小説
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しょっぱい(塩気のある)
塩が加えられている、塩気がある。味覚の形容詞として、舌に届く塩の味を表す。
ké éso ílmo só sakonén?
読み:ケー エーソ イルモ ソー サコネーン?
| ké | és-o | ílmo | só | sakonén |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 水<主格> | この<重性> | しょっぱい |
「この水はしょっぱいか。」
井戸端や台所で、味を確かめる日常の問い。重性名詞述語文で、主語名詞句は ílmo só、述語形容詞 sakonén を後に置く。はい/いいえの疑問は文頭 ké で作る。
塩漬けの・塩で味付けした
塩を使って味付けがされた、塩で保存された。調理法や保存法を指す。塩の味覚というより、「塩が用いられた状態」を形容する。
vánda vándar frélo sakonén só.
読み:ヴァンダ ヴァンダル フレーロ サコネーン ソー。
| vánd-a | vándar | frélo | sakonén | só |
| 量る-<(軽いものが)> | 商人<主格> | 魚<対格> | 塩漬けの | この<重性> |
「商人はこの塩漬けの魚を量る。」
市で、塩蔵品としての魚の重さを量る場面。主語 vándar は -ár 由来の軽性なので、動詞は 3人称単数・軽性の vánda。目的語 frélo は重性で、対格が主格と同形。目的語名詞句は「名詞-形容詞-指示詞」の順に並び、sakonén は「塩漬けの」の意。
塩(sáko)の名詞から派生した分詞形容詞。「塩が加えられた」「塩気がある」の意。高原では塩が崖の下から上がる貴重な品であり、この語は味覚の強弱よりも「塩が使われた」事実そのものに注意を向ける。市で「この魚はしょっぱい」と言うのは、「塩がふってある」という情報を伝えることでもある。味覚の形容詞として使うだけでなく、調理法(塩で味付けした、塩漬けにした)の形容詞としても機能する。縁の市の取引言葉では、格語尾が落ちて sakoné になることもある。
分詞(-en)。名詞の性・数・格に一致。語幹 sakon- に分詞語尾 -en がつく。
sáko(塩、重性)から名詞→動詞の派生接辞 -én- で sakonér-(塩をする・塩気を加える)を作り、さらに分詞 -en で sakonén(塩気の加わった)とした。派生接辞の強勢が語根 sá- の強勢を奪うため、強勢は né 音節のみに残る。
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