ombrél-

品詞
動詞
意味
足りる(そろっている)
発音
[omˈbrel]
読み
オムブレル
分野
性質・状態

意味

  1. 足りる(そろっている)

    必要なものがすべて揃っており、欠けがない。穀物、塩、取引の品などが、定められた量や基準に達している。

    ombréla meirtaulá an nébroi.

    読み:オンブレーラ メイルタウラー アン ネーブロイ。

    ombrél-ameirtauláannébr-oi.
    足りる-<(軽いものが)>取引<主格>上手霧-<与格>

    「取引は霧の前に済んでいる。」

    縁の市の精算が完了したとき、市の目付が告げる宣告。an nébroi は時の読み(「霧の前に」)で、縁の市の決まり文句「期限までに」に当たる。meirtaulá「取引」は軽性a語幹なので動詞は軽性の3単 -a。改まった場での正式な一言で、ふだんの会話ではやや硬く聞こえる。

    ombrélo fáron, duói dúlimor du dulándo.

    読み:オンブレーロ ファーロン、ドゥオイ ドゥーリモル ドゥ ドゥランド。

    ombrél-ofáron,duóidúl-imordudulándo.
    足りる-<(重いものが)>荷<主格>それから下る-<我々が>下手ドゥランド<対格>

    「荷はそろってる。じゃあ、ドゥランドまで下ろう。」

    運び人のくだけた言葉。duói「それから」は出来事の順序。dúl-imor「下る-1PL」は崖道の言葉で双数の代わりに複数で受ける形。くだけた話し方では語末の母音が落ち ombrélo → ombrél となる(語末が子音の dúl-imor は脱落しない)。

  2. 充足している(比喩)

    役割や義務に対して、すべてが整っている。「この家の備えはそろっている」は、家計や生活のすべてが欠けなく整っている、という意味。

    ombrélo bóral só.

    読み:オンブレーロ ボーラル ソー。

    ombrél-obóralsó.
    足りる-<(重いものが)>家<主格>この<重性>

    「この家は、すべてがそろっている。」

    比喩的な意味。家計・備え・役割のすべてが欠けなく整っていることを指す。bóral は重性子音語幹。só は重性の指示詞で名詞句を閉じる。改まった場で家柄を称える言い方。

解説

数詞 ombár「十(そろった、欠けのない)」に由来し、「すべてがそろっている=何一つ欠けていない」という意味の自動詞。高原語で「十」はそろった、満ちた数とされ、身分の段が十と決まっているのも、十の灯の名前も、この感覚から来ている。この語は「定められた枠のすべてが埋まっている」状態を指し、倉の司の正式な記録や縁の市の精算の場、度量衡の碑の文脈で使われる。改まった響きがあり、ふだんの会話ではやや硬く聞こえる。くだけた言葉では語末の母音が落ちる(ombrél)。

そのほかの用例

ombrél-au dáu þéumou.

読み:オンブレーラウ ダウ セウモウ。

ombrél-audáuþéum-ou.
揃う-<双数>二色-<双数>

「二つの色は揃っています。」

色を比べる場。数詞 dáu に双数名詞を従える。主語が二つなので動詞も双数。重性名詞の双数は語幹末に流音があるため þéumou の形になる。

文法

自動詞。完了語幹は ombréel-(e→ee)。重性主語には 3 人称単数の語尾 -o(ombrélo)、軽性には -a(ombréla)。

語源

ombár「十、そろった、欠けのない」+古い動詞化の要素(もはや生産的でない)。mb は高原語で好まれる音節内の結合。数詞の「そろった」の意味が、物事の充足の基準に転じた。

語幹の異形

説明に出てくる語

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