手習い歌「昇り下り」

áura dúlo

高原でいちばん古くから読みつがれている詩の一つ。題は最初の語をとって áura dúlo(アウラ・ドゥーロ、「昇り下り」)と呼ばれる。宮廷の「十拍の句」で書かれた四句の詩で、子どもが字と言葉を習うとき、最初に書き写す手習いの詩でもある。各句は十拍(áu-ra sel-vá gléin | an él-va-ran té のように、二重母音は一拍)。

本文

áura selvá gléin, an élvaran té.

読み:アウラ セルヴァー グレーン、アン エルヴァラン テー。

áur-aselvágléin,anélvar-anté.
昇る-<(軽いものが)>息<主格>清い上手天-<対格>あの<軽性>

「清き息は昇る、かの天へ。」

軽いもの(息)の句。動詞は軽性の -a、指示詞も軽性の té。an+対格で「〜へ」。

dúlo ílmo þáil, es fóndaros tó.

読み:ドゥーロ イルモ サイル、エス フォンダロス トー。

dúl-oílmoþáil,esfóndar-ostó.
下る-<(重いものが)>水<主格>澄んだから源-<属格>あの<重性>

「澄める水は下る、かの源より。」

重いもの(水)の句。一句目と対になり、動詞は重性の -o、指示詞は重性の tó。es+属格で「〜から」。

sán ilánai gléinai an élvarei.

読み:サーン イラーナイ グレーナイ アン エルヴァレイ。

sánilán-aigléin-aianélvar-ei.
いる<彼らが>灯-<〜たちが>清い-<〜たちが>上手天-<与格>

「清き灯は、天の上手にあり。」

sán は és-「いる」の不規則な3人称複数。形容詞も複数の -ai で一致する。an+与格で「〜の上手に」。

áuran éndrai fláinai, dúlo ráun gróm.

読み:アウラン エンドライ フライナイ、ドゥーロ ラウン グローン。

áur-anéndr-aifláin-ai,dúl-oráungróm.
昇る-<彼らが>人-<〜たちが>軽い-<〜たちが>下る-<(重いものが)>流れ<主格>重い

「軽き人は昇り、重き流れは下る。」

「人は昇り、家は流れ下る」という言い習わしを詩にした句。fláin「軽い」は「上品な」、gróm「重い」は「粗野な」とも読める。

手習いの詩として

読みの含み

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