小説
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棚
家の中で壁に据え、または床に立てて、壺・道具・食材を置く台。炉のまわりに据える。
táulim manó es krunþrénos só.
読み:タウリン マノー エス クルンスレーノス ソー。
| tául-im | manó | es | krunþrén-os | só. |
| 取る-<私が> | 椀<対格> | から | 棚-<属格> | この<重性> |
「私はこの棚から椀を取る。」
日常の家事の文。tául-「取る」は他動詞で、目的語 manó を取る。es は属格と組んで「〜から」を表す。krunþrén は重性子音語幹で、単数属格は krunþrénos。指示詞 só は名詞句の最後に置く。
þóro krunþrén só un kórvoi.
読み:ソーロ クルンスレーン ソー ウン コルヴォイ。
| þór-o | krunþrén | só | un | kórv-oi. |
| 立つ-<(重いものが)> | 棚<主格> | この<重性> | 内に | 倉-<与格> |
「この棚は倉に立っている。」
倉や家での物の配置を表す文。krunþrén は重性子音語幹の主格で無語尾。動詞 þór- は重性主語に合わせて3人称単数重性語尾 -o をとる。un+与格 kórvoi は「〜の中に」という静的な場所を示す。
物の置かれる段
多段の棚の一つの高さの面。「支えの段」の語義がそのまま出た言い方。
éso krunþrén só húmel.
読み:エーソ クルンスレーン ソー フーメル。
| és-o | krunþrén | só | húmel |
| いる-<(重いものが)> | 物の置かれる段<主格> | この<重性> | 湿った |
「この棚は湿っている。」
家の中で物や食品の状態を見るときの文。存在・繋辞の és- を動詞として立て、主語の後に述語の形容詞を置く。重性名詞・単数主格では述語形容詞 húmel に語尾がつかない。指示詞 só は重性名詞に添えられる。
táulim kúrmo es krunþrénos.
読み:タウリン クルモ エス クルンスレーノス。
| tául-im | kúrmo | es | krunþrén-os |
| 取る-<私が> | 壺<対格> | から | 物の置かれる段-<属格> |
「私は棚から壺を取る。」
日常の炉辺での用事。前置詞 es に重性名詞の属格 -os を伴って「〜から」を表す。krunþrén は台そのものよりも、物の置される段の高さの面を指す。動詞 tául- の目的語は kúrmo で、属格句は文の後ろに置かれている。
家の中で、壁に据えたり立てたりして、壺や道具を置く台。krún-「支える」と þrén「段」の複合で、「物を支える段」の意。社会の段(身分の階級)と同じ語根を家具の名に使っているのは、家の中も上・下の高さで整理されているという世界観の反映。重性の子音語幹名詞。複合語なので前の要素の強勢は落ち、後ろの þrén に強勢がある。
重性子音語幹(③型)。単主・対 krunþrén、単属 krunþrénos、単与 krunþrénroi、双主対 krunþrérou、双属与 krunþréroun、複主・対 krunþrénul、複属 krunþrénur、複与 krunþrénuls。
krún-(支える)+ þrén(段)の複合。複合語なので前の要素の強勢は落ち、krún- は krun- になる。
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