小説
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肩
首のすぐ下、腕の付け根を上下に挟む、体の左右の張り。背とは区別して、衣の袖が落ちる位置を指す。
ké vráno snóimo némes
読み:ケー ヴラーノ スノイモ ネーメス
| ké | vrán-o | snóimo | ném-es |
| <〜か> | 硬直する-<(重いものが)> | 肩<主格> | <私>-<属格> |
「私の肩はこわばっていますか。」
日常の体の訴え。身体部分を示すsnóimoは重性として、動詞は3人称単数重性の-oで受ける。所有は、主格の身体名詞の後ろに1人称属格を置く。
衣の肩ぐち
衣・外套・上着で、肩に当たる縫い目や開き。荷に擦れて傷みやすく、補強の有無で等級を見ることがある。
bríno snóimo ráses.
読み:ブリーノ スノイモ ラーセス。
| brín-o | snóimo | rás-es |
| ほつれる-<(重いものが)> | 肩ぐち<主格> | 衣-<属格> |
「衣の肩ぐちがほつれている。」
《肩ぐち》は衣の肩部の縫い目・開きを指す用法。《衣》の単数属格を名詞に後置して、物の一部を示す。主語節は重性で、動詞語尾は HV。
frúnim snóimo ráses.
読み:フルーニン スノイモ ラーセス。
| frún-im | snóimo | rás-es |
| 繕う-<私が> | 肩ぐち<対格> | 衣-<属格> |
「私は衣の肩ぐちを繕う。」
一人称主語は動詞語尾で示され、代名詞は省く。他動詞《繕う》の目的語として《肩ぐち》が来る。重性単数の対格は主格と同形。
荷・綱の乗る位置
背負い帯や綱、棒の端が乗る肩。転じて、杭・柱・降ろし場で荷や棒を受け止める受け部。
krúno snóimo fúnelos fáron.
読み:クルーノ スノイモ フーネロス ファーロン。
| krún-o | snóimo | fúnel-os | fáron |
| 支える-<(重いものが)> | 荷受け<主格> | 綱-<属格> | 荷<対格> |
「綱の荷受けが荷を支える。」
《荷受け》は荷や綱が乗る受け部を指す用法。《綱》の単数属格を後置し、受け部が誰・何のものであるかを示す。主語は重性で、動詞語尾は HV。
éso fáron snóimoi fúnelos.
読み:エーソ ファーロン スノイモイ フーネロス。
| és-o | fáron | snóim-oi | fúnel-os |
| いる-<(重いものが)> | 荷<主格> | 荷受け-<与格> | 綱-<属格> |
「綱の荷受けに荷が乗っている。」
存在文。《荷》が主語で、与格《荷受け》が所在を示す。o語幹の与格は語尾 -oi で表す。《荷受け》に《綱》の属格が後置し、綱が乗る受け部であることを明示する。
物の肩
崖・丘・屋根・器など、上の面と下の面を結ぶ張り出した段。崖の肩、荷台の肩のように使う。
éso nébro snóimoi orénos.
読み:エーソ ネーブロ スノイモイ オレーノス。
| és-o | nébro | snóim-oi | orén-os |
| いる-<(重いものが)> | 霧<主格> | 物肩-<与格> | 縁-<属格> |
「縁の物肩に霧がかかっている。」
《物肩》は崖や丘・屋根など、上の面と下の面の境にある張り出した部分を表す。縁の属格を後置して、霧が所在する物肩を示す。o語幹の与格は語尾 -oi で表す。
éso fáron snóimoi kórvos.
読み:エーソ ファーロン スノイモイ コルヴォス。
| és-o | fáron | snóim-oi | kórv-os |
| いる-<(重いものが)> | 荷<主格> | 物肩-<与格> | 倉-<属格> |
「倉の物肩に荷がある。」
《倉》の単数属格を後置し、倉の張り出した肩部に荷があるという実務的な所在を示す。存在の主語《荷》は重性。o語幹の与格は語尾 -oi で表す。
肩越しに見る動作
肩をわずかに落とし、目を肩の上から流して見やる所作。直接注視を避ける作法として、目上や聖なるものを見る際に使う。
mé kún snóimo!
読み:メー クーン スノイモ!
| mé | kún | snóimo |
| <禁止・願いの打ち消し> | する<命令法><あなたが> | 肩越し見<対格> |
「肩越しに見るな!」
禁止の法を用いた命令文。禁止小辞《mé》のあとに命令法の語幹が来る。命令法単数では語末子音のつながりが簡略化し、《kúnd-》は《kún》になる。《肩越し見》は禁止の対象となる動作。
身体では、首と腕のあいだ、背の上端を左右に張る部分を指す。転じて、衣の肩ぐち、綱や荷が乗る位置、物の張り出した肩部を広く指す。高原では肩を、荷を下へ沈めず上へも押し上げず支える中間の高さとみなし、礼では肩を落とし、物を見やる際には肩越しの視線が直接の注視より控え目とされる。身体・衣・地形のいずれでも、上の面と下の面の境にある受け部として使う。
重性o語幹(nébro型)。主格と対格は同形。
古高原語 *snóimo から。上にも下にも流れ着かない受け棚のような部位を指す古い身体語。
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