小説
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慣れる
寒さ・衣・言葉などに順応して、体と言葉がその土地の型に合うようになること。
tína endríña ílmoi kléroi.
読み:ティーナ エンドリーニャ イルモイ クレーロイ。
| tín-a | endríña | ílm-oi | klér-oi |
| 慣れる-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 水-<単数・与格> | 冷たい-<単数・与格> |
「子どもは冷たい水に慣れる。」
日常場面。tín- は主観的な順応を表し、対象には与格を用いる。重性o語幹 ílmo の単数与格は ílm-oi で、形容詞 klér も重性単数与格 klér-oi で一致する。物や道具が使い込まれて手になじむ意味には使わない。
tínim viréi sé.
読み:ティーニン ヴィレー セー。
| tín-im | vir-éi | sé |
| 慣れる-<私が> | 言葉-<単数・与格> | この<軽性> |
「この言葉に慣れている。」
日常会話。話者本人が、言葉などの型に落ちついた状態にあることを言う。virá の単数与格は vir-éi。指示詞 sé は性のみで形が変わり、格では変わらない。
落ち着く
動揺・緊張・違和感が消え、その場に自然に立てるようになること。
tína torár séndoi.
読み:ティーナ トラール センドイ。
| tín-a | torár | sénd-oi |
| 落ち着く-<(軽いものが)> | 客<主格> | ここ-<与格> |
「客はここに落ち着く。」
書物・地の文のような場面。人の身や心が、動揺・緊張・違和感を失ってその場に自然に立てるようになる意。tín- は慣れる対象を裸の与格で示す。séndo は副詞ではなく、sénd- の与格 séndoi を使う。
tinénde endríña séndoi.
読み:ティネンデ エンドリーニャ センドイ。
| tin-énd-e | endríña | sénd-oi |
| 落ち着く-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | ここ-<与格> |
「子どもがここに落ち着いてくれますように。」
祝福・儀礼の定型。願望法では接尾辞 -énd- が強勢を取り、語根の強勢は消えるので tinénde となる。改まった祝福では、目の前の人を3人称として受ける。tín- は慣れる対象を裸の与格で示すので、séndoi を使う。
人の身と心が、寒さ・衣・言葉・土地の作法などに落ちつき、最初の動揺が収まる主観的な状態になることを指す。物や道具が使い込まれて傷むこと、手に合うことには使わない。高原語では、最初はその人の内で荒く流れている息や体の動きが、その土地の秩序に合う形に整えられると考える。改まった場でも日常語として広く使う。
軽性の主語(人・心・息)にとる自動詞。慣れる対象は与格で示す。完了語根は téin- で、順応し終えた落ち着いた状態を表す。
古高原語 *tin-「息が胸の内で静まる」から。
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