小説
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生える
草や若芽が地面から出て育つ。
snauléndan lénþai!
読み:スナウレンダン レンサイ!
| snaul-énd-an | lénþ-ai! |
| 生える-<〜しますように>-<彼らが> | 若菜-<〜たちが> |
「若菜たちが育ちますように!」
儀礼・祈願。願望法3複 -énd-an。語根の強勢が消え、接辞 -énd- に移る。
anórel, na snáulan lénþai.
読み:アノーレル、ナ スナウラン レンサイ。
| anórel, | na | snául-an | lénþ-ai. |
| 昨日 | <〜ない> | 生える-<彼らが> | 若菜-<〜たちが> |
「昨日、若菜は伸びなかった。」
書物・記録。場面枠の anórel の後に否定 na を動詞の直前に置く。
snáulo baló.
読み:スナウロ バロー。
| snául-o | baló |
| 生える-<(重いものが)> | 草<主格> |
「草が生える。」
道端や石間での自然描写。動詞が文頭に立つ基本語順。baló は単数主格で baló のまま。動詞は重性単数の語尾 -o をとる。栽培穀物ではなく、一般の低い草本を指す。
lúin tóra reinálva, snáula lénþa.
読み:ルーイン トーラ レイナルヴァ、スナウラ レンサ。
| lúin | tór-a | reinálva, | snául-a | lénþa. |
| とき | 来る-<(軽いものが)> | 雨期<主格> | 生える-<(軽いものが)> | 若菜<主格> |
「雨期が来ると、若菜が生える。」
暦や書物の記述向きの文。lúin で「〜すると」と時節の到来を導く。reinálva「雨期」を主語に置き、雨を「上から来るもの」として軽性の形 tór-a で受ける。若菜 lénþa は単数の総称として扱う。自動詞 snául-「生える」は主語 lénþa に一致し、3人称単数・軽性の snául-a となる。
snáula arnélvar sé.
読み:スナウラ アルネルヴァル セー。
| snául-a | arnélvar | sé |
| 生える-<(軽いものが)> | 森<主格> | この<軽性> |
「この森が育っていく。」
日常の言い方。軽性の名詞 arnélvar を主語に取るため、動詞は3人称単数・軽性の -a をとる。指示詞 sé は軽性の形。VSO の基本語順で、指示詞は名詞の後ろに置かれている。
snáula arnélvar an élvaran.
読み:スナウラ アルネルヴァル アン エルヴァラン。
| snául-a | arnélvar | an | élvar-an |
| 生える-<(軽いものが)> | 梢の天蓋<主格> | 上手 | 天-<対格> |
「梢の天蓋が天へ伸びていく。」
詩的表現。arnélvar を梢の天蓋として、天へ延びる動きに添える。前置詞 an と対格 élvaran が組んで、方向「天へ」を表す。arnélvar は生えている木々の集まりなので軽性だが、詩では梢の上層を天とつなげる比喩として使う。
出始める
きのこ・雑草などが次々と姿を現す。
草・きのこ・若芽が地面から姿を現して育つ意。木立ちを指す þór-「立つ」や、畑の作物が整って育つ意味とは区別して使う。採集の場面では、きのこの発生にも使う。
非他動詞。主語は草・きのこなどの植物名詞をとり、普通は軽性で受ける。発生の場は与格または an・un+与格で示す。
古高原語 *snau-「地を破って出る」に動詞語根拡張 *-l- が加わった形から。
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