小説
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作る
道具・家・食べ物などをこしらえる。
tóra hervíña té, tául élan ré brolénde ráuvan gleinó.
読み:トーラ ヘルヴィーニャ テー、タウル エーラン レー ブロレンデ ラウヴァン グレイノー。
| tór-a | hervíña | té, | tául | él-an | ré | brol-énd-e | ráuvan | gleinó. |
| 来る-<(軽いものが)> | 麝香鹿<主格> | あの<軽性> | 取る<命令法><あなたが> | <3人称単数・軽性>-<対格> | <〜と(節)> | 作る-<〜しますように>-<(軽いものが)> | 森の巫<主格> | 護符<対格> |
「あの麝香鹿が来る。森の巫が護符を作れるよう、あれを獲れ。」
森の氏族の長が狩人に命じる、下向きの言い方。hervíña は軽性なので、指示詞は軽性の té になる。té には強勢を置き、読点で区切るので、関係節ではないとわかる。目的は「ré+願望法」で表す。この願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。護符 gleinó は重性の o 語幹なので、対格も主格と同じ形になる。
bróla brándal aurándo es fóureles.
読み:ブローラ ブランダル アウランド エス フォーレレス。
| bról-a | brándal | aurándo | es | fóurel-es. |
| 作る-<(軽いものが)> | 司<主格> | 社<対格> | から | 香の木-<属格> |
「司は香の木で社を建てる。」
材料は「es+属格」(〜から)で表す。aurándo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。香の木が社や納骨所の建材とされることを述べた、記録風の文。
bról plíndo, ende.
読み:ブロール プリンド、エンデ。
| bról | plíndo, | ende. |
| 作る<命令法><あなたが> | 札 | どうぞ |
「札を作ってくれ、頼む。」
縁の市で、荷札をこしらえるよう頼む取引言葉。むき出しの語幹+ende の形。脂の木の荷札 plíndo は伐った材なので重性になる。
bróla kelár kailó.
読み:ブローラ ケラール カイロー。
| bról-a | kel-ár | kailó. |
| 作る-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 乾酪<対格> |
「樵が乾酪を作る。」
毛山羊の乳から乾酪をこしらえることを言う、日常の文。kailó は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。主語は人なので、動詞は軽性の -a をとる。
kúula líura tambór, bróla muró.
読み:クーラ リーウラ タンボール、ブローラ ムロー。
| kúul-a | líura | tambór, | bról-a | muró. |
| 煮る-<(軽いものが)> | 女<主格> | 雑穀<対格> | 作る-<(軽いものが)> | 濁り酒<対格> |
「女は雑穀を煮て、濁り酒を作る。」
濁り酒の作り方を言う文。後半では主語を言わず、動詞の語尾から前半と同じ女が主語だとわかる。時制がないので、習慣としての営みを表す。
bróla houmár snélo ível bóralos.
読み:ブローラ ホウマール スネーロ イーヴェル ボーラロス。
| bról-a | houm-ár | snélo | ível | bóral-os. |
| 作る-<(軽いものが)> | 炉-<〜する人> | 屋根<対格> | 新しい | 家-<属格> |
「家の主が家の屋根を新しく葺く。」
snélo は重性の o語幹名詞(nébro と同じ型)で、主格と対格が同じ形。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、形容詞 ível は重性・対格なので語尾がつかない。高原の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。
bróla kelár bóral némei.
読み:ブローラ ケラール ボーラル ネーメイ。
| bról-a | kel-ár | bóral | ném-ei. |
| 作る-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 家<対格> | <私>-<与格> |
「樵が私に家を建ててくれる。」
VSO の基本の文。bóral は重性の子音語幹名詞で主格と対格が同じ形なので、動詞のすぐ後ろの kelár が主語、その次の bóral が目的語だと語順で決まる。受け手は与格 némei。家は石の土台に柱の木で組み、中心に炉を据える。
bróla kelár snélo bóralos.
読み:ブローラ ケラール スネーロ ボーラロス。
| bról-a | kel-ár | snélo | bóral-os. |
| 作る-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 屋根<対格> | 家-<属格> |
「樵が家の屋根を葺く。」
snélo は重性の o語幹名詞で、主格と対格が同じ形。属格 bóralos は名詞の後ろに置いて「家の」を表す。高原の家の屋根は傾きが急で、板か黒い薄石で葺く。
bróla kelár reinándo bóralos só.
読み:ブローラ ケラール レイナンド ボーラロス ソー。
| bról-a | kel-ár | reinándo | bóral-os | só. |
| 作る-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 樋<対格> | 家-<属格> | この<重性> |
「樵がこの家の樋を作る。」
重性の reinándo は主格と対格が同じ形なので、VSO の語順で目的語だとわかる。名詞句の並びは「名詞–属格–指示詞」で、指示詞 só は中心の名詞 reinándo(重性)に合わせる。樋は軒に渡して雨水を甕へ導く。
na ésa pandá brólen es gandéros.
読み:ナ エーサ パンダー ブローレン エス ガンデーロス。
| na | és-a | pandá | bról-en | es | gandér-os. |
| <〜ない> | いる-<(軽いものが)> | 版木<主格> | 作る-<〜した・〜された> | から | 硬木-<属格> |
「版木は硬木では作られない。」
硬木は「下へ行きたがる木」なので、上へ昇る言葉を刻む版には使わない、という禁忌を述べた文。受け身は「és-+主語+分詞」で言う。es+属格は、材料の出どころを表す。na は動詞の直前に置く。
bróla éndra monþór.
読み:ブローラ エンドラ モンソール。
| bról-a | éndra | monþór |
| 作る-<(軽いものが)> | 人<主格> | 壁<対格> |
「人は壁を作る。」
動作文。重性名詞 monþór は単数対格で主格と同形になるため、語順 VSO が目的語を示す手がかりになる。動詞 bról-a は主語 éndra(軽性)に一致する。
bróla endríña hilvíñan
読み:ブローラ エンドリーニャ ヒルヴィーニャン
| bról-a | endríña | hilvíñ-an |
| 作る-<(軽いものが)> | 子ども<主格> | 雪玉-<対格> |
「子どもが雪玉を作る。」
日常の遊びの場面。動詞 bról- は主語 endríña に一致して軽性 3人称単数 -a をとる。hilvíña は軽性 a 語幹で、斜格では語末の主格 -a を失った語幹 hilvíñ- に -an をつける。
brólan faronárai helándo.
読み:ブローラン ファロナーライ ヘランド。
| bról-an | faron-ár-ai | helándo. |
| 作る-<彼らが> | 荷-<〜する人>-<〜たちが> | 休み場<対格> |
「運び人たちは休み場を作る。」
道路整備や作業の場面。重性名詞 helándo は主格と対格が同型だが、VSO の語順により目的語として読める。faronárai は faron「荷」+-ár「〜する人」+複数主格。
brólim líran.
読み:ブローリン リーラン。
| bról-im | lír-an. |
| 作る-<私が> | 糸-<対格> |
「私は糸を作る。」
作業の場面でのありふれた文。基本語順は動詞-主語-目的語だが、1 人称主語は語尾 -im で示されるため代名詞 ném は省かれる。軽性 a 語幹の単数対格は -an で、lír-an となる。
(詩を)作る
virá「言葉」や viríña「小句」を目的語にとって、詩句を作る。
dubrólim dáu viráu.
読み:ドゥブローリン ダウ ヴィラウ。
| du-bról-im | dáu | vir-áu. |
| <〜させていただく>-詩を作る-<私が> | 二 | 言葉-<双数> |
「句を二つ、作らせていただきます。」
詩合わせや詩の挨拶で、目下の者が自分の詩をへりくだって差し出すときの前置き。謙譲の du- は b- の前ではそのままつく。dáu の後ろなので、virá は双数になる。
bróla lisár virán aursárail.
読み:ブローラ リサール ヴィラーン アウルサーライル。
| bról-a | lis-ár | vir-án | aursár-ail. |
| 詩を作る-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人> | 言葉-<対格> | 祖先-<〜らに> |
「書記が祖先に捧げる詩を作る。」
祖先に詩を捧げる習わしを言う文。virá を目的語にとると「詩を作る」の意味になる。捧げる相手は与格で示す。
道具・家・料理・布など、ものを作ることを表す一般的な語。改まった言葉では、詩句を作ることも bról virán「言葉を作る」と言う。ただし、青銅を鋳ることには特別な語を使い、bról- は使わないのがふつうである。鋳造は重いものを上へ引き上げる尊い技だからである。
完了語根は bróol-。尊敬は aubról-、謙譲は dubról-(自分の作ったものを差し出すときによく使う)。分詞 brólen「作られた」。
古高原語から受け継いだ語。
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