slún-

品詞
動詞
意味
滑る
発音
[ˈslun]
読み
スルン
分野
基本動作

意味

  1. 滑る

    足や手が、濡れた面や凍った面に対して予期せぬ接触離れを起こす。

    mé slún tromándoi.

    読み:メー スルーン トロマンドイ。

    méslúntrománd-oi.
    <禁止・願いの打ち消し>滑る<命令法><あなたが>踏み場-<与格>

    「踏み場では滑るな。」

    禁止は mé+命令法。命令法2人称単数は語幹 slún のむき出し形。tromándoi は場所・注意点を示す与格。標札や法規の文のような簡潔な禁制文。

    un tráumoi slúnan drólmul

    読み:ウン トラウモイ スルーナン ドロルムル

    untráum-oislún-andrólm-ul
    内に渡り氷-<与格>滑る-<彼らが>趾-<〜たちが>

    「渡り氷の上では趾先が滑る。」

    凍りの頃の道や渡り氷についての注意文。tráumo は渡り氷。drólmul は趾を個別または複数として数えた重性名詞の複数主格で、動詞 slún- は複数主語を受けて 3PL の -an をとる。un + 与格で「渡り氷の中で/渡り氷の上で」。

  2. 足を滑らせる

    踏み面がずれて一段沈むが、倒れには至らない状態を言う。

解説

濡れた石、薄氷、苔の張った石段、渡り氷などで、足や手が予期せず接触面を失ってずれる動作を表す基本動詞。身体全体が倒れる・沈み込むとは区別し、足元だけがずれて持ちこたえた場合にも使う。足、足場、靴、石面などを主語に取り、人全体を主語にして「人が滑る」とも言う。雨に濡れた石段や凍った道での日常語として、足場の危険を短く告げる場向きがある。

文法

自動詞。主語が人・鳥・獣などの軽性なら軽性の語尾、足・石面・氷などの重性なら重性の語尾で一致する。完了相は語根母音の交替で作り、完了語幹は slóun- となる。

語源

古高原語 *slun- から。足をずらす動きを表す古い基本動詞。

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