小説
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背負う
荷物を背中に載せて歩くこと。狩人の弓・毛皮、運び人の荷などの携行に使う。
brúnan faronárai dulfáron.
読み:ブルーナン ファロナーライ ドゥルファーロン。
| brún-an | faron-ár-ai | dulfáron |
| 背負う-<彼らが> | 荷-<〜する人>-<〜たちが> | 下ろし荷<対格> |
「運び人たちは下ろし荷を背負う。」
縁の市での仕事の描写。faronárは人なので、動詞は性を区別しない3複。dulfáronは「下ろし荷」を表す重性名詞で、対格も主格と同形。
brúna kelár plén só.
読み:ブルーナ ケラール プレーン ソー。
| brún-a | kel-ár | plén | só |
| 背負う-<(軽いものが)> | 伐る-<〜する人> | 板 | この<重性> |
「樵がこの板を背負う。」
日常生活の文。plén は加工された木材を指す重性名詞で、単数の目的語では plén のまま。指示詞 só は重性の plén に一致する。主体の kelár は人なので軽性の動詞語尾 -a をとる。
sórel, brúna faronár ruunkréin.
読み:ソーレル、ブルーナ ファロナール ルーンクレーン。
| sórel, | brún-a | faron-ár | ruunkréin. |
| 今日 | 背負う-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | 背負い枠<対格> |
「今日、運び人は背負い枠を背負っている。」
ふだんの仕事の場面を述べる文。主語 faronár は人なので軽性扱いとなり、動詞は3人称単数・軽性の -a を受ける。brún- は「背負う」の意だが、直接目的語に置いた ruunkréin は、担がれた荷ではなく、背負い枠そのものであることを示す。
brúna faronár trenó du orén
読み:ブルーナ ファロナール トレノー ドゥ オレーン
| brún-a | faron-ár | trenó | du | orén |
| 背負う-<(軽いものが)> | 荷-<〜する人・主格> | 編み籠<対格> | 下手 | 縁<対格> |
「運び人が編み籠を背負って縁へ下りていく。」
作業場面の文。faronárは軽性なので動詞は3SG.LT。見出し形trenóを単数対格として使う。数詞を使うと複数形になるため、ここでは単数のまま。
brúna faronár tauló
読み:ブルーナ ファロナール タウロー
| brún-a | faronár | tauló |
| 背負う-<(軽いものが)> | 運び人<主格> | 獲物<対格> |
「運び人が獲物を背負う。」
主語 faronár は人を指す語なので軽性。動詞は主語に一致して軽性の -a をとる。目的語の tauló は重性だが、重性名詞の単数対格は主格と同形で、格語尾は現れない。市や荷の受け渡しで、実務的な運び・配付の対象として使う。
glünóroi, brúna krailár fáron.
読み:グリュノーロイ、ブルーナ クライラール ファーロン。
| glünór-oi, | brún-a | krail-ár | fáron. |
| グリュノーラ-<与格> | 背負う-<(軽いものが)> | 手に持つ-<〜する人・主格> | 荷<対格> |
「グリュノーラでは、組の長が荷を背負う。」
glünóroi は *-óra をもつ古い場所名 glünóra の与格で、場面指定の場所として文頭に置ける。krailár は軽性の行為者名詞なので動詞は 3 単数軽性の -a で受ける。fáron は重性で主格と対格が同形だが、VSO の語順により目的語と読む。
(比喩)背負う
責任・務め・約束を引き受けること。具体的な荷物を指さず、抽象的な義務や重荷を「背に載るもの」と見る比喩。
brúna lisár sáindaran.
読み:ブルーナ リサール サインダラン。
| brún-a | lis-ár | sáindar-an |
| 背負う-<(軽いものが)> | 書く-<〜する人・主格> | 証文-<対格> |
「書記は証文の務めを背負う。」
比喩用法。書かれた約束の責任を負う意。主語lisárは人なので軽性3単。sáindar-anは軽性の子音語幹名詞の対格。
荷物を背中に載せて歩くこと。弓、毛皮、荷などを背の広い面にのせて、持続的に歩く携行方法。farónér-(担ぐ、肩や棒で運ぶ)とは身体の部位と方法が異なる:farónér- が肩や棒の一点に荷を預けるのに対し、brún- は背骨に沿った広い面に荷を載せて歩く。狩人が弓や毛皮を、運び人が荷を背負う日常の動詞。比喩的には、責任や務めを引き受ける意味にも使う(「谷のしるしを背負う」=その谷の取り分を請求する責任を負う)。
orveléimim brúndul lisés.
読み:オルヴェレーミン ブルンドゥル リセース。
| orveléim-im | brúnd-ul | lis-és |
| 並べ替える-<私が> | 塊-<〜たちを> | 字-<属格・単数> |
「私は字の塊(活字)を並べる。」
意味2。orveléim- と結ぶと brúndul は活字を指す。lisés は「字の」の単数属格で、通例の定型 brúndo lisés として、ただの塊と言い分ける。
他動詞(荷物を目的語とする)。完了語幹 bróun-(u→ou)。使役 bruníþ-「背負わせる」。
新語根。既存の語に還元できない。
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