néul-

品詞
動詞(他動詞)
意味
好む
発音
[ˈneul]
読み
ネウル
分野
知覚・感情・思考・発話

意味

  1. 好む

    ものや事柄を好ましく思う。

    na néulimor torárais grómais.

    読み:ナ ネウリモル トラーライス グローマイス。

    nanéul-imortorár-aisgróm-ais.
    <〜ない>好む-<我々が>客-<〜たちを>粗野な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「我々は粗野な客を好まない。」

    直説法の否定なので、na を動詞の直前に置く。形容詞は語根に強勢を残したまま、軽性・複数・対格の -ais で名詞に一致する。

    pél néules?

    読み:ペール ネウレス?

    pélnéul-es?
    どれ好む-<あなたが>

    「どれがいい?」

    目の前に並べた品物から選ばせるときの、くだけた問い。名詞を伴わずに pél だけで「どれ」の意味になる。目的語でも形は変わらず、動詞の前に置く。

    ké néules muró? néulim.

    読み:ケー ネウレス ムロー?ネウリン。

    kénéul-esmuró?néul-im.
    <〜か>好む-<あなたが>濁り酒<対格>好む-<私が>

    「「濁り酒は好きか?」「好きだ。」」

    二人の発話。くだけた場面での問いと答え。高原語には「はい」にあたる語がないので、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返して答える。muró は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形。

    néulan aursárai viráis séurilais.

    読み:ネウラン アウルサーライ ヴィライス セウリライス。

    néul-anaursár-aivir-áisséuril-ais.
    好む-<彼らが>祖先-<〜たちが>言葉-<〜たちを>美しい-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「祖先は美しい言葉を好む。」

    整った言葉は昇って祖先に届く、という信仰を言う教えの文。形容詞 séuril は、修飾する virá(軽性)の複数対格に一致して -ais をとる。

    na néulim viráis trúumais.

    読み:ナ ネウリン ヴィライス トルーマイス。

    nanéul-imvir-áistrúum-ais.
    <〜ない>好む-<私が>言葉-<〜たちを>陳腐な-<軽性・〜ら(古い母音交替)・対格>

    「私は陳腐な言葉を好まない。」

    詩合わせなどで、使い古された句を批判するときの言い方。言葉が使い古されていることも、物が古びているのと同じ trúum で表す。virá は軽性なので、形容詞も軽性・複数・対格の -ais になる。

    néulimor þáilan élvares, grémimor nébros.

    読み:ネウリモル サイラン エルヴァレス、グレーミモル ネーブロス。

    néul-imorþáil-anélvar-es,grém-imornébr-os.
    好む-<我々が>澄み-<対格>天-<属格>恐れる-<我々が>霧-<属格>

    「「我々は空の澄みを好み、霧を恐れる。」」

    þáil を名詞として使い、軽性の対格 -an をつけている。二つの主節を読点で区切って並べた文。澄んだ空と霧を、上と下の対として語る高原らしい言い方。

    na néulan brándalai virán dalorárar.

    読み:ナ ネウラン ブランダライ ヴィラーン ダロラーラル。

    nanéul-anbrándal-aivir-ándalorár-ar.
    <〜ない>好む-<彼らが>諸司-<〜たちが>言葉-<対格>下の国の者-<〜らの>

    「宮廷のお役人たちは、下の国の者の言葉を好まない。」

    運び人や崖道の商人の、くだけた陰口。au- をつけずに brándalai と言うのは、相手のいない場での遠慮のない言い方。否定の na は動詞の直前に置く。

    ké néules krévan? na néulim.

    読み:ケー ネウレス クレーヴァン?ナ ネウリン。

    kénéul-eskréva-n?nanéul-im.
    <〜か>好む-<あなたが>練習-<対格><〜ない>好む-<私が>

    「「練習は好きか?」「好きじゃない。」」

    二人の会話で、家族や仲間どうしのくだけたやりとり。はい・いいえで答える問いなので、文頭に ké を置いている。答えでは、問いの動詞を自分の人称に変えて繰り返す。答えの形なので、問いに出た目的語 krévan は言わなくてよい。kréva は語根に強勢のある軽性a語幹で、対格は語尾 -n をつけて krévan になる。

  2. 慕う

    人に親しみや敬愛の気持ちを抱く。

    dunéulimor aldáran áurenan.

    読み:ドゥネウリモル アルダーラン アウレナン。

    du-néul-imoraldár-anáur-en-an.
    <〜させていただく>-慕う-<我々が>座-<対格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・対格>

    「我らは高き座をお慕い申し上げる。」

    改まった場での言い方。自分たちの行いなので謙譲の du- をつける。分詞 áuren は、目的語の aldár(軽性・単数・対格)に一致して -an をとる。

    néulan lisárai rainiþáran.

    読み:ネウラン リサーライ ライニサーラン。

    néul-anlis-ár-airainiþár-an.
    慕う-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>師-<対格>

    「書記たちは師を慕っている。」

    人を目的語にすると「慕う」の意味になる。直説法には法の印がないので、語根に3人称複数の -an が直接つく。lisár は lís-「書く」に -ár「〜する人」がついた語。

解説

ものや事柄を好む、人を慕うことを表す。目的語は対格。食べ物や季節の好みから、人への親愛までを広く言う。目上の人への敬慕には尊敬・謙譲の形を組み合わせ、dunéulim aulisáran「書記の方をお慕い申し上げる」のように言う。恋慕をはっきり言うときは nourá「心」を添える。

文法

完了語根 néuls-。尊敬 aunéul-、謙譲 dunéul-。

語源

古高原語 *néul- から

語幹の異形

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