trál-

品詞
動詞(他動詞)
意味
写す
発音
[ˈtral]
読み
トゥラール
分野
文字・書物・学び

意味

  1. 写す

    書物や文を書き写す。

    ésa loimá kéumos só trálen sóndelei.

    読み:エーサ ロイマー ケウモス ソー トラーレン ソンデレイ。

    és-aloimákéum-ossótrál-ensóndel-ei.
    いる-<(軽いものが)>碑の詞<主格>碑-<属格>この<重性>写す-<〜した・〜された>書物-<与格>

    「この碑の詞は、書物に書き写されている。」

    受け身の専用の形はないので、「és-+主語+分詞」で結果の状態を言う。石に刻んだ言葉はその場に据えておくものとされ、書き写して書物に残すのは書の司の役目である。指示詞 só が主語の名詞句の終わりを示し、分詞 trálen はそのあとの述語になる。与格 sóndelei は写す先を表す。

    lúin tóro nébro, na trálan lisárai sóndelais.

    読み:ルーイン トーロ ネーブロ、ナ トラーラン リサーライ ソンデライス。

    lúintór-onébro,natrál-anlis-ár-aisóndel-ais.
    とき来る-<(重いものが)>霧<主格><〜ない>写す-<彼らが>書く-<〜する人>-<〜たちが>書物-<〜たちを>

    「霧が来ると、書記たちは書物を写さない。」

    霧の中で書いた字は下へ流れるとされるので、霧期には書物の書き写しを避ける(書物を写すのは雨期の仕事)。否定の小辞 na は動詞の直前に置く。sóndel は巻物も綴じ本も含めた書物全般を指す。

    lúin éso nébro, na ésa lourlisá trálen.

    読み:ルーイン エーソ ネーブロ、ナ エーサ ロウルリサー トラーレン。

    lúinés-onébro,naés-alourlisátrál-en.
    ときいる-<(重いものが)>霧<主格><〜ない>いる-<(軽いものが)>系譜の巻<主格>写す-<〜した・〜された>

    「霧の出ているあいだは、系譜の巻を写さない。」

    霧期の書きものの慣わしを言う文。霧の中で書いた字は、墨がにじんで下へ流れるとされる。lúin の節では、動詞が重性の霧 nébro に一致して -o をとる。主節は「éis-+主語+分詞」で結果の状態を言う、受け身にあたる形で、na で否定している。

    trálim sóndelan sé.

    読み:トラーリン ソンデラン セー。

    trál-imsóndel-ansé.
    写す-<私が>書物-<対格>この<軽性>

    「この書物を写す。」

    時制がないので、習慣としても予定としても読める。指示詞は名詞の後ろに置き、格では形が変わらない。

    trála lisár sóndelan.

    読み:トラーラ リサール ソンデラン。

    trál-alis-ársóndel-an.
    写す-<(軽いものが)>書く-<〜する人>書物-<対格>

    「書記は書物を写す。」

    書の司の仕事を述べる、記録の文体の文。動詞–主語–目的語の基本の語順。

    trálin, sénim páilan píran.

    読み:トラーリン、セーニン パイラン ピーラン。

    trál-in,sén-impáil-anpír-an
    写す-<〜して・〜く>,見る-<私が>間違い-<対格>小さい-<対格>

    「写しながら、私は小さな誤りを見つける。」

    書の場で、手順のなかの小さな狂いを言う。同一主語の動作を副動詞 -in で主節につなぐ。páilan píran は目的語と、それに後置して一致する形容詞。páil は軽性子音語幹名詞で、目的語に -an が付く。形容詞 pír も軽性対格として píran になる。

  2. 手本をなぞる

    字の稽古で、師の手本をなぞって書く。

    trál lisáis rainiþáres!

    読み:トラール リサイス ライニサーレス!

    trállis-áisrain-iþ-ár-es!
    手本をなぞる<命令法><あなたが>字-<〜たちを>知る-<〜させる>-<〜する人>-<属格>

    「師の字をなぞれ。」

    書の稽古で、師が弟子に言う下向きの命令。rainiþár「師」は ráin-「知る」に使役の -íþ- と「〜する人」の -ár がついた語で、ここでは属格「師の」。

    trálan kloimárai lisáis.

    読み:トラーラン クロイマーライ リサイス。

    trál-ankloim-ár-ailis-áis.
    手本をなぞる-<彼らが>学ぶ-<〜する人>-<〜たちが>字-<〜たちを>

    「弟子たちは手本の字をなぞる。」

    弟子 kloimár は軽性なので、複数主格は -ai。主語が複数なので、動詞は3人称複数の -an をとる。

解説

書物や手本を一字ずつ書き写すこと。雨期は家にこもって書を写す季節とされ、写本は学びと教養の基本である。雨水ですった墨で写した字は、上へ昇りやすいと言われる。

文法

規則動詞。3人称単数・軽性の直説法は trála。完了語根は tráil-(a → ai の母音交替)。分詞 trálen「写された」。命令法2単は trál。

語源

古い語。

語幹の異形

説明に出てくる語

この語に触れている語

高原語辞典

高原語辞典

左の一覧から語を選ぶか、上の検索欄に日本語またはローマ字を入れてください。

高原語入門

左の目次から課を選んでください。

高原語の文法書

左の一覧から選んでください。

資料集

高原語で書かれた読み物です。左の一覧から選んでください。

小説

左の目次から話を選んでください。

語彙の候補

小説・世界設定・翻訳から見つけた「辞書にない語」の候補です(uv run conlang dict-grow 名前 で作られます)。登録する語を選んでください。同義語として複数選べます。

作ってほしい語を依頼する