小説
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墨
煤から作る書くための墨。
ké ésa dreumá tásei? ésa dreumá némei.
読み:ケー エーサ ドレウマー ターセイ?エーサ ドレウマー ネーメイ。
| ké | és-a | dreumá | tás-ei? | és-a | dreumá | ném-ei. |
| <〜か> | いる-<(軽いものが)> | 墨<主格> | <あなた>-<与格> | いる-<(軽いものが)> | 墨<主格> | <私>-<与格> |
「「お前、墨は持っているか?」「持っている。」」
二人の発話。dreumá は dréum「黒い」に軽いものを表す -á がついた語で、強勢が語尾にある。言葉を載せて昇るものなので軽性になり、繋辞は ésa。所有は「és-+物+持ち主の与格」で言い、動詞は持ち主ではなく墨に一致する。
gléin dreumá, áuren virá.
読み:グレーン ドレウマー、アウレン ヴィラー。
| gléin | dreumá, | áur-en | virá. |
| 清い | 墨<主格> | 昇る-<〜した・〜された> | 言葉<主格> |
「清きは墨、高きは言葉。」
書の手ほどきで引かれる諺。諺では繋辞を落として述語を先に置くので、形容詞が文頭に来る。雨水ですった清い墨で書いた字は上へ昇りやすい、という信仰をふまえている。
書くための墨。脂の木を燃やした煤から作るので、煙と同じく昇るものとして軽性に属する。雨水甕の雨水ですった墨がもっともよく、その墨で書いた字は上へ昇りやすいとされる。霧の中で書くと墨がにじんで下へ流れると言われる。
軽性・a語幹(語尾に強勢)。対 dreumán、属 dreumés、与 dreuméi。
dréum「黒い」+ -á「〜するもの(軽)」。「黒いもの」の意。
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