小説
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弦(張られたもの)
弓や楽器に張られている弦を、その張力・緊張の状態で捉えて指す語。弦の緩みや張り具合を話題にするときに選ばれる。
snúl tanó só!
読み:スヌール タノー ソー!
| snúl | tanó | só |
| 締める<命令法><あなたが> | 弦<対格> | この<重性> |
「この弦を締めろ。」
弦の張り加減を直す場面での、日常の直接命令。tanóは重性o語幹で、単数目的語は主格と同一形。指示詞sóは重性のtanóに性一致する。
na krélo tanó só.
読み:ナ クレーロ タノー ソー。
| na | krél-o | tanó | só |
| <〜ない> | 足りる-<(重いものが)> | 弦<主格> | この<重性> |
「この弦は張りが足りない。」
弓や楽器の点検で、張りが足りないと述べる言い方。主語tanóは重性o語幹なので、krél-「足りる」は3人称単数・重性の-oを用いる。tanóは弦そのものの張力・緊張に焦点を当てる語として使われる。
弦を「張られているもの」として指す語。語源が透けて見えるので、弦の張力や状態を強調する文脈で用いられる。狩人が弓を点検して「張りが足りない」「緩んでいる」と言うとき、ふだんの語よりも tanó のほうを選びがちで、弦の物理的な状態(緊張・弛緩)に焦点を当てる語として機能する。楽器の弦の音程調整(「もう少し張る」)の文脈でも使われる。
重性o語幹(④型)。単主対 tanó、単属 tanós、単与 tanói、双主対 tanóu、双属与 tanóun、複主対 tanúl、複属 tanúr、複与 tanúls。
tán-「張る」+-ó「〜するもの(重)」。派生の -ó は常に強勢をもち、語根の強勢は消える。
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