sórel

品詞
名詞
意味
今日
発音
[ˈsorel]
読み
ソーレル
分野
時間・空間・方向

意味

  1. 今日

    話している当日。

    rímbin þílim, salóur na rímbin vúurim sórel.

    読み:リンビン シーリン、サロール ナ リンビン ヴーリン ソーレル。

    rímb-inþíl-im,salóurnarímb-invúur-imsórel.
    数える-<〜して・〜く>分かる-<私が>しかし<〜ない>数える-<〜して・〜く>届く-<私が>今日

    「数え方は知っているが、今日は数えられない。」

    能力の þíl- と、可能の vúur- を並べて使い分ける。

    drénim an dún sórel.

    読み:ドレーニン アン ドゥーン ソーレル。

    drén-imandúnsórel.
    参る-<私が>上手王の丘<対格>今日

    「今日、王の丘へ参ります。」

    an+対格で「上手へ」。王の丘へ行くときは、行き先の主が高い方なので、「行く」の謙譲の補充形 drén-「参る」を使う。重性名詞なので、対格は主格と同じ形 dún。

    ké dúles sórel? na dúlim, duléim dórel.

    読み:ケー ドゥーレス ソーレル?ナ ドゥーリン、ドゥレーン ドーレル。

    kédúl-essórel?nadúl-im,dul-é-imdórel.
    <〜か>南へ行く-<あなたが>今日<〜ない>南へ行く-<私が>南へ行く-<〜だろう>-<私が>明日

    「「今日は下へ行くのか?」「いや、行かない。明日行くだろう。」」

    崖道の商人どうしの、くだけた問いと答え。はい・いいえの問いは文頭の ké で作り、答えは問いの動詞を自分の人称に変えてくり返す。確かでない未来のことは推量法で言う。1人称の語尾の前では推量の -él- の l が落ちて duléim になる。

    áursa ólmar némes sórel.

    読み:アウルサ オルマル ネーメス ソーレル。

    áurs-aólmarném-essórel.
    お昇りになる<〜し終えた>-<(軽いものが)>年長者<主格><私>-<属格>今日

    「私どもの年長者が、今日お昇りになりました。」

    人の死を、魂が上へ昇ることとして高めて言う婉曲表現。二重母音の語根 áur- は、-s- を足した áurs- で完了相を作る。死者の名は一年のあいだ口にしないので、名前ではなく親族の呼び方や立場で指す。

    na gloiréla aulisár sórel.

    読み:ナ グロイレーラ アウリサール ソーレル。

    nagloir-él-aau-lis-ársórel.
    <〜ない>お越しになる-<〜だろう>-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-書く-<〜する人>今日

    「書記の方は、今日はお越しにならないでしょう。」

    推量法の否定にも na を使う。強勢は推量法の -él- に移るので、語根 glóir- の ´ は消える。glóir- は「来る」の尊敬の補充形で、目上の人の動作を言うときに使う。時を表す sórel は文末に置く。

    gélimor an dún sórel.

    読み:ゲーリモル アン ドゥーン ソーレル。

    gél-imorandúnsórel.
    行く-<我々が>上手へ・上手で丘<対格>今日

    「今日、我々は丘へ上がる。」

    an+対格で、上手(北・高み)への移動を表す。gél-「行く」自体は上下を言わないので、方向は前置詞で決まる。dún は重性なので、対格は主格と同じ形。an は強勢をもたず、次の語に寄りかかって発音される。

    na tóra páin sórel.

    読み:ナ トーラ パイン ソーレル。

    natór-apáinsórel.
    <〜ない>来る-<(軽いものが)>誰も<主格>今日

    「今日は誰も来なかった。」

    市の帳場が静かだった日のことを言う文。動詞の直前に na を置き、páin と組み合わせると「誰も〜ない」という全否定になる。sórel「今日」のような時の語は文の後ろに置く。

    na lísa lisár póin sáindarei sórel.

    読み:ナ リーサ リサール ポイン サインダレイ ソーレル。

    nalís-alis-árpóinsáindar-eisórel.
    <〜ない>書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>何も<対格>証文-<与格>今日

    「書記は今日、証文に何も書かなかった。」

    取引のなかった日の帳場の様子を言う文。語順は動詞–主語–目的語–与格–時で、na は動詞の直前に置く。sórel「今日」のような時の語は文の後ろに回す。

    dulíþan kelárai déral fáronos sórel.

    読み:ドゥリーサン ケラーライ デーラル ファーロノス ソーレル。

    dul-íþ-ankel-ár-aidéralfáron-ossórel.
    下る-<〜させる>-<彼らが>伐る-<〜する人>-<〜たちが>半分<対格>荷-<属格>今日

    「今日、樵たちは荷の半分を下ろす。」

    何の半分かは属格(fáronos)で後ろに示す。dulíþ- は dúl-「下る」の使役で「下ろす」。直説法なので -íþ- が強勢をとる。sórel のような時の語は文末に置く。降ろし場で、その日の吊り下ろしの段取りを言う文。

    gélan faronárai du orén dáu fréimau sórel.

    読み:ゲーラン ファロナーライ ドゥ オレーン ダウ フレーマウ ソーレル。

    gél-anfaronár-aiduoréndáufréim-ausórel.
    行く-<彼らが>運び人-<〜たちが>下手縁<対格>二度回-<双数>今日

    「運び人たちは今日、縁へ二度下りる。」

    崖道の仕事ぶりを述べる日常の文。回数は、数詞と fréim の対格で、動詞を修飾する副詞のように言う(道のりの対格と同じ使い方)。dáu の後ろなので双数の fréimau になる。fréim は軽性の子音語幹として変化する。

    lísa lisár téir rólanais sóndelar sórel.

    読み:リーサ リサール テール ローラナイス ソンデラル ソーレル。

    lís-alis-ártéirrólan-aissóndel-arsórel.
    書く-<(軽いものが)>書く-<〜する人>三巻-<〜たちを>書物-<〜らの>今日

    「書記は今日、書物を三巻書く。」

    書の司の勤めを述べる直説法の文。時制がないので、「書く」とも「書いた」とも訳せる。量の名詞は「数詞+量の名詞+数えるものの複数属格」の形をとる。数詞 téir の後ろなので rólan は複数になり、目的語なので複数対格 -ais をとる。書物 sóndel は複数属格 sóndelar で後ろに置く。

    dúlan dulfáronul bróusul du orén sórel.

    読み:ドゥーラン ドゥルファーロヌル ブロースル ドゥ オレーン ソーレル。

    dúl-andulfáron-ulbróus-ulduorénsórel.
    下る-<彼らが>下ろし荷-<〜たちが>多い-<〜たちが>下手縁<対格>今日

    「今日は多くの下ろし荷が縁へ下りていく。」

    乾風期の前半、降ろし場や崖道で聞かれる日常の文。形容詞 bróus は名詞の後ろに置き、名詞の性・数・格に一致する。dulfáron は重性なので、形容詞も重性の複数主格 -ul をとる。動詞は複数の主語に一致して3人称複数 -an になる。

    dróuma ólmar ré éso nébro bróus sórel.

    読み:ドローマ オルマル レー エーソ ネーブロ ブロース ソーレル。

    dróum-aólmarréés-onébrobróussórel.
    嘆く-<(軽いものが)>年長者<主格><〜と(節)>いる-<(重いものが)>霧<主格>多い今日

    「今日は霧が多い、と年長者は嘆く。」

    ré で始まる「〜と」の節を、主節の後ろに置いた文。霧 nébro は重性なので、繋辞は -o をとる。形容詞 bróus は重性・単数・主格なので、語尾がつかない。ここでは量が多いことを表す。

    na ráumim sórel, éso tról némes gráis.

    読み:ナ ラウミン ソーレル、エーソ トロール ネーメス グライス。

    naráum-imsórel,és-otrólném-esgráis.
    <〜ない>歩く-<私が>今日いる-<(重いものが)>足<主格><私>-<属格>悪い

    「今日は歩けない。足が悪いんだ。」

    日常会話の文。高原語には「〜できる」を表す専用の形がないので、直説法の否定で「歩かない・歩けない」の両方を表す。tról は重性の子音語幹名詞で、主格と対格が同じ形。

    ésa sóila némes flúunen sórel.

    読み:エーサ ソイラ ネーメス フルーネン ソーレル。

    és-asóilaném-esflúun-ensórel.
    いる-<(軽いものが)>髪<主格><私>-<属格>洗う-<〜した・〜された>今日

    「今日は髪を洗ってある。」

    日常の文。繋辞 és- が先頭に来て、主語の sóila(軽性・単数・主格)を受けている。持ち主は、属格の代名詞 némes を名詞の後ろに置いて表す。分詞 flúunen は「洗われた(状態にある)」の意味で、軽性・単数・主格なので一致の語尾はつかない。

    tóra ambrél éul némes sórel.

    読み:トーラ アンブレール エウル ネーメス ソーレル。

    tór-aambréléulném-essórel.
    来る-<(軽いものが)>兄・姉別の流れの<私>-<属格>今日

    「今日、義理の兄(姉)が来る。」

    ambrél éul「別の流れの兄・姉」は、配偶者の兄・姉と、兄・姉の配偶者のどちらも指す。自分と同じ家系かどうかを重んじ、どういうつながりで別の流れになったのかは区別しない。名詞句は「名詞–形容詞–属格」の順で、éul は軽性・単数・主格なので語尾がつかない。

    glǘno véinor sórel.

    読み:グリューノ ヴェーノル ソーレル。

    glǘn-ovéinorsórel.
    凍る-<(重いものが)>湖<主格>今日

    「今日、湖が凍った。」

    凍りの頃の日常会話。年代記の「湖が凍った日」の記事も、同じ型の短い直説法の文で書く。高原語には時制がないので、直説法の glǘno は「凍る」とも「凍った」とも訳せる。過去のことだとわかるのは、時を表す語 sórel のおかげである。湖 véinor は重性なので、動詞は3人称単数・重性の -o をとる。

    ésa élvar þáil sórel, aurélau dáu sílarau.

    読み:エーサ エルヴァル サイル ソーレル、アウレーラウ ダウ シーララウ。

    és-aélvarþáilsórel,aur-él-audáusílar-au.
    いる-<(軽いものが)>天<主格>澄んだ今日昇る-<〜だろう>-<双数>二月-<双数>

    「今日は天が澄んでいる。二つの月も昇るだろう。」

    乾風期の晴れた日によく交わす言葉。述語の形容詞 þáil は軽性・単数・主格なので語尾がつかない。未来のことは推量法で言い、強勢は -él- に移る。dáu「二」の後ろの名詞は双数になり、双数の動詞は人称も性も区別しない。月は星ではないので、数えて双数にしてもかまわない。

    ké ésa fléura ál sórel?

    読み:ケー エーサ フレウラ アール ソーレル?

    kéés-afléuraálsórel?
    <〜か>いる-<(軽いものが)>雲<主格>白い今日

    「今日は白い雲が出ているか。」

    同じ段の者か目下の者に向けた、くだけた問い。存在を言う動詞は、主語の fléura(軽性)に一致して -a をとる。形容詞 ál も軽性・主格の形。答えるときは動詞を繰り返し、「はい」なら éisa、「いいえ」なら na éisa と言う。動詞は雲に一致しているので、人称は変わらない。

    brúuma réina sórel, mé gél du orén!

    読み:ブルーマ レーナ ソーレル、メー ゲール ドゥ オレーン!

    brúum-aréinasórel,mégélduorén!
    落ちる-<(軽いものが)>雨<主格>今日<禁止・願いの打ち消し>行く<命令法><あなたが>下手縁<対格>

    「今日は雨だ。縁へは行くな。」

    雨で崖道が滑るときに、目下の者や家の者に言う注意。雨は上から来るものなので軽性で、動詞は -a をとる。禁止は mé+命令法で、命令法の2人称単数はむき出しの語幹 gél になる。

    brúuma hílva es élvares sórel.

    読み:ブルーマ ヒルヴァ エス エルヴァレス ソーレル。

    brúum-ahílvaesélvar-essórel.
    落ちる-<(軽いものが)>雪<主格>から天-<属格>今日

    「今日、天から雪が降った。」

    凍りの頃の朝によく交わす言葉。雪は上から来るものなので軽性で、動詞は -a をとる。es+属格で「〜から」。時制がないので、「降った」とも「降る」とも訳せる。

    ésa sírna ál sórel.

    読み:エーサ シルナ アール ソーレル。

    és-asírnaálsórel.
    いる-<(軽いものが)>霜<主格>白い今日

    「今日は白い霜が降りている。」

    乾風期の後半の朝の様子を言う文。霜は上から来るものなので軽性で、存在を言う動詞は -a をとる。形容詞 ál も軽性・主格の形なので語尾がない。

    ésa léuma klér sórel.

    読み:エーサ レウマ クレール ソーレル。

    és-aléumaklérsórel.
    いる-<(軽いものが)>風<主格>冷たい今日

    「今日は風が冷たい。」

    日常の会話で天気を言う文。繋辞 és- を文頭に置き、「és-+主語+述語」の順に並べる。léuma は軽性なので、繋辞は3人称単数・軽性の -a をとる。述語の形容詞 klér も軽性・単数・主格の形で、語尾はつかない。léuma は吹いてくる高さを言わない一般の語なので、どちらから吹く風かを問わず使える。

    táulim frélo es véinoros sórel.

    読み:タウリン フレーロ エス ヴェーノロス ソーレル。

    tául-imfréloesvéinor-ossórel
    取る-<私が>湖の魚<対格>から湖-<属格>今日

    「今日、湖で魚を獲った。」

    湖畔の村の日常の言い方。時制はないので、「獲った」か「獲る」かは文脈で決まる。es+属格で「湖から」。時を表す sórel は文末に置く。高原で frélo と言えば、多くは冷たい湖にすむ鱒に似た魚を指す。

    mánimor tambór si frélo sórel.

    読み:マーニモル タンボール シ フレーロ ソーレル。

    mán-imortambórsifrélosórel.
    食べる-<我々が>雑穀<対格>と魚<対格>今日

    「今日は雑穀と魚を食べる。」

    家の中のふつうの会話。直説法には法の印がなく、語根に1人称複数の語尾 -imor が直接つく。二つの目的語を si で並べている。雑穀も魚も重性なので、主格と対格が同じ形になる。時を表す語 sórel は文末に置く。

    na éso þérno. éso sóumbo, kuuléimor ó sórel.

    読み:ナ エーソ セルノ。エーソ ソーンボ、クーレーモル オー ソーレル。

    naés-oþérno.és-osóumbo,kuul-é-imorósórel.
    <〜ない>いる-<(重いものが)>毒きのこ<主格>いる-<(重いものが)>食べられるきのこ<主格>煮る-<〜だろう>-<我々が><3人称単数・重性>今日

    「毒きのこではない。食べられるきのこだ。今日煮よう。」

    採ってきたきのこを確かめたときの答え。þérno「毒きのこ」と対比されると、sóumbo は「食べられるきのこ」を指す。主語は言わず、繋辞 és- の重性の語尾 -o で「それは」を表す。推量法の -él- は1人称の語尾の前で l が落ちる(kuuléimor)。

    drénan dubrélai némes an dún sórel.

    読み:ドレーナン ドゥブレーライ ネーメス アン ドゥーン ソーレル。

    drén-andubrél-ainém-esandúnsórel.
    参る-<彼らが>弟妹-<〜たちが><私>-<属格>上手丘<対格>今日

    「今日、私の弟たちが丘の上へ参ります。」

    話し手自身だけでなく、身内の行き先を目上の人に告げるときにも謙譲の drén- を使う。an+対格で「上手へ」。丘の上は身分の高い家の場所なので、丘へ上がる身内を低めて言う。

    drénimor an aurándo sórel.

    読み:ドレーニモル アン アウランド ソーレル。

    drén-imoranaurándosórel.
    参る-<我々が>上手社<対格>今日

    「今日、私たちは社へお参りする。」

    日常会話の文。社はふつう丘の上や村の北側の高い場所に建っているので、行き先には「上手へ」の an+対格を使う。aurándo は重性o語幹なので、主格と対格が同じ形になる。drén-「参る」は gél-「行く」の謙譲の補充形で、祖先のいる場所へ行くことを低めて言う。

    gélim du orén sórelei.

    読み:ゲーリン ドゥ オレーン ソーレレイ。

    gél-imduorénsórel-ei.
    行く-<私が>下手縁<対格>今日-<与格>

    「今日、私は縁へ下りていく。」

    日常の会話。「今日」のようにその事柄が起こる日は、場所と同じく与格(-ei)で言う。時を表す語句は動詞の前に出さず、文の後ろに置く。du+対格で「下手へ」。縁は南(下手)にあるので、行き先は du で言う。

    sén fáron sórel, ende.

    読み:セーン ファーロン ソーレル、エンデ。

    sénfáronsórel,ende.
    見る<命令法><あなたが>荷今日どうぞ

    「今日のうちに荷を見てくれ、頼む。」

    縁の市の取引言葉。格語尾が落ちるので、都の言葉なら与格 sórelei となるところを、むき出しの sórel で言う。動詞もむき出しの語幹 sén で、ende を添える。市の場では、命令法と同じ形でも無礼にはならない。

    grómim sórel. na gélim du orén.

    読み:グローミン ソーレル。ナ ゲーリン ドゥ オレーン。

    grómimsórel.nagél-imduorén.
    体が重い今日<〜ない>行く-<私が>下手縁<対格>

    「今日は体が重い。縁へは下りないよ。」

    疲れやだるさを言う、文字どおりの言い方。時を表す sórel は文の後ろに置く。du+対格で「下手へ」となり、gél-「行く」に方向を決めた前置詞を添えている。

    méir tambór, ende. nés, sórel nés.

    読み:メール タンボール、エンデ。ネース、ソーレル ネース。

    méirtambór,ende.nés,sórelnés.
    与える<命令法><あなたが>雑穀どうぞない(品切れ)今日ない(品切れ)

    「「雑穀をくれ、頼む。」「ない、今日はもうない。」」

    縁の市の取引言葉。品切れを、時を表す語と組み合わせて繰り返す言い方。動詞はむき出しの語幹、目的語は格語尾なしで言い、ende を添えて頼む。

    ké géles an kloimándo sórel? gélim.

    読み:ケー ゲーレス アン クロイマンド ソーレル?ゲーリン。

    kégél-esankloimándosórel?gél-im.
    <〜か>行く-<あなたが>上手学び舎<対格>今日行く-<私が>

    「「今日は学び舎へ行くの?」「行くよ。」」

    家族のあいだの日常のやりとり。はい・いいえの問いは文頭の ké で作り、答えは「はい」の語を使わず、動詞を自分の人称に変えて繰り返す。行き先はかならず方向の前置詞をつけて言う(an+対格「上手の〜へ」)。kloimándo は重性o語幹で、主格と対格が同じ形。

    anórel, níla faronár té muró bróus, esós ésa él murár sórel.

    読み:アノーレル、ニーラ ファロナール テー ムロー ブロース、エソース エーサ エール ムラール ソーレル。

    anórel,níl-afaron-ártémuróbróus,esósés-aélmur-ársórel.
    昨日飲む-<(軽いものが)>荷-<〜する人>あの<軽性>濁り酒<対格>多いだからいる-<(軽いものが)><3人称単数・軽性>濁った-<〜する人>今日

    「昨日、あの運び人は濁り酒をしこたま飲んだ。だから今日のあいつは、まるで酔いどれだ。」

    崖道の宿などで交わす、くだけた噂話。muró「濁り酒」と murár の音が近いことを使った当てこすりで、ここでは「酔ってぼんやりしている者」の意味になる。時の語 anórel は場面の枠に置いて読点で区切る。esós「だから」は二つめの文の頭に置く。主語の代名詞 él をわざわざ言っているので、「あいつときたら」という強調の響きがある。

    sórel, luséra dórin lúsan.

    読み:ソーレル、ルセーラ ドーリン ルーサン。

    sórel,lus-ér-adórinlús-an.
    今日粥-<〜でする>-<(軽いものが)>男<主格>粥-<対格>

    「今日は男が粥を食べている。」

    炉ばたの日常文。場の枠「今日」を動詞前に置き、読点で区切る。主語 dórin は人なので軽性一致となり、動詞は3人称単数軽性の -a をとる。目的語 lúsa は軽性a語幹の対格 lúsan。

    sórel foumtáula endríña lúsan

    読み:ソーレル フォウンタウラ エンドリーニャ ルーサン

    sórelfoumtául-aendríñalús-an
    今日温取る-<(軽いものが)>子ども<主格>粥-<対格>

    「今日は、子どもが温かい粥をすする。」

    雨期の食卓など温かい粥の場面での日常の叙述。foumtául- は温かい粥・汁物のような流質食物を目的語にとり、固形の食物や冷たい水には使わない。直説法現在で主語 endríña は軽性なので語尾は -a。

    sórel, þréumau hílva si sírna.

    読み:ソーレル、スレウマウ ヒルヴァ シ シルナ。

    sórelþréum-auhílvasisírna
    今日積もる-<双数>雪<主格>と霜<主格>

    「今日、雪と霜が積もる。」

    日常の天候の話。動詞の前に場面の枠として時の名詞 sórel を置き、短い切れ目を入れる。二つの単数名詞句が si で並ぶので、動詞は双数の語尾 -au をもつ。

    krailhóuma líura sórel.

    読み:クライルホーマ リーウラ ソーレル。

    krailhóum-alíurasórel.
    炉に捕まる-<(軽いものが)>女<主格>今日

    「その女は今日、炉に捕まっている。」

    日常会話。織り機の脇で杼が止まっているような場面。時点を表す sórel を主語の後ろに置いた文。

    sórel, vélan endríñai.

    読み:ソーレル、ヴェーラン エンドリーニャイ。

    sórel,vél-anendríñ-ai.
    今日渇く-<彼らが>子ども-<〜たちが>

    「今日、子どもたちは渇いている。」

    書物の記述では、時の語を短く示してから状態を言い切る。複数の子どもは軽性だが、動詞は複数の人称語尾のみで性を区別しない。

    sórel, kramboráumau némor dáun drúnoroi.

    読み:ソーレル、クランボラウマウ ネーモル ダウン ドルーノロイ。

    sórel,kramboráum-aunémordáundrúnor-oi
    今日,走る-<双数><我々>二人崖道-<与格>

    「今日は、我ら二人は崖道を崖山羊のように駆け抜ける。」

    縁の人々の日常会話。双数の動詞は人称を区別しないので、主語の dáun を省けない。人称を明示するため némor を添えている。場面の枠としての時間表現は文頭に読点つきで置く。

    ké þréines sórel?

    読み:ケー スレーネス ソーレル?

    kéþréin-essórel?
    <〜か>目を覚ます<〜し終えた>-<あなたが>今日

    「今日、目を覚ましたか。」

    日常会話で、眠りから覚めたかどうかを尋ねる文。はいにあたる単独の語はなく、肯定は þréinim のように動詞を言い、否定は na þréinim、くだけた場では na だけで答えることもできる。þrín- は自分で目覚める意味で、人が人を起こす場合は使役 þríníþ- を使う。

    sórel, plelíþim anrásan sé.

    読み:ソーレル、プレリーシン アンラーサン セー。

    sórel,plel-íþ-imanrása-nsé.
    今日,着る-<〜させる>-<私が>上着-<対格>この

    「今日、私はこの上着を着る。」

    自動詞 plél- に使役接尾辞 -íþ- を付け、直接目的語 anrásan を取れるようにする。使役接尾辞が強勢をとり語根の強勢は消えるため、実形は plelíþim となる。軽性a語幹の「上着」anrása は、対格では anrása-n と分析し、実形は anrásan となる。主語の代名詞は動詞の1人称語尾 -im で示されるため、文では言わない。

    sórel, brúna faronár ruunkréin.

    読み:ソーレル、ブルーナ ファロナール ルーンクレーン。

    sórel,brún-afaron-árruunkréin.
    今日背負う-<(軽いものが)>荷-<〜する人・主格>背負い枠<対格>

    「今日、運び人は背負い枠を背負っている。」

    ふだんの仕事の場面を述べる文。主語 faronár は人なので軽性扱いとなり、動詞は3人称単数・軽性の -a を受ける。brún- は「背負う」の意だが、直接目的語に置いた ruunkréin は、担がれた荷ではなく、背負い枠そのものであることを示す。

    sórel, éso ráuvo glóur.

    読み:ソーレル、エーソ ラウヴォ グロール。

    sórel,és-oráuvoglóur.
    今日,いる-<(重いものが)>森<主格>緑

    「今日は、森は緑だ。」

    書物や年代記のような簡潔な記述。時詞 sórel を動詞の前に置いた場面の枠。主文は繋辞 éso に主語 ráuvo、述語形容詞 glóur が続く。glóur はここでは、葉や樹冠がもつ色としての緑を述べる。

    þínim lénþan sórel

    読み:シーニン レンサン ソーレル

    þín-imlénþ-ansórel
    摘む-<私が>若菜-<対格>今日

    「今日、若菜を摘む。」

    日常の草摘み。主語の「私」は語尾 -im で示し、代名詞は省く。時間表現 sórel は文後に置いた。

    sórel, orveléimim húlmo.

    読み:ソーレル、オルヴェレーミン フルモ。

    sórel,orveléim-imhúlmo.
    今日並べ替える-<私が>柵<対格>

    「今日は柵を組み替える。」

    仮囲いとして柵を動かす場面。時間語 sórel を動詞の前に置く。orveléim-「並べ替える」に1人称単数語尾 -im がつく。

    snǘlim sórel

    読み:スニューリン ソーレル

    snǘl-imsórel
    働く-<私が>今日

    「私は今日、働く。」

    日常の事実陳述。直説法1人称単数。時の語 sórel を文の後ろに置く。

    na ésa hílva glünáur sórel.

    読み:ナ エーサ ヒルヴァ グリュナウル ソーレル。

    naés-ahílvaglünáursórel.
    <〜ない>いる-<(軽いものが)>雪<主格>眩しい今日

    「今日は雪が眩しくない。」

    日常会話の否定文。上から来る雪hílvaは軽性なので繋辞は-a。否定naは動詞の前に置き、時間名詞sórelは文末に置く。意味1の否定。

    marléuma endríña sórel.

    読み:マルレウマ エンドリーニャ ソーレル。

    marléum-aendríñasórel
    手を振る-<(軽いものが)>子<主格>今日

    「今日は子どもが手を振る。」

    日常の場面。主語 endríña は人なので軽性で、直説法3人称単数軽性の語尾 -a を受ける。時を表す sórel を文の後ろに置いている。時制を表す語形はなく、動作のありようをそのまま述べる。

    sórel, vólim lisíñan.

    読み:ソーレル、ヴォーリン リシーニャン。

    sórel,vól-imlisíñ-an.
    今日読む-<私が>字のしるし-<対格>

    「今日、字のしるしを読む。」

    帳簿や書物の読み書きの場面。時を表す語を場面の枠として文頭に置き、主語は動詞語尾で示す。lisíñ は小さな補助記号や、自分の注記をへりくだって指すのに使う。

    ké sórel, voltáules snúlvo?

    読み:ケー ソーレル、ヴォルタウレス スヌルヴォ?

    késórel,voltául-essnúlvo
    <〜か>今日地面を掘る-<あなたが>穴<対格>

    「今日、穴を掘るのか。」

    意味2の用法。意味2では穴・井戸など完成した形の名詞を対格で受ける。ké は文頭に置き、場面枠の sórel は読点で区切る。snúlvo は重性o語幹で、対格は主格と同形。

    ké sórel, tóra vríma?

    読み:ケー ソーレル、トーラ ヴリーマ?

    késórel,tór-avríma?
    <〜か>今日来る-<(軽いものが)>仲間<主格>

    「仲間(一同)は今日来るのか。」

    くだけた日常会話での問い。ké が文頭、時間の句 sórel を場面の枠に置く。vríma は同じ場や作業で集う者たちをひとまとまりの集団として指す総称名詞で、文中では単数扱いになる。

    sórel, norlérim.

    読み:ソーレル、ノルレーリン。

    sórel,norlér-im.
    今日床に就く-<私が>

    「今日は床に就く。」

    時間表現が場面枠として動詞の前に置かれ、読点で区切られている。主語の人称は語尾 -im が示すため、代名詞 ném は添えない。日誌のような簡潔な文としても読める。

    sórel, glǘno þaimfúnel.

    読み:ソーレル、グリューノ サインフーネル。

    sórel,glǘn-oþaimfúnel.
    今日凍る-<(重いものが)>井戸綱<主格>

    「今日、井戸綱が凍る。」

    日常の井戸場での観察。場面の枠に今日の語を置いている。自動詞 glǘn- の主語が重性名詞 þaimfúnel なので、3人称単数・重性の語尾 -o がつく。

    ké sórel, géles du meulvéinor?

    読み:ケー ソーレル、ゲーレス ドゥ メウルヴェーノル?

    késórel,gél-esdumeulvéinor?
    <〜か>今日行く-<あなたが>下手メウルヴェイノル<対格>

    「今日、メウルヴェイノルへ行くのか。」

    日常会話向けの疑問文。時節語 sórel を場面の枠に置いている。du と組む meulvéinor は目的地を表し、重性名詞の対格は無標の単独形になる。

    hóinan krambárai sórel.

    読み:ホイナン クランバーライ ソーレル。

    hóin-ankrambár-aisórel
    帰る-<彼らが>狩人-<〜たちが>今日

    「狩人たちは今日戻る。」

    複数名詞krambáraiを主語に取った出入り記録向きの文。縁の町では特定の獲物を限定せず、狩人一般を指す用法がある。双数ではなく複数で受ける。

    mánim hégro sórel.

    読み:マーニン ヘーグロ ソーレル。

    mán-imhégrosórel.
    食べる-<私が>団子<対格>今日

    「私は今日、団子を食べる。」

    直説法。重性の hégro は対格が主格と同形。

    wálan torárai sórel

    読み:ワーラン トラーライ ソーレル

    wál-antor-ár-aisórel
    変わる-<彼らが>来る-<〜する人>-<〜たちが>今日

    「今日、客たちが替わる。」

    話相手が次々と交代する「替わる」の用法。torár は tor-(来る) + -ár の派生語で、複数主格は tor-ár-ai。主語が複数なので、動詞は3人称複数 -an をとる。

    sórel, táiso nebroauró.

    読み:ソーレル、タイソ ネブロアウロー。

    sórel,táis-onebroauró
    今日来る<〜し終えた>-<(重いものが)>霧上げ<主格>

    「今日、霧上げがやってきた(霧の季節が終わった)。」

    日常の報告。tór- の完了語根 táis- で、現在に影響のある出来事を表す。季節語としての第二義。

    esós gélim du orén sórel.

    読み:エソース ゲーリン ドゥ オレーン ソーレル。

    esósgél-imduorénsórel
    そういうわけで行く-<私が>下手縁<対格>今日

    「そういうわけで、今日縁へ行く。」

    『なぜ縁へ行くのか』(es pós géles du orén?)と問われたとき、答えの文頭に置いて、行くという帰結を述べる例。下向き・並びの会話で使う。答語では問いに出た補語を省略できるが、ここでは行き先を残している。

    esós lísim sáindaran sórel.

    読み:エソース リーシン サインダラン ソーレル。

    esóslís-imsáindar-ansórel
    そういうわけで書く-<私が>証文-<対格>今日

    「そういうわけで、今日証文を書く。」

    『なぜ証文を書くのか』(es pós líses sáindaran?)と問われたとき、答えの文頭に置いて、書くという帰結を述べる例。帳簿・書記の場面。答語では目的語を繰り返してもよい。

    ké kúndes monsnembán sórel?

    読み:ケー クンデス モンスネンバーン ソーレル?

    kékúnd-esmonsnemb-ánsórel?
    <〜か>する-<あなたが>石写し-<対格>今日

    「今日、石写しの作業をするのか。」

    作業の予定を確認する日常の質問。動作としての石写しを、名詞 monsnembá を対格に取って表す。monsnembá は軽性 a 語幹として扱う。

    sórel, kúndimor mirkrilíman.

    読み:ソーレル、クンディモル ミルクリリーマン。

    sórel,kúnd-imormirkril-ím-an.
    今日する-<我々が>分ける-<〜の技・〜さ>-<対格>

    「今日は、手分けをします。」

    日常会話。kúnd-「する」が抽象名詞 mirkrilím を対格で受け、手分けの手配をすることを表す。mirkrilím は軽性で、対格は mirkrilíman。主語「我ら」は語尾 -imor に含み、独立した代名詞は添えない。

    sórel, éso dulilmó gróm némei.

    読み:ソーレル、エーソ ドゥリルモー グローン ネーメイ。

    sórel,és-odulilmógrómném-ei.
    今日いる-<(重いものが)>下からの恵み<主格>重い<私>-<与格>

    「今日は、私には重い下からの恵みがある。」

    日常のつぶやき。動詞の後ろに裸の与格があるので存在・所有の文。「gróm」は与格より前にあるので主語名詞を修飾する。「dulilmó」は蓋無しの器そのものではなく、下から届く重く有難いものを指す詩語的用法。

    snelérim sórel un snóvoi

    読み:スネレーリン ソーレル ウン スノーヴォイ

    snelér-imsórelunsnóv-oi
    隠れる-<私が>今日中に小屋-<与格>

    「私は今日、小屋に引きこもっている。」

    この日一日、人前に出ないでいる意。「人目に立たず、屋根の下にいる」ことを言う語で、単に家の中にいるより、外との関わりを断って内にいるニュアンスが強い。

    sórel, kréla brím éles.

    読み:ソーレル、クレーラ ブリーン エーレス。

    sórelkrél-abrímél-es
    今日足りる-<(軽いものが)>口数<主格><3人称単数・軽性>-<属格>

    「今日は彼の口数がほどよい。」

    帳簿の数量ではなく、礼法上の適量を評す定型。brím élesは「彼の口数」を表す名詞句で、動詞krél-は主語のbrímに一致して軽形を取る。brímは軽性の名詞として扱う。

    foumtáula torár þúumo sórel

    読み:フォウンタウラ トラール スーモ ソーレル

    foumtául-atorárþúumosórel
    いただく-<(軽いものが)>客<主格>汁<対格>今日

    「客は今日、汁物をいただく。」

    客をもてなす場面、あるいは礼法書・記録のような改まった叙述での用例。 foumtául- は温かい汁物を含む流質食物の食事を指す婉曲表現である。 foumtáula は三人称単数軽性で、主語 torár が人なので軽性語尾をとり、目的語 þúumo の性は影響しない。 þúumo は重性の o 語幹で、目的語(対格)でも主格と同形になる。

    foumtáulim lúsan sórel

    読み:フォウンタウリン ルーサン ソーレル

    foumtául-imlús-ansórel
    いただく-<私が>粥-<対格>今日

    「私は今日、粥をいただく。」

    雨期や霧期の食卓で、温かい粥を口にする際の改まった言い回し。 foumtául- は温かい流質食物を摂ることに限られ、冷たい水や固形食物には使わない。 foumtáulim は第一人称単数の直説法。 lúsa は軽性の語で、格語尾が付く際は語幹を lús とし、対格は lús-an になる。

    sórel, þréulo eelþó múlin.

    読み:ソーレル、スレウロ エールソー ムーリン。

    sórel,þréul-oeelþómúl-in.
    今日,着く-<(重いものが)>灰<主格>厚い-CVB.

    「今日は灰が厚く着いている。」

    日常の観察文。今日sórel。完了を表す語尾 s は立てず、未完了の直説法で、現在に至る結果の状態を述べる。灰は重性なので動詞は重性の3人称単数語尾-oをとる。

    dulráinim dóulin téir lóurul sórel

    読み:ドゥルライニン ドーリン テール ロールル ソーレル

    dulráin-imdóulintéirlóur-ulsórel
    話に流される<〜し終えた>-<私が>もう三瀬-<〜たちを>今日

    「今日はもう三瀬も話に流されてしまった。」

    肯定の「もう」dóulin と組むため、完了相の語幹 dulráin- を用いる。主語は動詞語尾だけで示す。相の副詞 dóulin が動詞の直後に立ち、流れに取り残された感を添える。時語 sórel は文末に置く。

    sórel, ésa tíula þrúl.

    読み:ソーレル、エーサ ティーウラ スルール。

    sórel,és-atíulaþrúl.
    今日いる-<(軽いものが)>音<主格>騒がしい

    「今日は音が騒がしい。」

    くだけた家庭内の呟きとして自然な文。存在の文 és- の主語が軽性単数 tíula で、述語形容詞 þrúl も軽性単数主格の形になる。þrúl- は、音そのものの物理的な大きさではなく、聞き手がその音を受けて不快であることを表す。

    nóumaura endríña sórel.

    読み:ノーマウラ エンドリーニャ ソーレル。

    nóumaur-aendríñasórel
    ほてる-<(軽いものが)>子ども<主格>今日

    「その子は今日、顔がほてっている。」

    文の主語は人だが、この文では感情そのものではなく、今日の顔色を外見として描写する。時間表現 sórel は主語の後に来る。

    sórel, ésim bresáur.

    読み:ソーレル、エーシン ブレサウル。

    sórel,és-imbresáur
    今日いる-<私が>調子が良い

    「今日は調子がいい。」

    その日の体調や気分を言う日常の言い方。達成に対する誇りではなく、胸の軽い張りを派生的に「調子が良い」と表す。時は動詞前の場面の枠に置く。

    na þrakim unlóur sórel.

    読み:ナ スラキン ウンロール ソーレル。

    naþrak-imunlóursórel.
    <〜ない>呆れる-<私が>まだ今日

    「私は今日、まだ呆れていない。」

    くだけた日常会話での一人称の否定文。否定の na は動詞の直前に置き、相の副詞 unlóur は動詞の直後に置く。主語代名詞は人称語尾 -im で省略できる。呆れる義では、実際には舌打ちを出さないで、表情や態度だけを示すことも多い。

    sórel, þréelo bélo.

    読み:ソーレル、スレーロ ベーロ。

    sórel,þréel-obélo.
    今日腹が空いた<〜し終えた>-<(重いものが)>腹<主格>

    「今日、腹が空いた。」

    完了相 þréel- を用いた、食時を示す日常の言い回し。主語を bélo に取り、体の部分を表す bélo が重性であるため、動詞は 3 単数重性の -o で一致する。時間詞 sórel は場面の枠として文頭に置き、読点で区切る。

    sán trǘl némes múelul sórel

    読み:サーン トリュール ネーメス ムーエルル ソーレル

    sántrǘlném-esmúel-ulsórel
    いる<彼らが>足<〜ら(古い母音交替)><私>-<属格>遅い-<〜ら(古い母音交替)>今日

    「私の足は今日は遅い。」

    歩行・作業の速度についていう日常の言い方。身体部位は重性。tról は母音交替による複数 trǘl をもつが、グロスでは非連結変化のため足.PLと一形態素として扱う。複数主語の属性述語には存在動詞の3人称複数 sán を用い、形容詞は主格複数 -ul にする。所有は名詞句の属格で表し、持主の与格にはしない。

    sórel, kúnda endríña þúmvan

    読み:ソーレル、クンダ エンドリーニャ スンヴァン

    sórel,kúnd-aendríñaþúmv-an
    今日,する-<(軽いものが)>子<主格>口笛-<対格>

    「今日は、子どもが口笛をする。」

    日常の観察の文。行為そのものを目的語として受け、口笛という働きを指す。kúnd- は行為名詞を対格で受ける。主語 endríña が軽性単数なので、動詞語尾は -o ではなく -a になる。þúmvan は þúmva の対格で、語根 þúmv- に -an が付いた形。

    sórel, tóra funelár un funelándo.

    読み:ソーレル、トーラ フネラール ウン フネランド。

    sórel,tór-afunel-árunfunelándo.
    今日来る-<(軽いものが)>綱-<〜する人・主格>中に綱場<対格>

    「今日、綱番が綱場へ来る。」

    到着連絡。funel-ár は「綱-AG」。主語が軽性なので tóra。見出し語 funelando は un funelando として現れる。

解説

今日。「この日」の意味で、副詞としてもよく使う。時間を川とみるので、今日は「上手の日(昨日)」と「下手の日(明日)」のあいだにあたる。市の取引言葉でも形を変えずに使われる。

文法

軽性・子音語幹(②型)。多くは無変化の副詞として使う。

語源

sé「この」と órel「日」が縮まった形(*sé-órel)。

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