小説
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滲む
水分や墨が、境目を通じて周囲へじわりと広がる。
glímo ílmo es monkréinos.
読み:グリーモ イルモ エス モンクレーノス。
| glím-o | ílmo | es | monkréin-os. |
| 滲む-<(重いものが)> | 水<主格> | から | 切れ目-<属格> |
「切れ目から水が滲み出る。」
記録文のような、淡々とした直説法。es+属格は出所「〜から」。monkréin の単数属格は monkréinos。
glímo ílmo un plánan.
読み:グリーモ イルモ ウン プラーナン。
| glím-o | ílmo | un | plán-an. |
| 滲む-<(重いものが)> | 水<主格> | 内に | 帳簿-<対格> |
「水が帳簿の中へ滲む。」
書き物の場で、水分が帳簿の中へ移る動作を中立的に述べる日常の文。主語の ílmo は地を流れる水として重性なので、動詞は 3人称単数・重性の -o をとる。un+対格は「〜の中へ」。
涙で滲む
涙が溜まって、見ている物の輪郭がぼやける。
glíma filá un nébroi.
読み:グリーマ フィラー ウン ネーブロイ。
| glím-a | filá | un | nébr-oi. |
| 滲む-<(軽いものが)> | 線<主格> | 内に | 霧-<与格> |
「線が霧の中で滲む。」
霧で見ている物の線がぼやける日常の表現。un+与格は「〜の中で」。
輪郭が滲む
霧・湿り・墨などが物の境界を薄くし、区別を曖昧にする。
glíma snóur un nébroi.
読み:グリーマ スノール ウン ネーブロイ。
| glím-a | snóur | un | nébr-oi. |
| 滲む-<(軽いものが)> | 輪郭<主格> | 内に | 霧-<与格> |
「輪郭が霧の中で滲む。」
霧期に物の境界が薄れて区別が曖昧になることを述べる文。 snóur「輪郭・姿の輪」は形を指す語として軽性とし、glíma を受ける。 nébro は重性o語幹で、与格は nébr-oi。
水分や湿り気が、墨・線・輪郭・表情などの境目に移って、じわりと広がる動作。書写字の線が紙や木版の繊維に吸われて太くぼやける、涙で目の前の像がぼやける、霧が物を覆って輪郭を溶かす、などに用いる。改まった筆記では不備として忌み、縁や森では湿りが自然に動く動作として中立的に用いる。
動詞(自動詞)。未完了語幹 glím-、完了語幹 gléim-。
古高原語 *glima-(「湿りがじわりと延びる」)から。
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