏やかなこと。
selvéna aurél viráis náumais.
読み:セルヴェーナ アウレール ヴィライス ナウマイス。
| selvén-a | aurél | vir-áis | náum-ais. |
| おっしゃる-<(軽いものが)> | あの方<主格> | 言葉-<〜たちを> | 穏やかな-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格> |
「あの方は穏やかなお言葉をおかけになる。」
目上の人の話しぶりをほめる言い方。selvén- は「言う」の尊敬の補充形。形容詞 náum は viráis(軽性・複数・対格)に一致して náumais になる。
ésa séulin némes náum, na grúuna.
読み:エーサ セウリン ネーメス ナウン、ナ グルーナ。
| és-a | séulin | ném-es | náum, | na | grúun-a. |
| いる-<(軽いものが)> | 友<主格> | <私>-<属格> | 穏やかな | <〜ない> | 怒る-<(軽いものが)> |
「私の友は穏やかな人で、怒ることがない。」
人柄を言う日常の文。後半の主語は言っていないが、動詞の語尾 -a から、前半と同じ友が主語だとわかる。時制がないので、習慣としての「怒らない」の意味になる。
物が柔らかいことを言う語。フェルト、毛皮、苔の寝具、雨期のぬかるみに使う。刃がなめらかに入る版の木の削り心地にも使う。声や言葉について言うと「穏やかな」の意味になる。
形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。
古高原語 *náum- から。基本の形容詞で、派生・複合の構造は確認できない。
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