小説
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鍋底
鍋の内側の底。煮炊きで具や水が減ったときに見える部分。
ké sénes kuuldulún só?
読み:ケー セーネス クールドゥルーン ソー?
| ké | sén-es | kuuldulún | só? |
| <〜か> | 見る-<あなたが> | 鍋底<対格> | この<重性> |
「この鍋底が見えますか。」
日常の炉ばたで、鍋の中を見せ合うときや、残った煮汁を確かめるときに使う問い。疑問小辞 ké が文頭に立ち、主語は動詞語尾で示す。kuuldulún は重性名詞で、単数は主格と対格が同形。指示詞 só が名詞句の終わりを閉じる。
底が見える状態
鍋・甕・壺など家庭の容器の中身がほとんど残っていない状態を、底が露わになることとして指す婉曲表現。
鍋そのものの底という原義が透ける複合語。炉ばたや水回りの語彙として、鍋・甕・壺などの底が見えるほど中身が減った状態を指す婉曲表現になる。品切れや「少ない」を帳簿の語や数えで直接示す場では使われにくく、家の中で事情を柔らかく告げるときに向く。高原では底が見えることを、上の家から下のものが見通せるとも解釈される言い回しとして、やや不吉さを伴って用いられる。
名詞。重性、子音語幹。原義では器物の底を指すが、状態表現として単数形で使う。
kúulo「鍋」+dulún「底」の複合。kúulo の語幹 kuul- と dulún が接し、複合語では後ろの要素の ´ を残して kuuldulún となった。
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