slév-

品詞
動詞
意味
守る
発音
[ˈslev]
読み
スレヴ
分野
基本動作

意味

  1. 守る

    人・家・名・火・荷などに対して及ぼうとする咎・災い・危害を遮り、無事に保つ。

    slévim elþán.

    読み:スレーヴィン エルサーン。

    slév-imelþ-án.
    守る-<私が>火-ACC.

    「私は火を守る。」

    家庭・炉端の日常表現。主語は語尾 -im からわかるので代名詞を添えない。火 elþá は軽いものに数えられ、目的語では -án を取る。火そのものを保持するのではなく、災いから無事に保つ意で使う。

    sléva lisár plánan.

    読み:スレーヴァ リサール プラーナン。

    slév-alisárplán-an.
    守る-<(軽いものが)>書記<主格>帳簿-ACC.

    「書記が帳簿を守る。」

    書・帳簿を扱う書面的な場面。主語 lisár は軽性の語、動詞は3人称単数軽性 -a をとる。帳簿 plána は軽性a語幹で、目的語は plánan。書き換えや毀損から記録を守る意。

    sléva þelasnéla selván.

    読み:スレーヴァ セラスネーラ セルヴァーン。

    slév-aþelasnélaselv-án.
    守る-<(軽いものが)>名布<主格>息-<対格>

    「名布は息を守る。」

    比喩用法。頭巾を「息を守る布」として名布と呼ぶ言い方。動詞 slév- の主語 þelasnéla が軽性なので sléva、目的語 selvá は対格 selván。selván は selv-án の形。

    sénim þelasnélan te sléva selván.

    読み:セーニン セラスネーラン テ スレーヴァ セルヴァーン。

    sén-imþelasnél-anteslév-aselv-án.
    見る-<私が>名布-<対格><関係節>守る-<(軽いものが)>息-<対格>

    「私は息を守る名布を見る。」

    関係節 te を用いた比喩的な言い表し。関係節内の動詞 sléva は、先行詞 þelasnéla が軽性であることから軽性の語尾をとる。この用法は「名布=その人の息を守るもの」という含みを明示する。selván は selv-án の形。

  2. 守り立てる

    災いに対して自ら間に入り、咎をかわす形で守り続ける。

解説

人・家・名・火・荷などを、咎・噂・災い・危害から守る広い動詞。単に保持する、預かる、隠す、支えることとは区別され、災いが対象に及ぶ前に間に割りこんで受け止めることを中心の意味とする。生活の基礎にある行為として使われ、上位者を守る場合は敬意の語形を添えることもある。

文法

他動詞。守られる対象を対格で受けることが多い。

語源

古高原語 *slēw- から

語幹の異形

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