þovonór-

品詞
動詞(自動詞)
意味
顔を影へ向ける(そっぽを向く・婉曲)
発音
[θovoˈnor]
読み
スヴォノーネル
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 顔を影へ向ける(そっぽを向く・婉曲)

    顔を影のほうへ回す。相手を光から外れたもの(影)と見なして背ける、という婉曲の比喩。失望や道徳的な不快感を含む。

    auþovonóran ólmarai.

    読み:アウソヴォノーラン オルマライ。

    au-þovonór-anólmar-ai
    <お〜になる・御〜>-顔を影へ向ける-<彼らが>年長者-<〜たちが>

    「年長者たちは、顔を影へ向けられた。」

    礼法書や詩で、年長者複数名の失望を示す叙述。主語は人なので軽性複数-ai、動詞は3複-an。au- は年長者複数全体への敬意を示す。日常では用いられず、礼法上の不信心・道徳的拒絶を記すときに近い。

    ké þovonóres, orenvandár?

    読み:ケー ソヴォノーレス、オレンヴァンダール?

    kéþovonór-es,orenvandár?
    <〜か>顔を影へ向ける-<あなたが>縁商人<主格>

    「縁商人よ、顔を影へ向けるのか。」

    縁の市での公的な詰問の文。ké は文頭に置き、2人称-es は下向きの形。呼びかけ orenvandár は読点の後に置く。この語は市井では滅多に使われず、用いられるなら不信・拒絶を強く暗示する公的な場に向く。

解説

顔を影(þóvo)のほうへ回す、という婉曲表現。光=上=良いもの、影=光の欠け=下・暗いもの、という世界観に基づき、相手を「光から外れたもの(影)」と見なして顔を背けることを表す。失望、道徳的な不快感、深い拒絶のニュアンスが強い。宮廷の詩や、目上の者が目下の人への失望を示すとき、また、相手に対して直接「無視する」とは言いたくない場面で使われる。日常のくだけた会話ではまず使われず、使えば強い含みを持つ。

文法

自動詞。3人称単数の性で語尾が変わる(軽性 -a/重性 -o)。完了相は þovonóor-(o→oo)。命令形2単は þovonór。

語源

þóvo「影」+nóru-(nóumo「顔」の語幹)。複合語の強勢規則により、後ろの要素の ó に強勢が置かれる(þovo-nór-)。

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