tról

品詞
名詞
意味
足
発音
[ˈtrol]
読み
トロル
分野
身体

意味

  1. 足

    足首から先の部分。両足は双数 trólou。

    na ráumim sórel, éso tról némes gráis.

    読み:ナ ラウミン ソーレル、エーソ トロール ネーメス グライス。

    naráum-imsórel,és-otrólném-esgráis.
    <〜ない>歩く-<私が>今日いる-<(重いものが)>足<主格><私>-<属格>悪い

    「今日は歩けない。足が悪いんだ。」

    日常会話の文。高原語には「〜できる」を表す専用の形がないので、直説法の否定で「歩かない・歩けない」の両方を表す。tról は重性の子音語幹名詞で、主格と対格が同じ形。

    snéimim du autról aldáres áurenes.

    読み:スネーミン ドゥ アウトロール アルダーレス アウレネス。

    snéim-imduau-trólaldár-esáur-en-es.
    身をかがめる-<私が>下手<お〜になる・御〜>-足<対格>座-<属格>昇る-<〜した・〜された>-<軽性・属格>

    「高き座の御足もとへ、身をかがめ奉ります。」

    宮廷で王の前に出るときの儀礼の言い方。du+対格で「下手へ」を表し、相手より低いほうへ身を下げることを言葉にしている。目上の人の体の部分なので au- をつける。分詞 áurenes は軽性の aldáres に一致する。

    tról krém

    読み:トロール クレーン

    trólkrém
    足<主格>痛い

    「足が痛い。」

    炉ばたなど日常の会話で、身体部分名詞を主語、krém を述語に置く基本形。動詞を立てず、くだけた陳述になる。

    trolþálo tról só.

    読み:トロルサーロ トロール ソー。

    trolþál-otrólsó.
    踏ん張る-<(重いものが)>足<主格>この<重性>

    「この足が踏ん張っている。」

    足 tról は体の部分として重性扱いになる。主語 tról に対して動詞は 3人称単数・重性の語尾 -o を受ける。指示詞 só も重性。

    sán trǘl némes múelul sórel

    読み:サーン トリュール ネーメス ムーエルル ソーレル

    sántrǘlném-esmúel-ulsórel
    いる<彼らが>足<〜ら(古い母音交替)><私>-<属格>遅い-<〜ら(古い母音交替)>今日

    「私の足は今日は遅い。」

    歩行・作業の速度についていう日常の言い方。身体部位は重性。tról は母音交替による複数 trǘl をもつが、グロスでは非連結変化のため足.PLと一形態素として扱う。複数主語の属性述語には存在動詞の3人称複数 sán を用い、形容詞は主格複数 -ul にする。所有は名詞句の属格で表し、持主の与格にはしない。

  2. 麓

    崖・山・柱など、高いものの根もと。

    fléira ausenár du tról orénos.

    読み:フレーラ アウセナール ドゥ トロール オレーノス。

    fléir-aau-sen-árdutrólorén-os.
    お出ましになる-<(軽いものが)><お〜になる・御〜>-見る-<〜する人>下手麓<対格>縁-<属格>

    「目付殿は縁の麓へお出ましになる。」

    tról orénos「縁の麓」は、崖の下、縁の市の立つあたりを指す。du+対格で「下手へ」。fléir- は「行く」の尊敬の補充形。

    dúlimor du tról orénos.

    読み:ドゥーリモル ドゥ トロール オレーノス。

    dúl-imordutrólorén-os.
    下る-<我々が>下手麓<対格>縁-<属格>

    「我々は縁の麓へ下りる。」

    崖道を下りるときの言い方。tról は崖や山の麓のほか、立っている木や柱など高いものの根もとにも使う。du+対格で「下手へ」。tról は重性なので、対格は主格と同じ形になる。

解説

足首から先の足。歩き、坂を上り下りする部分で、体の中でもっとも「下」にある。複数は古い母音交替で trǘl になる。比喩で、崖・山・柱などの根もとを指し、tról orénos「縁の足」は崖の麓のこと。日本語話者には「トロル」「トゥロル」と母音を足して聞こえやすい。

そのほかの用例

gláko fáron un trǘlmoi

読み:グラーコ ファーロン ウン トリュルモイ

glák-ofáronuntrǘlm-oi
一点で止まる-<(重いものが)>荷<主格>内に裂け目-<与格>

「荷が裂け目の中で一点で止まる。」

VSO。un+与格で「〜の中で」。主語 fáron は重性なので動詞は 3人称単数・重性の gláko を取る。

文法

名詞・重性・子音語幹。属 trólos、与 tróloi、双 trólou。複数は母音交替で主・対 trǘl、属 trǘlur、与 trǘluls。

語源

古高原語 *tróla から。複数のウムラウトは dǘn・mǘn と同じ古い型。

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