krúndo

品詞
名詞
意味
泥
発音
[ˈkrundo]
読み
クランド
分野
自然・天体・天候・地形

意味

  1. 泥

    水を含んだ粘りのある土。砂や乾いた土とちがい、まとわりつき、沈み、踏みぬく土を指す。

    þréulo krúndo un orénoi

    読み:スレウロ クルンド ウン オレーノイ

    þréul-okrúndounorén-oi
    積もる-<(重いものが)>泥<主格>内に縁-<与格>

    「縁に泥が積もっている。」

    重性の名詞 krúndo「泥」が主語なので、動詞は 3 人称単数重性 -o をとる。un+与格で場所を示す。縁 orén の与格は orén-oi。

    klúno gólvo un krúndoi.

    読み:クルーノ ゴルヴォ ウン クルンドイ。

    klún-ogólvounkrúnd-oi.
    埋もれる-<(重いものが)>旧道<主格>内に泥-<与格>

    「旧道は泥に埋もれている。」

    記録文。主語はgólvo「旧道」。泥の中に沈んで、道の痕跡が取り出せなくなっている状態を示す。主語が重性o語幹なので動詞は-oで受け取る。

    monþálau krúndo si kailíña.

    読み:モンサーラウ クルンド シ カイリーニャ。

    monþál-aukrúndosikailíña.
    石固まる-<双数>泥<主格>と藁<主格>

    「泥と藁が固まる。」

    炉の継ぎ目や壁の下地のように、泥と藁を混ぜて乾かしたものがかたく締まる場面。単数の名詞二語を si で結ぶと動詞は双数になる。

    félo krúndo ílmo.

    読み:フェーロ クルンド イルモ。

    fél-okrúndoílmo
    潮を引き戻す-<(重いものが)>泥<主格>水<対格>

    「潮泥が水を引く(潮が引く)。」

    干潟語原義の「潮を引き戻す」に対応する言い方。krúndo は「泥」だが、fél と組むと潮が引き込む泥を指し、潮が引く意になる。krúndo・ílmo とも重性で、動詞は 3 人称単数・重性 -o。宮廷では使われないが、縁の肩や縁では潮の動きを語る語として残る。

  2. 泥地・ぬかるみ

    泥そのものから、地面そのものを指す拡張。道、縁の湿地、崖下へ通うぬかるみを言う。

    mé tróm krúndo!

    読み:メー トローン クルンド!

    métrómkrúndo
    <禁止・願いの打ち消し>踏む<命令法><あなたが>泥地<対格>

    「ぬかるみを踏むな。」

    禁止の用法で、否定の mé と命令法の語幹 tróm を使う。重性の krúndo は主格単数と対格単数が同形だが、ここでは踏まれる地面としての「泥地」を示す。

    ráuma endríña krúndoi.

    読み:ラウマ エンドリーニャ クルンドイ。

    ráum-aendríñakrúnd-oi
    歩く-<(軽いものが)>子ども<主格>泥地-<与格>

    「子どもがぬかるみを歩いている。」

    ráum-「歩く」では、歩く道・舞台は裸の与格で示す。un を添えた前置詞句にはしない。

解説

高原の標準語で、水を含んで粘りのある土を指す基本語。砂・石・乾いた土と区別され、縁の湿地、ぬかるんだ道、干潟側の土など、重く湿った地面をさす語として使う。水そのものではなく、地に溜まって沈んだ土という含みがある。上の国では「下からのもの」として低く見る地面を示す語になり、干潟側への蔑称の語根としても使われることがある。

そのほかの用例

púlan faronárai krúndo.

読み:プーラン ファロナーライ クルンド。

púl-anfaron-ár-aikrúndo.
軽く叩く-<彼らが>運ぶ-<〜する人>-<〜たちが>荷担ぎ歌<対格>

「運び人たちは荷担ぎ歌(の拍子)を軽く打つ。」

荷運びの拍子に軽く打つ用法。目的語の krúndo は重性o語幹の単数対格で、主格 krúndo と同形である。軽性の対格語尾 -án を添えるのは誤り。ここでは歌そのものより、その歌に付随する拍子を受ける比喩的用法。主体 faronárai は複数軽性なので、動詞は性を区別しない3人称複数 -an をとる。

lúndim krúndo.

読み:ルンディン クルンド。

lúnd-imkrúndo
口ずさむ-<私が>荷担ぎ歌<対格>

「荷担ぎ歌を口ずさんでいる。」

krúndo は重性o語幹で、単数対格は主格 krúndo と同形。荷担ぎ歌を目的語にとるときも krúndo の形を変える。意味3では、詞を正確に唱える lóim- と異なり、節をなぞるだけのニュアンスを含む。

fíndim kraselván, lúndin krúndo.

読み:フィンディン クラセルヴァーン、ルンディン クルンド。

fínd-imkraselv-án,lúnd-inkrúndo.
聞く-<私が>裂けた声-<対格>,歌う-<〜して・〜く>荷担ぎ歌<対格>

「荷担ぎ歌を歌いながら、裂けた声を聞く。」

荷担ぎ歌を歌い続ける日常場面。主節と副動詞の主語は同じ一人称。krúndo は重性o語幹の単数対格で、主格 krúndo に同じ。

文法

重性o語幹。単独形 krúndo、斜格語幹 krúnd-。

語源

古高原語 *krundó- から。基本語。

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