térno

品詞
名詞
意味
弦
発音
[ˈterno]
読み
テルノ
分野
生活・道具・衣食住

意味

  1. 弦(弓の)

    弓の両端に張って矢を放つ、動物の筋や植物の繊維から作った緊めた糸。狩人が毎日点検し、緩んだりほつれたら張り替える部材。

    tánim térno, duói snámim.

    読み:ターニン テルノ、ドゥオイ スナーミン。

    tán-imtérno,duóisnám-im
    張る-<私が>弦<対格>それから射る-<私が>

    「弦を張り、それから射る。」

    弓に弦を張って射る作業を指す日常文。射る動詞 snám- が加わることで、térno が弓の弦として読まれる。duói は手続の継起を表す。重性o語幹 térno の単数対格は主格と同形で、目的語に格語尾が立たない。

    bríno térno, duói na snámim.

    読み:ブリーノ テルノ、ドゥオイ ナ スナーミン。

    brín-otérno,duóinasnám-im
    ほつれる-<(重いものが)>弦<主格>それから<〜ない>射る-<私が>

    「弦がほつれ、それからは射らない。」

    普通文はVSOなので、動詞 brín- に -o がついた bríno を前に出し、主語 térno を後ろに置く。duói は継起の接続小辞で、二文目の頭に来る。na が否定小辞として動詞に前接し、主語の「私」は語尾 -im で示される。

  2. 弦(楽器の)

    竪琴や骨の笛の伴奏に用いる、弾いて音を出す張った糸。宮廷の音楽の文脈でも同じ語を使う。

    rímbim térnul, duói sálim térno.

    読み:リンビン テルヌル、ドゥオイ サーリン テルノ。

    rímb-imtérn-ul,duóisál-imtérno
    数える-<私が>弦-<〜たちを>それから鳴らす-<私が>弦<対格>

    「弦(複数)を数え、それから弦を鳴らす。」

    楽器の張弦を数えてから一本を試すような、張替・調弦の場面。térno の複数主格・対格は térnul で、segmented では térn-ul と分ける。duói で二つの手順を並べる。sál- は「ならす」の他動詞で、弦楽器の弦を弾いて鳴らす文脈に合う。

    tiuléro térno.

    読み:ティウレーロ テルノ。

    tiulér-otérno.
    音を立てる-<(重いものが)>弦<主格>

    「弦が音を立てる。」

    普通文はVSO。動詞 tiulér-o を文頭に置き、主語 térno を後ろに置く。重性o語幹の単数主語には、動詞の3人称単数重性語尾 -o が対応する。

解説

弓に張る緊めた糸(弦)の、ふだんの呼び名。動物の筋(腱)や植物の繊維から作られ、弓の両端に張って矢を放つ弾力を生み、楽器では弾いて音を鳴らす部品。「糸」lira(紡いで織る細い繊維)や「綱」fúnel(太い縄、荷を引くもの)とは、素材の太さ・用途・張り方の感覚が異なる独立した道具の部材であり、狩人や弦張り師の日常語として最も広く使われる。弦が「良い」状態とは、均等に張れて弾いたとき一音に鳴ること、「悪い」状態とは、ほつれる、緩む、弾力が抜けること。弓の弦を張り替えることは、狩人にとって毎日の維持管理であり、この語はそうした日常の文脈で最も自然に聞こえる。

文法

重性o語幹(④型)。単主対 térno、単属 térnos、単与 térnoi、双主対 térnou、双属与 térnoun、複主対 térnul、複属 térnur、複与 térnuls。

語源

古高原語 *térna から。語源は不詳だが、二重母音の短縮と語末母音の脱落(*térna → *térn → térno、重性o語幹に類推された)の経緯と考えられる。

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