gleinó

品詞
名詞
意味
護符
発音
[gleiˈno]
読み
グレイノー
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 護符

    魔を払うために身につける石英・鈴・香木の小片。

    táula ráuvan gleinó es drálos faronáres.

    読み:タウラ ラウヴァン グレイノー エス ドラーロス ファロナーレス。

    tául-aráuvangleinóesdrál-osfaronár-es.
    取る-<(軽いものが)>森の巫<主格>護符<対格>から首-<属格>運び人-<属格>

    「森の巫が、運び人の首から護符を外す。」

    まじないの場面の文。es+属格で「〜から」を表す。首 drál は体の部分なので重性で、属格は -os。gleinó は重性o語幹で、主格と対格が同じ形になる。

    tóra hervíña té, tául élan ré brolénde ráuvan gleinó.

    読み:トーラ ヘルヴィーニャ テー、タウル エーラン レー ブロレンデ ラウヴァン グレイノー。

    tór-ahervíñaté,táulél-anrébrol-énd-eráuvangleinó.
    来る-<(軽いものが)>麝香鹿<主格>あの<軽性>取る<命令法><あなたが><3人称単数・軽性>-<対格><〜と(節)>作る-<〜しますように>-<(軽いものが)>森の巫<主格>護符<対格>

    「あの麝香鹿が来る。森の巫が護符を作れるよう、あれを獲れ。」

    森の氏族の長が狩人に命じる、下向きの言い方。hervíña は軽性なので、指示詞は軽性の té になる。té には強勢を置き、読点で区切るので、関係節ではないとわかる。目的は「ré+願望法」で表す。この願望法は丁寧さではなく、「そうなってほしいこと」を表す。護符 gleinó は重性の o 語幹なので、対格も主格と同じ形になる。

    kráila ráuvan gleinó ál.

    読み:クライラ ラウヴァン グレイノー アール。

    kráil-aráuvangleinóál.
    手に持つ-<(軽いものが)>森の巫<主格>護符<対格>白い

    「森の巫は白い護符を手にしている。」

    白い石英の護符を言う文。石である gleinó は重性o語幹なので、対格も主格と同じ形になり、形容詞にも語尾がつかない。白は聖なる石英の色でもある。

    lúin tóro nébro es orénos, kráilim gleinó.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ エス オレーノス、クライリン グレイノー。

    lúintór-onébroesorén-os,kráil-imgleinó.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格>から縁-<属格>手に持つ-<私が>護符<対格>

    「縁から霧が上がってくると、私は護符を握りしめる。」

    霧期の暮らしを語る文。霧 nébro は重性なので、動詞は重性の -o をとる。gleinó は重性の o語幹で、主格と対格が同じ形になる。

    mé véil gleinó, endríña.

    読み:メー ヴェール グレイノー、エンドリーニャ。

    mévéilgleinó,endríña.
    <禁止・願いの打ち消し>忘れる<命令法><あなたが>護符<対格>子ども

    「護符を忘れるんじゃないよ、坊や。」

    出かける子に親が言う、日常の禁止の言い方。禁止は「mé+命令法」で表す。日常では呼格を使わないので、呼びかけの語は読点で区切って文末に添える。

    tóro nebrálvo. ké éso gleinó tásei?

    読み:トーロ ネブラルヴォ。ケー エーソ グレイノー ターセイ?

    tór-onebrálvo.kéés-ogleinótás-ei?
    来る-<(重いものが)>霧期<主格><〜か>いる-<(重いものが)>護符<主格><あなた>-<与格>

    「霧期が来る。お前、護符は持っているか?」

    家族や親しい者どうしの日常会話。nebrálvo は重性なので、動詞は重性の -o(tóro)で一致する。季節名のうち、重性の一致をとるのはこの語だけである。所有は「ある+持ち主の与格」で言い、動詞は持たれている物 gleinó(重性)に一致する。

  2. 境石

    社や聖地の境に置く白い石英のしるし。

    mé vrinésa gleinó.

    読み:メー ヴリネーサ グレイノー。

    mévrin-és-agleinó.
    <禁止・願いの打ち消し>またぐ-<〜すべし>-<(軽いものが)>境石<対格>

    「境石をまたがぬこと。」

    境の札や碑に書かれる決まりの文体。当為法で主語を言わないときは一般の人が主語になり、軽性の形をとる。当為法の文は mé で否定する。

    léima ráuvan gleinó an dún.

    読み:レーマ ラウヴァン グレイノー アン ドゥーン。

    léim-aráuvangleinóandún.
    置く-<(軽いものが)>森の巫<主格>境石<対格>上手丘<対格>

    「森の巫が、丘の上手へ境石を据える。」

    境を定める儀式を述べる文。an+対格で「上手へ」。重性の dún は、対格も主格と同じ形になる。

解説

魔を払い身を清めるために身につけるもの。白い石英のかけら、小さな青銅の鈴、香の木の小片などがある。霧期にはとくに欠かせない。石英は社の境のしるしにも置かれ、その境石もこの語で呼ぶ。石や金属なので重性だが、上のものを守るしるしとして尊ばれる。

文法

重性・o語幹(④型)。属 gleinós、与 gleinói、複 gleinúl。

語源

gléin「清い」+もの名詞の接尾辞 -ó。「清めるもの」の意味。

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