小説
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黄色い
雑穀の穂・蜜・地衣染めの黄のような色。
ésa líndra ámbel.
読み:エーサ リンドラ アンベル。
| és-a | líndra | ámbel. |
| いる-<(軽いものが)> | 金の落葉樹<主格> | 黄色い |
「金の落葉樹が黄色く色づいている。」
乾風期の初めの景色を述べた文。生えている木なので軽性で、繋辞は -a をとる。述語の形容詞 ámbel も、主語の軽性・単数・主格に一致している(語尾なし)。
ésa lóiva té ámbel.
読み:エーサ ロイヴァ テー アンベル。
| és-a | lóiva | té | ámbel. |
| いる-<(軽いものが)> | 森の髭<主格> | あの<軽性> | 黄色い |
「あの森の髭は黄色い。」
染め物の材料を見定めるときの言い方。地衣類を煮出すと黄や緑の染料がとれる。黄色は、段が上がると着ることを許される色である。木に垂れ下がっている森の髭は軽性なので、繋辞は ésa、指示詞は軽性の té になり、述語の形容詞 ámbel も軽性・単数・主格の形(語尾なし)で一致する。
méira houmár méldo ámbel torárei.
読み:メーラ ホウマール メルド アンベル トラーレイ。
| méir-a | houm-ár | méldo | ámbel | tor-ár-ei. |
| 与える-<(軽いものが)> | 炉-<〜する人> | 蜜<対格> | 黄色い | 来る-<〜する人>-<与格> |
「家の主が客に黄色い蜜を出す。」
語順は動詞–主語–目的語–与格。蜜 méldo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になり、形容詞にも語尾がつかない。もてなしの場面の文。
ésa tendá sé ámbel.
読み:エーサ テンダー セー アンベル。
| és-a | tend-á | sé | ámbel. |
| いる-<(軽いものが)> | 織る-<〜するもの(重)> | この<軽性> | 黄色い |
「この布は黄色い。」
「éis-+主語+述語」の文。地衣類の「森の髭」で染めた黄の布を言う。指示詞 sé が主語の名詞句の終わりの目印になり、その後ろの ámbel が述語になる。
金色の
金の落葉樹の黄葉や青銅の輝きのような色。詩でよく使う。
luuménde aurél kumbór ámbel só.
読み:ルーメンデ アウレール クンボール アンベル ソー。
| luum-énd-e | aurél | kumbór | ámbel | só. |
| ご覧になる-<〜しますように>-<(軽いものが)> | あの方<主格> | 青銅<対格> | 金色の | この<重性> |
「あの方に、この金色の青銅をご覧いただきたく存じます。」
上向きの依頼で、尊敬の補充形 lúum- の願望法を使う。青銅 kumbór は金属なので重性で、指示詞も重性の só になる。鋳物師の家の使いが器を差し出すような改まった場面の言い方。
ámbelai árnelai, sílarau áurau.
読み:アンベライ アルネライ、シーララウ アウラウ。
| ámbel-ai | árnel-ai, | sílar-au | áur-au. |
| 金色の-<軽性・〜ら(古い母音交替)・主格> | 木-<〜たちが> | 月-<双数> | 昇る-<双数> |
「金色なるは木々、昇りゆくは二つの月。」
詩の一句。前半は繋辞を落として形容詞を先に置く、格言・詩の語順。後半は主語が動詞の前に出ている。乾風期の初めに木々の葉が金色に変わり、澄んだ夜空に月が昇るさまを詠む。生えている木 árnel は軽性なので、複数主格は -ai。
黄から金色までを表す色彩語。乾風期の初めの金の落葉樹の葉、干し上がった雑穀の穂、蜜、蝋の色。地衣類で染めた黄の衣にも使う。詩では、季節の移り変わりと実りの色として好まれる。
形容詞。名詞の後ろに置き、性・数・格に一致する。
古高原語 *ámbel- から。基本の色彩語で、派生・複合の構造は確認できない。
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