小説
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端がなくて丸い
本来の端や角が取り除かれ、四角でも円形でもない滑らかな輪郭になっている。
使い込まれて端がとれた
踏みつけや使用によって、物や道具の縁が摩耗し、角のない丸みを帯びている。
角を立てない
態度・物言いに使うと、争いを避けて滑らかだが、境界や節度が曖昧である含みを含む。
本来の端や角が取り除かれ、四角でも完全な円でもない丸みを帯びた状態を婉曲に表す形容詞。高原では、縁や角が失われることを「削れて下がる」事態と結びつけて直接忌み言いやすく、石段・道具の刃先・納骨所の石・荷札の木口などでは、使用や踏みつけで角がなくなったことを「端がない」と述べる。この語は物のかたちが丸いことを述べる一方で、角を完全に打ち消すため、物の縁が曖昧になったことへの不安や、扱いやすいが節度を欠くという含みもわずかに残る。人柄や態度に使うと、角がないことが好意的にも、本来の切り分けを失うこととしても解釈される。
形容詞語根(複合形容詞)。na-「否定」+þárn-「端・角」の語幹。物のかたちの丸みを表す語として定着し、形容詞一致語尾を付ける。
na-「否定」+þárno「端・縁・角」の語幹þárn- から成る複合形容詞。「端がない」という婉曲表現として定着し、「丸い」を指す。
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