小説
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肩掛け
雨と寒さをよけるため、肩から背にかける脂引きのフェルトの布。
kráil þéumo, ende.
読み:クライル セウモ、エンデ。
| kráil | þéumo, | ende. |
| 手に持つ<命令法><あなたが> | 肩掛け<対格> | どうぞ |
「肩掛けを持っていてください。」
kráil-「手に持つ」の二人称単数命令法。þéumo は重性o語幹で、単数の主格と対格は同形。ende は願望法由来の決まり文句で、作業場や寝小屋でのくだけた依頼・注文に添える。
ké éso þéumo húmel?
読み:ケー エーソ セウモ フーメル?
| ké | és-o | þéumo | húmel? |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 肩掛け<主格> | 湿った |
「肩掛けは湿っているか。」
ké は文頭に置くはい/いいえの問いの小辞。éso は重性単数の主語 þéumo に一致する。述語形容詞 húmel は重性単数の無標識形。衣類や道具の状態を確認する場面。
肩から背へ羽織る、毛山羊の毛を固めた厚いフェルトの布。表に脂を引いて雨をはじく。運び人は荷の上からかぶり、寝小屋では濡れたものを綱に吊るして炉で乾かす。上着・外套・帯とは別の語で、袖も仕立てもない一枚の布として扱う。
名詞(重性o語幹)。単数主格/対格 þéumo、複数 þéumul。
古高原語 *þéumo「覆い・かぶせ布」から。語末の -o を保った古い名詞。
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