páil

品詞
名詞
意味
間違い
発音
[ˈpail]
読み
パイル
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 間違い

    手順・扱い・所作をわずかに誤ったこと。罪や恥と直接結びつける前の、正しうる誤り。

    trálin, sénim páilan píran.

    読み:トラーリン、セーニン パイラン ピーラン。

    trál-in,sén-impáil-anpír-an
    写す-<〜して・〜く>,見る-<私が>間違い-<対格>小さい-<対格>

    「写しながら、私は小さな誤りを見つける。」

    書の場で、手順のなかの小さな狂いを言う。同一主語の動作を副動詞 -in で主節につなぐ。páilan píran は目的語と、それに後置して一致する形容詞。páil は軽性子音語幹名詞で、目的語に -an が付く。形容詞 pír も軽性対格として píran になる。

  2. 不手際

    物の受け渡しや扱いのなかに生じる、小さなうっかり。

    táulin, sénim páilan píran.

    読み:タウリン、セーニン パイラン ピーラン。

    tául-in,sén-impáil-anpír-an
    取る-<〜して・〜く>,見る-<私が>間違い-<対格>小さい-<対格>

    「取っている途中で、小さなうっかりを見つける。」

    物の受け取り・扱いの場面。副動詞 -in の動作と主節の動作は同一主語。受け渡しの中の不手際を、罪ではなく正しうる小さな誤りとして表す。

    lúin méirim, tóra páil pír.

    読み:ルーイン メーリン、トーラ パイル ピール。

    lúinméir-im,tór-apáilpír
    とき与える-<私が>,来る-<(軽いものが)>間違い<主格>小さい<主格>

    「私が差し出すときに、小さなうっかりが起こる。」

    受け渡しの場面の定型。時を表す lúin 節が主節の前に来る。主節の主語が軽性の páil なので、動詞は軽性の 3人称単数 tóra を取る。主語に後置する形容詞 pír は主格のまま。

解説

手順や作法のなかで、少しだけ段を踏み外すような小さな誤りをさす語。法で罰される所行や、恥をかくほどの失行とは別の枠に置かれ、「すぐ戻せばよい」程度の不手際、物の位置の取り違え、所作の小さい狂いなどに用いる。宮廷や書の場で改まった手順を誤ったときにも、罪や嘘とは区別して言うために使われる。

文法

軽性子音語幹。

語源

古高原語 *páil-「手つきをわずかに誤る」から名詞化とされる。

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