小説
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作法・礼法
身分にふさわしいふるまいの決まり。
na ráines tróvalan, endríña.
読み:ナ ライネス トローヴァラン、エンドリーニャ。
| na | ráin-es | tróval-an, | endríña. |
| <〜ない> | 知る-<あなたが> | 作法-<対格> | 子ども<主格> |
「お前は作法を知らないね、坊や。」
年長者が子どもをたしなめる、下向きの話し方。2人称の動詞をそのまま使っている。tróval は軽性の子音語幹で、対格は -an。呼びかけには呼格を使わず、名詞を読点で区切って文末に添える。
kloimésa endríña tróvalan es ólmares.
読み:クロイメーサ エンドリーニャ トローヴァラン エス オルマレス。
| kloim-és-a | endríña | tróval-an | es | ólmar-es. |
| 学ぶ-<〜すべし>-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 作法-<対格> | から | 年長者-<属格> |
「子どもは年長者から作法を学ぶべし。」
教訓の書や家訓の書き方。当為法 -és- は強勢をもつので、語根 klóim- の強勢は消える。es+属格は、方向を問わない「〜から」で、教えの出どころを表す。
しきたり
儀式や行事で代々決まっているやり方。
lóiman ráuvanai loimán sérin, ésa tróval fóndel.
読み:ロイマン ラウヴァナイ ロイマーン セーリン、エーサ トローヴァル フォンデル。
| lóim-an | ráuvan-ai | loim-án | sérin, | és-a | tróval | fóndel. |
| 唱える-<彼らが> | 森の巫-<〜たちが> | 詞-<対格> | このように | いる-<(軽いものが)> | しきたり<主格> | 古い |
「森の巫たちはこのように詞を唱える。それが由緒あるしきたりなのだ。」
儀式の手順を説明する文。接続詞なしで節を二つ並べ、読点で区切っている。fóndel は「由緒ある古さ」を表す形容詞で、主語の tróval(軽性・主格)に一致し、語尾はつかない。
pórin eséla tróval séndos?
読み:ポーリン エセーラ トローヴァル センドス?
| pórin | es-él-a | tróval | sénd-os? |
| どのように | いる-<〜だろう>-<(軽いものが)> | しきたり<主格> | ここ-<属格> |
「「こちらのしきたりは、どのようなものでございましょうか。」」
よその土地の年長者に、儀式のやり方を尋ねる言い方。目上の人には問いの小辞 ké を使わず、推量法で推し量る形にする。疑問詞 pórin は動詞の前に出る。推量法の -él- が強勢をとるので、és- は eséla になる。
身分の段にふさわしいふるまいの決まり、すなわち礼法。座の高さ、坂道で歩く位置、食事で箸をつける順、詩の挨拶の順などがすべて含まれる。宮廷の礼法家はこれを守り伝える。作法を正しく守る人は「軽く」なり、上に近づくと考えられている。
軽性・子音語幹(②型)。対 tróvalan、複 tróvalai(しきたりの数々)。
語源未詳。
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