þelasnéla

品詞
名詞
意味
名布・頭巾(婉曲)
発音
[θelaˈsnela]
読み
セラスネーラ
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 頭巾(婉曲・改まった表現)

    頭と首を包む装具を、名(息の形)を覆う布にたとえて呼ぶ表現。宮廷・改まった場・詩に用いる。

    na pléla sélvan þelasnélan sé.

    読み:ナ プレーラ セルヴァン セラスネーラン セー。

    naplél-asélvanþelasnél-ansé.
    <〜ない>着る-<(軽いものが)>セルヴァン<主格>頭巾-<対格>この<軽性>

    「セルヴァンはこの頭巾を身につけない。」

    記録や叙述のような中立的な文。否定は動詞の直前に na を置く。plél- は自動詞なので、目的語を伴う他動詞用法は使役 -íþ- で作る。改まった婉曲語 þelasnéla は、礼装を記録する文脈でも用いられる。

  2. 名布(比喩)

    息の形(名)を覆う布。頭巾そのものを指すだけでなく、「その人の息を守るもの」という含みをもつ。

    sléva þelasnéla selván.

    読み:スレーヴァ セラスネーラ セルヴァーン。

    slév-aþelasnélaselv-án.
    守る-<(軽いものが)>名布<主格>息-<対格>

    「名布は息を守る。」

    比喩用法。頭巾を「息を守る布」として名布と呼ぶ言い方。動詞 slév- の主語 þelasnéla が軽性なので sléva、目的語 selvá は対格 selván。selván は selv-án の形。

    sénim þelasnélan te sléva selván.

    読み:セーニン セラスネーラン テ スレーヴァ セルヴァーン。

    sén-imþelasnél-anteslév-aselv-án.
    見る-<私が>名布-<対格><関係節>守る-<(軽いものが)>息-<対格>

    「私は息を守る名布を見る。」

    関係節 te を用いた比喩的な言い表し。関係節内の動詞 sléva は、先行詞 þelasnéla が軽性であることから軽性の語尾をとる。この用法は「名布=その人の息を守るもの」という含みを明示する。selván は selv-án の形。

解説

頭巾を指す婉曲表現で、字義は「名の布」。名(þelá)は息(selvá)の形として頭の中に宿るとされ、頭を包む布は「名を覆う布」と呼ばれる。宮廷や改まった場、詩の挨拶の場面ではこの語が用いられ、くだけた場ではふつうの頭巾の語が使われる。凍りの頃の外出装束として不可欠なもので、毛皮・布・フェルトの素材で作られる。目上の人に「頭巾をお召しください」と言うときはこの語を用いるのが礼法である。

文法

軽性・a語幹

語源

þelá「名前・息の形」+snéla「布」。複合語。比喩的な複合で、頭を包む布を「名(息の形)を覆う布」と呼んだ婉曲表現が定着したもの。

説明に出てくる語

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