小説
左の目次から話を選んでください。
中の世界
天と下の国のあいだにある、人の住む層。高原そのもの。
éso fáron gróm un méndalei.
読み:エーソ ファーロン グローン ウン メンダレイ。
| és-o | fáron | gróm | un | méndal-ei. |
| いる-<(重いものが)> | 荷<主格> | 重い | 内に | 中-<与格> |
「重い荷がある(この世にある)。」
場所を言わない存在文には un méndalei「中の世界に」を添える。くだけた言葉では séndoi「ここに」で代える。
áura selvá es méndales an élvaran.
読み:アウラ セルヴァー エス メンダレス アン エルヴァラン。
| áur-a | selvá | es | méndal-es | an | élvar-an. |
| 昇る-<(軽いものが)> | 息<主格> | から | 中の世界-<属格> | 上手 | 天-<対格> |
「「息は中の世界から天へと昇る。」」
弔いの詞や祈りによく出る一句。méndal は重性の子音語幹として変化する(属格 méndalos)。人の住む高原を、天と下の国にはさまれた層として言う。
dúlo gandér es méndales du dálor.
読み:ドゥーロ ガンデール エス メンダレス ドゥ ダーロル。
| dúl-o | gandér | es | méndal-es | du | dálor. |
| 下る-<(重いものが)> | 硬木<主格> | から | 中の世界-<属格> | 下手 | 下の国<対格> |
「「硬木は中の世界を離れ、下の国へと下りていく。」」
最初の下ろしの作法を語る文。硬木が下の国の杭になることを、木の「成就」とみる考え方を映している。
ké éso helándo un méndalei?
読み:ケー エーソ ヘランド ウン メンダレイ?
| ké | és-o | helándo | un | méndal-ei? |
| <〜か> | いる-<(重いものが)> | 休み場<主格> | 内に | 中-<与格> |
「休み場はありますか。」
日常会話での問い。存在・繋辞の és- が重性名詞 helándo を主語として受けるため、動詞は 3 人称単数・重性の éso。helándo は主格単数。存在文で場所も持ち主も言わない場合は un méndalei「この世に」を添える。
na éso dóulin múrno un méndalei
読み:ナ エーソ ドーリン ムルノ ウン メンダレイ
| na | és-o | dóulin | múrno | un | méndal-ei |
| <〜ない> | いる-<(重いものが)> | もはや | 腐り氷<主格> | 内に | 中-<与格> |
「腐り氷はもはやこの世にない。」
場所を特定しない不在文には un méndalei を添える。重性の自然名詞 múrno を主語に取り、na+未完了の存在文+dóulin で「かつてあったが今はもうない」を表す。季節の終わりや消失を告げる、やや書面語的な語調。
あいだ・まん中
二つのもののあいだ。まん中の位置。
dúlan faronárai es méndales orénos.
読み:ドゥーラン ファロナーライ エス メンダレス オレーノス。
| dúl-an | faronár-ai | es | méndal-es | orén-os. |
| 下る-<彼らが> | 運び人-<〜たちが> | から | まん中-<属格> | 縁-<属格> |
「「運び人たちは縁のまん中から下りていく。」」
崖道の主な道筋が、長川の峡谷に沿って縁のまん中を通っていることを言う。「〜のまん中から」は、es+méndal の属格に、全体を表す名詞の属格を続けて言うので、属格が二つ続く。
áura álmar an méndalan élvares.
読み:アウラ アルマル アン メンダラン エルヴァレス。
| áur-a | álmar | an | méndal-an | élvar-es. |
| 昇る-<(軽いものが)> | 白月<主格> | 上手 | まん中-<対格> | 天-<属格> |
「「白月が天のまん中へと昇っていく。」」
天体の位置を、まわりのものとの関係で言う言い方。月は星ではないので、こうして名指しして言ってよい。méndal は重性なので、対格は主格と同じ形になる。
上(天)と下(下の国・地の底)のあいだにある「中」の層を指す。生きている人間が住む高原の世界のことである。ふだんの言葉では、二つのもののあいだ、まん中のことも言う。身分の段は「中の世界の階段」なので、宮廷の説明では、王の座は「星からの流れが méndal にはじめて触れるところ」とされる。暦の「中の十日」は ombrén méndales と言う。
軽性・子音語幹(②型)。属格 méndales、与格 méndalei。
語源ははっきりしない。古高原語の碑文では *méndala の形で現れる。
左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。
左の目次から課を選んでください。
左の一覧から選んでください。
高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。
左の目次から話を選んでください。
小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。