meiró

品詞
名詞
意味
税
発音
[meiˈro]
読み
メイロー
分野
社会・信仰・儀礼

意味

  1. 税

    倉の司が炉ごとに取り立てる雑穀の税。

    meirésan hóumul meiró aldárei áurenei.

    読み:メイレーサン ホームル メイロー アルダーレイ アウレネイ。

    meir-és-anhóum-ulmeiróaldár-eiáur-en-ei.
    与える-<〜すべし>-<彼らが>世帯-<〜たちが>税<対格>座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「世帯(炉)はそれぞれ、高き座に税を納めるべし。」

    法典の文体。当為法の3人称複数で義務を定める。税を負うのは個人ではなく炉(世帯)で、主語は重性の複数主格 hóumul。méir-「与える」は、ここでは「納める」の意味。受け手の aldár áuren「高き座」は与格で、分詞も軽性の与格 -ei で一致する。

    meirésan houmárai meiró tambóros brándalei.

    読み:メイレーサン ホウマーライ メイロー タンボーロス ブランダレイ。

    meir-és-anhoumár-aimeirótambór-osbrándal-ei.
    与える-<〜すべし>-<彼らが>世帯主-<〜たちが>税<対格>雑穀-<属格>司-<与格>

    「世帯主は、雑穀の税を司に納めるべし。」

    法典の条文の文体。当為法 -és- で「〜すべし」を表す。強勢が接尾辞に移るので、語根 méir- の ´ は消える。受け手の司は与格 -ei で表す。

    táulo kórvo meiró.

    読み:タウロ コルヴォ メイロー。

    tául-okórvomeiró
    取る-<(重いものが)>倉の司<主格>税<対格>

    「倉の司が税を取り立てる。」

    kórvo は、雑穀の税と倉、度量衡を受け持つ「倉の司」を略して言うことがある。役所であって人ではないので重性のまま一致させ、動詞は -o をとる。乾風期の前半に、干し上げた雑穀から税を取る。

    vándan lisárai meiró tambóros.

    読み:ヴァンダン リサーライ メイロー タンボーロス。

    vánd-anlis-ár-aimeirótambór-os.
    量る-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>税<対格>雑穀-<属格>

    「書記たちが雑穀の税を量る。」

    乾風期の前半、倉の司が雑穀の税を取り立てる場面の文。meiró は méir-「与える」に重いものを表す -ó がついた語で、もとは「差し出されるもの」の意味。重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。何の税かは、属格を後ろに置いて表す。

    ké méirses meiró? méirsim.

    読み:ケー メールセス メイロー?メールシン。

    kéméirs-esmeiró?méirs-im.
    <〜か>与える<〜し終えた>-<あなたが>税<対格>与える<〜し終えた>-<私が>

    「「税は納めたか?」「納めた。」」

    村の者どうしのくだけたやりとり。二人の発話を一つにまとめている。méir- は二重母音の語根なので、完了相は -s- を足して méirs- にする。高原語には「はい」にあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える。

  2. 貢ぎ物

    氏族が王に納める産物。

    duméiran kelárai meiró pelsós aldárei áurenei.

    読み:ドゥメーラン ケラーライ メイロー ペルソース アルダーレイ アウレネイ。

    du-méir-ankel-ár-aimeirópels-ósaldár-eiáur-en-ei.
    <〜させていただく>-与える-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>貢ぎ物<対格>樹脂-<属格>座-<与格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・与格>

    「樵たちは、高き座に樹脂の貢ぎ物を献上する。」

    森の氏族が王に産物を納めることを述べる文。差し出す側を低める謙譲の du- を動詞につけ、受け手の「高き座」は与格で表す。分詞 áurenei は aldárei(軽性・単数・与格)に一致する。同じ meiró でも、受け手が王なら「貢ぎ物」、倉なら「税」と訳し分ける。

    lúuma aldár áuren meiró kumbóros.

    読み:ルーマ アルダール アウレン メイロー クンボーロス。

    lúum-aaldáráur-enmeirókumbór-os.
    ご覧になる-<(軽いものが)>座<主格>昇る-<〜した・〜された>貢ぎ物<対格>青銅-<属格>

    「高き座は青銅の貢ぎ物をご覧になった。」

    年代記のような書き言葉の文。lúum- は「見る」の尊敬の補充形。時制がないので「ご覧になる」とも「ご覧になった」とも読める。書き言葉では aldár áuren を上げ書きにする。

解説

倉の司が取り立てる税。おもに雑穀で納め、乾風期の前半、脱穀のあとに取り立てる。税は人ではなく炉(世帯)ごとにかける。大きな森の氏族が納める硬木や毛皮などの貢ぎ物もこの語で言う。

文法

重性・o語幹(④型)。属 meirós、複 meirúl。

語源

méir-「与える」+もの名詞の接尾辞 -ó。「差し出すもの」の意味。

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