méndal

品詞
名詞
意味
中
発音
[ˈmendal]
読み
メンダル
分野
時間・空間・方向

意味

  1. 中の世界

    天と下の国のあいだにある、人の住む層。高原そのもの。

    éso fáron gróm un méndalei.

    読み:エーソ ファーロン グローン ウン メンダレイ。

    és-ofárongrómunméndal-ei.
    いる-<(重いものが)>荷<主格>重い内に中-<与格>

    「重い荷がある(この世にある)。」

    場所を言わない存在文には un méndalei「中の世界に」を添える。くだけた言葉では séndoi「ここに」で代える。

    áura selvá es méndales an élvaran.

    読み:アウラ セルヴァー エス メンダレス アン エルヴァラン。

    áur-aselváesméndal-esanélvar-an.
    昇る-<(軽いものが)>息<主格>から中の世界-<属格>上手天-<対格>

    「「息は中の世界から天へと昇る。」」

    弔いの詞や祈りによく出る一句。méndal は重性の子音語幹として変化する(属格 méndalos)。人の住む高原を、天と下の国にはさまれた層として言う。

    dúlo gandér es méndales du dálor.

    読み:ドゥーロ ガンデール エス メンダレス ドゥ ダーロル。

    dúl-ogandéresméndal-esdudálor.
    下る-<(重いものが)>硬木<主格>から中の世界-<属格>下手下の国<対格>

    「「硬木は中の世界を離れ、下の国へと下りていく。」」

    最初の下ろしの作法を語る文。硬木が下の国の杭になることを、木の「成就」とみる考え方を映している。

    ké éso helándo un méndalei?

    読み:ケー エーソ ヘランド ウン メンダレイ?

    kéés-ohelándounméndal-ei?
    <〜か>いる-<(重いものが)>休み場<主格>内に中-<与格>

    「休み場はありますか。」

    日常会話での問い。存在・繋辞の és- が重性名詞 helándo を主語として受けるため、動詞は 3 人称単数・重性の éso。helándo は主格単数。存在文で場所も持ち主も言わない場合は un méndalei「この世に」を添える。

    na éso dóulin múrno un méndalei

    読み:ナ エーソ ドーリン ムルノ ウン メンダレイ

    naés-odóulinmúrnounméndal-ei
    <〜ない>いる-<(重いものが)>もはや腐り氷<主格>内に中-<与格>

    「腐り氷はもはやこの世にない。」

    場所を特定しない不在文には un méndalei を添える。重性の自然名詞 múrno を主語に取り、na+未完了の存在文+dóulin で「かつてあったが今はもうない」を表す。季節の終わりや消失を告げる、やや書面語的な語調。

  2. あいだ・まん中

    二つのもののあいだ。まん中の位置。

    dúlan faronárai es méndales orénos.

    読み:ドゥーラン ファロナーライ エス メンダレス オレーノス。

    dúl-anfaronár-aiesméndal-esorén-os.
    下る-<彼らが>運び人-<〜たちが>からまん中-<属格>縁-<属格>

    「「運び人たちは縁のまん中から下りていく。」」

    崖道の主な道筋が、長川の峡谷に沿って縁のまん中を通っていることを言う。「〜のまん中から」は、es+méndal の属格に、全体を表す名詞の属格を続けて言うので、属格が二つ続く。

    áura álmar an méndalan élvares.

    読み:アウラ アルマル アン メンダラン エルヴァレス。

    áur-aálmaranméndal-anélvar-es.
    昇る-<(軽いものが)>白月<主格>上手まん中-<対格>天-<属格>

    「「白月が天のまん中へと昇っていく。」」

    天体の位置を、まわりのものとの関係で言う言い方。月は星ではないので、こうして名指しして言ってよい。méndal は重性なので、対格は主格と同じ形になる。

解説

上(天)と下(下の国・地の底)のあいだにある「中」の層を指す。生きている人間が住む高原の世界のことである。ふだんの言葉では、二つのもののあいだ、まん中のことも言う。身分の段は「中の世界の階段」なので、宮廷の説明では、王の座は「星からの流れが méndal にはじめて触れるところ」とされる。暦の「中の十日」は ombrén méndales と言う。

文法

軽性・子音語幹(②型)。属格 méndales、与格 méndalei。

語源

語源ははっきりしない。古高原語の碑文では *méndala の形で現れる。

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