小説
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子
一瀬下の同じ流れの親族。実の子と、子と同じ世代の同じ流れの親族を含む。
ésau dulóurau némei.
読み:エーサウ ドゥローラウ ネーメイ。
| és-au | dulóur-au | ném-ei. |
| いる-<双数> | 子-<双数> | <私>-<与格> |
「私には子が二人いる。」
所有の文。持ち主を与格で言い、動詞は持たれているほう(子どもたち)に一致する。双数の dulóurau だけで「二人」の意味になるので、数詞はいらない。自分の子は目下なので、数で言ってもかまわない。
klóima dulóur némes lisáis es lisáres.
読み:クロイマ ドゥロール ネーメス リサイス エス リサーレス。
| klóim-a | dulóur | ném-es | lis-áis | es | lis-ár-es. |
| 学ぶ-<(軽いものが)> | 子<主格> | <私>-<属格> | 字-<〜たちを> | から | 書く-<〜する人>-<属格> |
「私の子は書記から字を学んでいる。」
日常会話の文。誰から学ぶかは「es+属格」(〜から)で言う。時制がないので、「学んでいる」とも「学んだ」とも訳せる。
ésa dulóur líura némei.
読み:エーサ ドゥロール リーウラ ネーメイ。
| és-a | dulóur | líura | ném-ei. |
| いる-<(軽いものが)> | 子<主格> | 女<主格> | <私>-<与格> |
「私には娘がいる。」
「瀬下(子)」の dulóur に líura を添えて「娘」とする。所有は「ある+持ち主の与格」で言い、動詞は持たれている者に一致する。
dróuma houmár ré ésa dulóur éles krán.
読み:ドローマ ホウマール レー エーサ ドゥロール エーレス クラーン。
| dróum-a | houmár | ré | és-a | dulóur | él-es | krán. |
| 嘆く-<(軽いものが)> | 家の主<主格> | <〜と(節)> | いる-<(軽いものが)> | 子<主格> | <3人称単数・軽性>-<属格> | 頑固な |
「家の主は、息子が頑固だと嘆いている。」
ré は「〜と」の節を導く。節の中も動詞で始まる。人を重性で受けると侮辱になるので、頑固さを責める文であっても、主語の子は軽性の éisa で受ける。
下の世代の血族
数詞と lóurul を添えて、二瀬以上下の同じ流れの親族(孫、曾孫など)を指す。
rainíþa ólmar loimán dulóurei téir lóurul.
読み:ライニーサ オルマル ロイマーン ドゥローレイ テール ロールル。
| rain-íþ-a | ólmar | loim-án | dulóur-ei | téir | lóur-ul. |
| 知る-<〜させる>-<(軽いものが)> | 年長者<主格> | 詞-<対格> | 下の世代の血族-<与格> | 三 | 瀬-<〜たちを> |
「年長者が曾孫に詞を教える。」
森の村などで、古い詞を年長者から三世代下へ受け継ぐ場面。語順は動詞–主語–目的語–与格。dulóur は与格 dulóurei になるが、後ろの téir lóurul は道のりの対格のまま変わらない。
lúin tóra dulóur téir lóurul némes, sáilim.
読み:ルーイン トーラ ドゥロール テール ロールル ネーメス、サイリン。
| lúin | tór-a | dulóur | téir | lóur-ul | ném-es, | sáil-im. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 下の世代の血族<主格> | 三 | 瀬-<〜たちを> | <私>-<属格> | 喜ぶ-<私が> |
「曾孫が来ると、私はうれしい。」
「三瀬下」で曾孫を言う。三の後ろなので、瀬は複数の lóurul になる。lúin の節は主節の前に置く。主節の主語は動詞の語尾 -im でわかるので、代名詞は言わない。
同じ流れに属し、自分より下の世代にいる親族。一瀬下(子の世代)が基本の意味で、ふつう「子」と訳す。きょうだいの子で同じ流れの者もこの語で呼ぶ。二瀬下は dulóur dáu lóurul「二瀬の瀬下」(孫)と言う。年齢と無関係な親族関係の語で、成人した息子や娘も dulóur である。年少者一般は endríña と言う。
aulisénde aulourvirár þelán dulóures némes sáindarei.
読み:アウリセンデ アウロウルヴィラール セラーン ドゥローレス ネーメス サインダレイ。
| au-lis-énd-e | au-lourvirár | þel-án | dulóur-es | ném-es | sáindar-ei. |
| <お〜になる・御〜>-書く-<〜しますように>-<(軽いものが)> | <お〜になる・御〜>-系譜読み | 名前-<対格> | 瀬下-<属格> | <私>-<属格> | 証文-<与格> |
「系譜読みの方に、私の子の名を証文へお書きいただきたく存じます。」
系譜読みは家の年長の女性で、発言力も強い。そのため頼みごとは上向きの話し方でする。命令法の代わりに願望法の3人称を使い、相手は尊敬の au- をつけた役名で呼ぶ。au- は l の前では形を変えない。sáindar は軽性の子音語幹で、与格は -ei になる。
名詞(軽性・子音語幹)。対 dulóuran、複 dulóurai
前置詞 du「下手」+ lóur「瀬」。謙譲の接頭辞 du- と同じ語源だが、ここでは「下の瀬」という方向の意味で、へりくだりの意味はない。duló「滝」とは別の語。
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