trém

品詞
形容詞
意味
平らな
発音
[ˈtrem]
読み
トレム
分野
性質・状態

意味

  1. 平らな

    面・表面・地面が上下の起伏なく均一である状態。碑の磨かれた面、岩棚の平らな部分、ならされた灰など。

    éso nóumo kéumos trém

    読み:エーソ ノーモ ケウモス トレーン

    és-onóumokéum-ostrém
    いる-<(重いものが)>顔<主格>碑-<属格>平ら

    「碑の面は平らだ。」

    書物・碑文の説明として、物事の表面を「面」で表す言い方。nóumo を碑・板・壁などの「面」に使う。名詞句は「名詞+属格」の順。動詞は主語 nóumo に一致し、重性単数主格の trém は語尾をもたない。

    sán mǘn trémul

    読み:サーン ミューン トレームル

    sánmǘntrém-ul
    いる<彼らが>石<〜ら(古い母音交替)>平ら-<〜ら(古い母音交替)>

    「石は平らだ。」

    日常で、道の石や材木としての石を見立てる場での文。sán は és-「いる」の不規則な3人称複数形で、語根と人称・数の語尾が融合した一形態素として いる.3PL とグロスする。món の母音交替形 mǘn が重性の複数主格になる。述語形容詞 trém は重性複数主格の語尾 -ul を受ける。

  2. 平坦な

    広い範囲で高低差がない。高原の台地、湖の静かな水面、なだらかにつづいた地面など。

    éso vól trém

    読み:エーソ ヴォール トレーン

    és-ovóltrém
    いる-<(重いものが)>地面<主格>平ら

    「地面は平らだ。」

    日常で、地面がなだらかに開けていることを述べる文。特定の面の平らさではなく、広い範囲の平坦さを表す用法。vól は重性として扱われ、形容詞は重性単数主格で無標になる。

    éso ílmo só trém

    読み:エーソ イルモ ソー トレーン

    és-oílmosótrém
    いる-<(重いものが)>水<主格>この<重性>平ら

    「この水は平らだ。」

    湖や池の水面が静まって起伏がないことを言う、日常向けの文。ílmo は重性の水を表し、指示詞 só を伴う。この文では不可名詞的な水そのものを主語にしているため、動詞は重性単数、trém も無標。

解説

表面や地面が上下の起伏なく均一であることを表す基本的な形容詞。「平らである」という状態そのものを言う語で、動詞の痕跡は帯びていない。自然に平らな岩棚の面、磨き上げられた碑の表面、湖の水面、なだらかに開けた台地などに使う。改まった言葉でもくだけた言葉でも使う。日本語話者は tr の子音のつながりの間に母音を足して「トゥレム」と聞き、s 子音の連続(slúun の「スルーン」)に似て聞こえることがある。

文法

形容詞。名詞の後ろに置き、名詞の性・数・格に一致する(語尾は軽性なら②型、重性なら③型と同じ)。重性名詞(石・地面・碑・水面)によくつく。

語源

語源不明。古高原語 *trém- から。

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