小説
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送り出す
縁から荷を下へ、制しながら少しずつ受け出す。
綱を放しながら送る
綱の張りを保ったまま、荷の重さを支えながら繰り出す。
作法に沿って送り出す
縁から物を落とさず、受け先が引き継ぐまで送り出す。
縁の市や崖道で使う借用動詞。もとは干潟側で、綱や荷を潮の流れに合わせて受け放す動作を指した語とされる。高原語では、縁から荷を下へ送り出す際に、危険な方向へ落ち込みすぎないよう張りを保ち、少しずつ受け出す動作を指す。単に離す動作ではなく、受け先や綱の制動が整うまで送り手の加減が続く意味が中心である。縁の人々は、縁から物を投げ落とす禁忌を念頭に置き、正しい作法で送り出すことを表す語として用いる。
借用動詞。語根末の r に語尾が付く。語根が二重母音を含むため、完了語幹では語根末尾に -s- を付して sléurs- となる。
干潟語 *słëura「受け放す」からの借用。ł→l、ë→e に置き換えられ、語末母音の脱落と母音の縮約を経て sléur- になった。
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